佐倉市立美術館

佐倉市立美術館

展覧会

平成19(2007)年度の展覧会

ミッフィーとあそぶ夏休み 美術館に行こう!
ディック・ブルーナに学ぶモダンアートの楽しみ方

  • 期間
    2007年8月3日(金)~9月17日(月・祝) 終了しました
  • 会場
    佐倉市立美術館1階エントランスホール・ロビー、2・3階展示室、4階ホール
  • 観覧料
    一般800円、大学・高校生600円、中学・小学生400円
ミッフィーとあそぶ夏休み 美術館に行こう!

佐倉と友好関係にあるオランダの絵本作家として、とりあげたいと考えていたディック・ブルーナだが、今回はこれまで行ってきた教育普及事業「夏休み子ども向け事業」の企画意図も含む形で、3部構成の展覧会を開催した。ディック・ブルーナの絵本「ミッフィーのたのしいびじゅつかん」(1997)は、小さなミッフィーがはじめて美術館に出かけるストーリー。絵本の中でミッフィーが美術作品に出会うように、来館者の方々にも佐倉市立美術館の収蔵作品に出会っていただこうというのが「第1部 見てみよう」。「第2部 考えてみよう」ではグラフィックデザイナーとしてのディック・ブルーナや、その独特の絵本制作の手法を紹介した。そして「第3部 作ってみよう」では、その手法を体験するコーナーを設け、毎日ワークショップを開催した。


Chaosmos '07: In the Face of Sadness
さびしさと向きあって

  • 期間
    2007年11月16日(金)~12月24日(月・祝) 終了しました
  • 会場
    佐倉市立美術館2・3階展示室
  • 観覧料
    一般600円、大学・高校生400円、中学生以下無料
さびしさと向きあって

21世紀に突入し、様々な技術が発達し続けている今日においても、人間は肉体的、または精神的な苦痛から完全に開放されたわけではない。「心」という言葉を踏まえて最近のニュースを見ているとむしろ、より深刻な状況ではないかと思うことも少なくない。悩みや悲しみを客観的に測定することなど出来ないように、合理主義や科学の追求では解決出来ない問題に私たちは直面している。
本展で紹介したのは、何らかの痛みを起点として表現活動を展開した作家たちの作品である。そこには痛みそのものを直視し続けた独白のような作品や、痛みを乗り越え、透き通るように浄化された風景がある。ハンセン病と闘いながら、創作を続けた歌人・明石海人の歌集「白猫」の序文に「深海に生きる魚族のやうに、自らが燃えなければ何處にも光はない」とある。そうした絶望と向きあいながらも、逃れようのない自らの苦を引き受け、表現へと昇華させた作家たちの結晶ともいうべき作品を展示した。


浅井忠に洋画を学んだ日本画家 芝千秋展
—鉛筆画・水彩画・日本画など—

  • 期間
    2008年1月22日(火)~3月2日(日) 終了しました
  • 会場
    佐倉市立美術館2・3階展示室
  • 観覧料
    一般600円、大学・高校生400円、中学生以下無料
浅井忠に洋画を学んだ日本画家 芝千秋展

千秋は、浅井が指導にあたっていた聖護院洋画研究所、関西美術院で素描力を磨いた。洋画を学ぶことにより、新しい日本画をめざそうとしたのである。特に鉛筆画は「関西美術院中(千秋)氏の上へ出る人はない」といわれるほど評価が高かったといわれている。この頃から、千種掃雲ら若手の日本画家たちとともに洋画の研究会を開くようになり、この研究会が丙午画会へと発展、明治40年から大正元年まで定期的に展覧会を開催した。また、大正8(1919)年の第1 回帝展に《雨に暮るゝ日》が入選を果たすが、装飾的な画風に移行するとともに、友禅染の老舗「千總」で下絵を制作するなど技工として勤務した。 本展では、これまでほとんど公開されることのなかった芝千秋の巧みな鉛筆画・水彩画・日本画など143点を展覧した。