佐倉市立美術館

佐倉市立美術館

展覧会

収蔵作品展 ―新収蔵作品を中心として

  • 期間
    2021年5月25日(火)~7月11日(日)
  • 会場
    佐倉市立美術館2階展示室
  • 観覧料
    無料
新収蔵作品を中心として 新収蔵作品を中心として

当館では、令和2年度に佐倉市及び千葉県ゆかりの作家の作品などを収集しました。
本展では、新たに収蔵した佐倉市ゆかりの鋳金家・香取秀真(1874-1954)の《獅文水滴》をはじめ、浅井忠に絵の手ほどきをした佐倉藩士・黒沼槐山(1824-1891)や 浅井忠と交流のあった漆芸家・杉林古香(1881-1913)らの作品を展示いたします。
また、千葉県印西市を拠点として活動した銅版画家・小林ドンゲ(1926-)の作品や資料(版画の原版や下絵)も合わせてご紹介いたします。

■香取秀真(かとり ほつま)【本名:香取秀治郎 1874(明治7)年~1954(昭和29)年】
 幼少期を佐倉で過ごし、1897(明治30)年に東京美術学校(現・東京藝術大学)鋳金科を卒業。母校で金工史を講じながら、  各種展覧会に出品し多数受賞する。金工史についての深い学識を作品制作に活かした古典的な作風を特徴とする。  正岡子規門下の歌人としても知られる。

■黒沼槐山(くろぬま かいざん)【本名:黒沼隆三 1824(文政7)年~1891(明治24)年】
 佐倉藩士であったが、廃藩後は神官を拝命した。絵を描くことを生業とする絵師ではなかったが、  依頼により近隣の神社の絵馬などを手掛けた。浅井忠は幼少期に槐山より日本画の手ほどきを受けており、槐山から「槐庭」の号を与えられた。

■杉林古香(すぎばやし ここう)【本名:杉林喜治郎 1881(明治14)年~1913(大正2)年】
 蒔絵師の四男として京都に生まれ、1900(明治33)年に京都市立美術工芸学校(現・京都市立芸術大学)描金科を卒業。  1906(明治39)年、浅井忠らを中心とする図案研究会・京漆園の設立に漆芸家として参加。  関西美術会工芸の部に浅井の図案による漆器を出品するなど、浅井の影響を受けた蒔絵師・図案家として知られる。

■神坂雪佳(かみさか せっか)【本名:神坂吉隆 1866(慶応2)年~1942(昭和17)年】
 京都に生まれ、最初四条派の流れを汲む日本画を学び、次いで図案家として制作を始めた。  雪佳は、特に琳派が日本固有の芸術表現であると考え、数多くの図案本や雑誌の編集にも携わるなど、琳派風の図案の普及に努めた。図案研究会・遊陶園等で浅井忠と交流。

■小林ドンゲ(こばやし どんげ)【1926(大正15)年~】
 東京に生まれ、1949(昭和24)年に女子美術大学洋画科を中退。1953(昭和28)年頃から関野凖一郎と駒井哲郎に銅版画を学ぶ。  小林は「美しい線」へのこだわりから、最も古典的な銅版画技法であるエングレーヴィングを駆使して妖艶な女性像を描き、独自の世界観を確立した。  昨年9月より、ポートランド美術館(アメリカ)で開催中の「女流版画協会1956-1965」において小林の作品も紹介されている(6月まで開催予定)。

主催=佐倉市立美術館

※ご来館に際し、日時予約の必要はありません。ただし、新型コロナウイルス感染症対策のため、今後の状況によっては会期などが変更になる可能性があります。