アルコールとうつ病の関連

更新日:2022年06月01日

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机の上に日本酒やビール瓶が置いてあり、ジョッキでビールを飲む男性のイラスト

 飲酒には一時的に緊張を和らげたりする効果があることから、気分を安定させるためにアルコールが用いられることもあります。しかし中長期的には、過度の飲酒は絶望感や孤立感を強めたり、他者だけでなく自分自身への攻撃性を高めたりします。

 そのため、うつ病の人が飲酒を続けていると、うつ病が悪化してしまうことがあります。それがさらなる大量飲酒につながり、最終的には自殺行動に至ってしまう場合もまれではありません。「アルコールとうつ病と自殺」を「死のトライアングル」と呼ぶこともあり、とても関連が深いのです。
 下表で飲酒の適量を確認し、日頃から適量範囲内での飲酒を心がけましょう。また、毎日飲酒している場合は、週2日程度の休肝日を設けることをおすすめします。
(注意)ただし、うつ病治療中の場合には医師などと相談のうえ、飲酒は極力控えてください。

お酒の適量(1日にどれか1つが適量)
  ビール
(5度)
日本酒
(15度) 
焼酎
(25度) 
缶酎ハイ
(7度) 
ワイン(12度)  ウィスキー
(43度) 
1日の適量   中ビン1本
(500ミリリットル)
 1合
(180ミリリットル)
100ミリリットル  1缶
(350ミリリットル) 
グラス2杯
(200ミリリットル) 
ダブル1杯
(60ミリリットル) 

睡眠薬の代わりに飲酒していませんか?

 国民の4人に1人が不眠を抱えているといわれるほど、多くの人が不眠に悩んでいます。そして、不眠の改善のために寝酒をしている人が少なくないのが現状です。

寝酒は睡眠の質を悪くします

ベットの上で眠れない様子の男性のイラスト

 寝酒は入眠を良くするものの、睡眠の深さが浅くなり、中途覚醒(睡眠の途中で目が覚めること)が増加したり延長したりします。
 また、容易に耐性が形成されるため、アルコールの量を増やさないと眠れなくなってしまします。質の良い睡眠をとるためには、アルコールの力を借りないほうがよいでしょう。

アルコール依存症について

 アルコール依存症は、自分の意志では飲酒をコントロールできなくなり、強迫的に飲酒行為を繰り返す精神疾患です。

 アルコール依存症とうつ病は合併の頻度が高く、アルコール依存症にうつ症状が見られる場合や、うつ病が先で後から依存症になる場合などいくつかのパターンに分かれます。

 習慣的な大量飲酒やアルコール依存は自殺の危険性を高めるといわれています。

アルコール依存症から回復するためには…

  • 回復するためには、節酒ではなく、飲酒をやめるしかありません。
  • 一人で悩まず、早めに専門機関に相談し、治療しましょう。
  • 家族や周囲の人が、「依存症」についての正しい知識や、適切な対応方法を身につけておくことも大切です。
  • 自助グループ(同じ問題を抱える者同士の集まり)に参加することが回復に繋がります。

相談窓口

千葉県精神保健福祉センター

  • 内容 : 依存症(アルコール、薬物、ギャンブル)に関連する問題についての相談ができます。
  • 電話 : 043-263-3892 月曜日~金曜日 午前9時~午後6時30分

お問い合わせ

佐倉市役所 [健康推進部] 健康推進課 成人保健班
電話: 043-312-8228 ファクス: 043-485-6714

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〒285-0825千葉県佐倉市江原台2丁目27番地
電話番号:043-312-8228
ファクス:043-485-6714

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