佐倉市立美術館
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【平成16(2004)年度の展覧会】 
 
佐倉市市政施行50周年記念事業
佐倉学 佐倉の美術―先人からの贈り物―

会期:平成16年8月21日(土)〜9月26日(日)

会場:佐倉市立美術館2・3階展示室

料金:無料

 佐倉で、長い歴史の中で人々の生活の中から生み出され、今日まで受け継がれてきた文化財から、佐倉の歴史を振り返るとともに、文化財の流れの中に佐倉ゆかりの作家の作品を位置づけ対比することによって、文化財を現在の視点でとらえ直し、人々の心に継承された「郷土の美」について振り返った。これまで展覧会の補足的な扱いとして歴史資料等を展示することはあったが、歴史資料等そのものを主体とした展示は館にとって初めての試みであった。施政50周年記念ということで所蔵者の協力が得られ、3点の千葉県指定文化財、11点の佐倉指定文化財を展示することができた。


エントランス小展示
リートフェルトの色とかたち
Rietveld:De kleur en vorm De kleine tentoonstelling van zijn stoelen en architectuur

会期:平成16年8月1日(日)〜10月31日(日)

会場:佐倉市立美術館1階エントランスホール・ロビー

料金:無料

 オランダの近代デザインを代表するヘリット・トーマス・リートフェルトは、20世紀初頭の近代デザイン史に大きな足跡を残した人物の一人である。有名な「赤と青の椅子」のデザインや、シュロイダー邸の建築に代表されるように、家具デザイナー、建築家として多彩な才能を発揮した。
 本展では、リートフェルトによって制作された椅子のレプリカ3点と、CG映像、パネル等を展示し、彼の奇抜なデザインの一端を紹介した。また、リートフェルトがデザインした椅子に実際に座っていただくコーナーを設け、会期中は「レッド・アンド・ブルー」のミニチュアを実際に制作するワークショップなどを行った。エントランスホールとロビーではじめて単独開催した小規模な展覧会だったが、好評をいただいた。


金属の変貌―近代日本の金工

会期:平成16年11月20日(土)〜12月24日(金)

会場:佐倉市立美術館2・3階展示室

料金:一般800円
    大学・高校生600円
    中学・小学生400円

 日本の金属工芸(金工)は、古来、主に宗教的な祭祀具や武具として発達してきたが、開国により西洋から「美術」という概念がもたらされたことによって、はじめて「美術品」として位置付けられた。明治時代末から大正時代には、金工家たちの間にも、新しい時代に即した「美術品」を創作しようとする気運が高まる。
 本展では、そのような価値観の転換期に作家たちが試みた表現や、作品から読み取れる意識の変化を、金工に焦点を当てて概観した。戦前の日本において工芸の本質にかかわる議論を巻き起こした、代表的作例を集め、表現の違いにより@西洋様式・古典様式の移植、A西洋の新思潮の影響、B古典研究の成果、という3つのセクションに分けて紹介した。
 


佐倉市市制50周年記念事業
倉田白羊展

会期:平成17年1月22日(土)〜2月27日(日)

会場:佐倉市立美術館2・3階展示室

料金:一般800円
    大学・高校生600円
    中学・小学生400円

 倉田白羊[(1881〜1938年)本名:重吉]は、佐倉藩士で漢学者の倉田幽谷の末子として、埼玉県浦和(現・さいたま市)に生まれた。10歳年上の兄、弟次郎(1871〜1894年)は、親戚でもあった浅井忠の下で絵を学び、明治美術会会員として歩み始めた矢先に、22歳で亡くなる。
 本展では、「倉田弟次郎」「倉田重吉から倉田白羊へ」「方寸と挿絵/小笠原と房州」「春陽会の結成と信州への転居」「《たき火》への取り組み」「農民美術運動とホームスパン」の6章に分け、倉田白羊の生涯にわたる作品や資料とともに、白羊が画家となる道を拓いた倉田弟次郎の作品を紹介した。


 
福井良之助孔版画展

会期:平成17年3月8日(火)〜4月10日(日)

会場:佐倉市立美術館2・3階展示室

料金:一般600円
    大学・高校生400円
    中学生以下無料

 洋画家として知られている福井良之助(1923年〜1986年)は、戦後日本を代表する版画家の1人でもある。そうした評価は通称・ガリ版として知られる「謄写版(トウシャバン)」(※註1)を使った福井独自の特殊な「孔版画」によるものであるがそれらの孔版画は主に1957年から1965年頃までの約10年間という極めて短い期間に制作されたものであった。その上、特殊な製版方法であるために同じ版で数部(5〜10部)しか刷れなかったことや、その少数の作品の多くはニューヨーク近代美術館、シカゴ美術館等、アメリカへ渡ってしまったことから、実際に作品を見る機会が希少であったため、まとめて紹介される機会がなく、その評価は時間が経過すると共に少々、曖昧になっている感があった。
 本展は最初期の1955年から、東京国際版画ビエンナーレ展、リュブリアナ国際版画ビエンナーレ展、国際シカゴ文化祭全米10作家選抜展の出品作品等、孔版画約120点を中心に、今回発見された未発表の素描や下絵約60点を加え、今まで振り返られることの少なかったその特異な版表現の変遷と魅力を紹介した。これまで油彩画を中心とした回顧展は開催されたことがあるが、孔版画を中心とした回顧展は本展が初めてである。
註1:孔版印刷の1つ。蝋(ロウ)引きの原紙を鑢(ヤスリ)板にあてがい、これに鉄筆で文字や絵を描いて蝋を落とし、その部分から印刷インクを滲み出させて印刷する。他にはガリ版、鉄筆版、孔版、油印版とも呼ばれる。英語ではミメオグラフ(Mimeograph)。

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