佐倉市立美術館

佐倉市立美術館

展覧会

平成17(2005)年度の展覧会

没後20年 堀柳女展—人形に心あり

  • 期間
    2005年5月28日(土)~7月3日(日) 終了しました
  • 会場
    佐倉市立美術館2・3階展示室
  • 観覧料
    一般600円、大学・高校生400円、中学生以下無料
没後20年 堀柳女展

今日の日展や日本伝統工芸展における創作人形の分野の確立と発展に、大きな足跡を残した人形作家・堀柳女の没後20年を記念して開催した回顧展。
展示作品は、柳女の作品81点。そのほか、今回の調査で存在が明らかとなった柳女と昭和10年(1935年)に活躍した女流人形作家18名との合作、《宮子姫人形絵巻連作》19点など計101点。柳女のアトリエより、遺愛の道具・整理棚等を拝借し、アトリエの再現展示も行った。


没後35年 黒田重太郎展

  • 期間
    2005年11月5日(土)~12月11日(日) 終了しました
  • 会場
    佐倉市立美術館1階ロビー、2・3階展示室
  • 観覧料
    一般800円、大学・高校生600円、中学・小学生400円
没後35年 黒田重太郎展

今回の展示では、浅井の写実性を受け継いだ黒田重太郎を取り上げた。
黒田重太郎(1887~1970年)は、16歳の時に京都に出て鹿子木孟朗の門に入り、続いて浅井忠が中心となり開設された聖護院洋画研究所に入所した。1906年には、鹿子木の渡欧とともに、浅井の内弟子となり、関西美術院に学んだ。1916年にヨーロッパへ留学。帰国後、第6回二科展にピサロの影響を示す作品を出品し、二科賞を受ける。2度目の渡仏では、アンドレ・ロートの写実的キュビズムに共鳴し、第10回二科展でその成果を発表した。
本展は、二度の渡仏により印象派やキュビズムの影響を受けながらも、花鳥風月を愛し、日本的な油絵を描き続けた黒田初の大規模な回顧展となった。


第24回 新春佐倉美術展

  • 期間
    2006年1月5日(木)~1月15日(日) 終了しました
  • 観覧料
    無料

佐倉を拠点として活動する現代作家の絵画、彫刻、工芸作品を一堂に集めて紹介します。
(絵画・工芸は公募、審査による入選者、彫刻は実行委員会による選抜)


Chaosmos'05—Unreal Reality 辿りつけない光景

  • 期間
    2006年1月31日(火)~3月5日(日) 終了しました
  • 会場
    佐倉市立美術館1階エントランスホール、2・3階展示室
  • 観覧料
    一般600円、大学・高校生400円、中学生以下無料
Chaosmos'05—Unreal Reality

本年はのテーマは「辿りつけない光景」。雑誌に掲載された外国の風景や動物等、つまりどこか遠くにあって自分とは無関係なモチーフを描くムラタ有子、写真と絵画を併用することで架空の光景を作品化する田口和奈。また、コンピューターゲームの世界に現れる建造物等を描く大竹竜太、霧のような背景に記号を思わせる形を象徴的に描く関根直子、トリッキーな縮尺、配置によるファンタジックな映像世界を展開するさわひらき。彼らの作品に表されているのは現実と少し距離をおいていたり、実際には存在しない、たどり着けない光景である。
テクノロジーの発達によって私たちの日常には膨大な種類、量の情報が蔓延している。そうした虚実の混沌とした情報に日々依存してしまっている私たちはむしろ現実から遠ざかっているのではないだろうか。これらの作品で作家は逆に、意図的にそうした現実から距離を持つことで、各々のリアリティや普遍性に近づこうとしている。そうした背景を持つ作品群には、同時代を生きる私たちにも共感する部分が多く見出せるはずである。