佐倉市立美術館
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【平成10(1998)年度の展覧会】 
 
チバ・アート・ナウ'98
FREAKS
-境界線上の遊戯-

会期:平成10年11月15日(日)〜12月20日(日)

会場:佐倉市立美術館2・3階展示室

料金:一般600円
    大学・高校生400円
    中学生以下無料

 昨年は「現代美術」という言葉の曖昧さ(それが「同時代の美術」なのか、「既存の美術以外」を示すのか?)を考え、現在の基本的な分類について問い直したが、本年は逆に拡張していく美術の領域意識がテーマとなっている。興業的な側面で美術を捉える傾向のある90年代においてイラストレーション、漫画、広告などと見紛うような世界を展開する作家たち。お堅い美術の暗黙のきまりごと=形式主義を(わざと)無視して、境界線を越えてしまっている。そういったサブ・カルチャーからの影響をうかがわせる出品作品から、以前は明らかに区別されていた「美術」と「商業芸術」などとの境界線について考えてみようという企画。


フンデルトワッサーの世界展
-芸術と自然の共生-
HUNDERTWASSER

会期:平成11年1月23日(土)〜2月28日(日)

会場:佐倉市立美術館2・3階展示室

料金:一般800円
    大学・高校生600円
    中学・小学生400円

 戦後のオーストリアを代表する芸術家フンデルトワッサー(1928〜2000)。本展では絵画、版画、タペストリー、凧、建築モデルなど計81点により、彼独自の思想に基づいた特異な芸術世界を紹介した。


浜口陽三展
モノクローム作品を中心として

会期:平成11年3月7日(日)〜4月4日(日)

会場:佐倉市立美術館2・3階展示室

料金:一般600円
    大学・高校生400円
    中学生以下無料

 浜口陽三は作品総数が少ない事もあり、過去に行われた回顧展の作品構成は似かよってしまう傾向にあった。当館で独立企画として浜口陽三展を開催するにあたっては、まず、なんらかの独自性を出そうと考えた。ブリタニカ百科事典のメゾチントの項目に「浜口陽三は、(中略)カラー・メゾチントという版画技法を開拓した」と記されているように浜口に対する評価の裏付けのひとつにカラー・メゾチントの開拓がある。回顧展が似かよってしまったもうひとつの理由に各回顧展がこのカラー・メゾチントに焦点をしぼっていたことが挙げられる。そこで本展では、もう一つの特徴である漆黒を利用した空間処理に着目し、「モノクローム」をキーワードにすることで浜口版画の魅力を再確認出来るのではないかと考えた。駒井哲郎は銅版画はそのクールさが魅力であると言っているが、それは他に類を見ない描線の鋭さ、禁欲的なイメージからきている。その意味で浜口の静謐なモノクロ版画はその魅力を十分に理解したうえで成り立っているといえる。浜口の独創的な部分は東洋的な思想を銅版画という西洋的な技法によって昇華したというべき点にあり、技術は所詮手段でしかない。あえて逆説的な方法をとった本展が、美術作品の見方の面において純粋な発見をもたらし、技術ばかりが先行し、中身がないと指摘される事が多い最近の現代版画について考える機会となることも期待した。




 

 

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