航空整備士

松永まつなが 伊佐美 いさみ さん

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操縦室で打ち合わせをする松永さん 国内航空会社こうくうがいしゃに入社。
羽田空港はねだくうこう富山空港とやまくうこうと勤務し、現在成田空港なりたくうこうで勤務。
今年の4月で入社30年目。 
佐倉市山王在住。

空港には多くの人が働いています。
今回しょうかいするのは、空港で働く「航空整備士こうくうせいびし」。
飛行機が安全に飛ぶために、飛行機を点検てんけん整備せいびする仕事です。
松永さんは航空整備士こうくうせいびし30年のベテラン。どんな話が聞けるでしょうか。

現在どのようなお仕事をしていますか?

松永さん 飛行機の整備せいびの仕事は、大きく分けて2種類あります。
 ひとつは、飛行機が空港に到着とうちゃくしてから、また飛び立つまでの短い時間に点検てんけん整備せいびをする仕事です。
 私が今やっている仕事がこれです。「ライン」と呼ばれています。
 もうひとつは、ラインが点検てんけんして問題があった場合や決まった飛行時間ごとに、時間をかけて整備せいび修理しゅうりをする仕事です。「ドック」と呼ばれています。

「ライン」の仕事は、具体的ぐたいてきにはどのようなことをするのですか?

松永さん ラインの仕事は、空港に到着とうちゃくした飛行機に燃料ねんりょうを入れたり、車輪しゃりん交換こうかんしたり、問題がないかいろいろ点検てんけんをして、また次の便びんを安全に飛べるかどうか最終確認さいしゅうかくにんをします。

短い時間にいろいろしなければならないんですね。

松永さん そうですね、いろいろあります。
 燃料ねんりょうを入れるのは、大きい飛行機だと30分くらいかかる時があるんですよ。
 燃料ねんりょうの量は、運航うんこうスケジュールや飛行機の大きさ、天候てんこう乗客じょうきゃくの人数によっても変わりますしね。
 天候てんこうが悪い日や、乗客じょうきゃくの人数が多い日は燃料ねんりょうを多くします。多いときは150トンほどです。150トンというと、車150台分くらいですから、かなり重いですよ。

飛行機の整備士になろうとしたきっかけは何ですか?

松永さん 高校の進路相談しんろそうだんの時に、先生にこの仕事をすすめられたからです。
当時は飛行機に対して、全く興味きょうみがなかったわけではないですが、人を乗せる旅客機りょかくきには特に興味きょうみはなかったんです。

意外です。では、入社されてから整備士せいびしの勉強をなさったんですか?

松永さん そうです。入社してから、まず8ヶ月ほど整備せいび訓練くんれんを受けました。
 整備士せいびしは、資格がないと仕事にならないのですが、初めて資格を取ったのは入社してから7年目、25歳の時です。

具体的には、どのような資格ですか?

松永さん 「飛行機を運航うんこうさせる場合は点検てんけんをしなければならない。点検てんけんは資格を持った者が行う。」と法律ほうりつで決まっています。この資格は国の資格です。
 簡単に言うと、資格を持った人が点検てんけんしなければ、飛行機を飛ばすことができないということです。
 飛行機の機種きしゅによっても違いますので、機種きしゅごとに資格を取ります。
 資格を持った者が、点検てんけん整備せいびした後、書類にサインします。
 資格を取るまでは、資格のある人と一緒に仕事をしながら、いろいろ教えてもらっていました。25歳まではお金をもらって、会社に勉強させてもらっていたようなものです。

資格を取らないと仕事にならないんですね。

松永さん そうですね。仕事のために常に勉強は必要です。
 新しい機種きしゅの飛行機が導入されれば、また資格を取らなければなりませんから・・この年になると記憶力きおくりょくも落ちてくるので大変です(笑)。
 この資格は、何人中何人とれるといった試験ではなく、ある一定のレベルを超えないと合格しません。
 勉強したことがすぐ仕事に役立ちます。逆に言うと勉強しなければ、仕事ができないということですが。
 会社としては、何種類も資格を持った人のほうがいいでしょうね。
 また、私は、成田空港で外国の航空会社こうくうがいしゃの飛行機も点検てんけん整備せいびします。
 そのための資格も取りました。

英語は必要ですね。

松永さん 外国の航空会社こうくうがいしゃくの飛行機を点検てんけんする場合は、英語で機長きちょうさんと話しますから、英語は必要ですね。
でも、そういう場合に限らず、自分の会社の飛行機も外国製なので、部品やマニュアルは全て英語です。仕事でいつも英語は使っていますね。

 今後はさらに英語は必要とされるでしょう。
 また、資格をとるために長期で海外に出張することとも多いです。
 私はカナダのバンクーバーに2ヶ月、オーストラリアのメルボルン、ドイツなど・・・他に何カ国も行きました。