長熊廃寺跡

更新日:2022年06月01日

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長熊廃寺跡(ながくまはいじあと)千葉県指定文化財(史跡)

 印旛沼北岸、鹿島川の支流に面する台地上に占地する五良神社境内地に存在します。この場所は、古くから瓦片の出土することで知られており、昭和26年に立正大学史学研究室石田茂作博士を中心とする調査団によって調査されました。
 この結果、金堂跡、講堂跡等が確認され、塔を東に、金堂を西に配置した法起寺式の伽藍配置をもつ、この地方の氏寺であると結論づけました。
 また、八葉蓮弁重圏文縁軒丸瓦(はちようれんべんじゅうけんもんぶちのきまるがわら)や忍冬唐草文軒平瓦(にんとうからくさもんのきひらがわら)等、白鳳(はくほう)期の様式を伝える遺物から奈良時代末の創建であるとの報告が発表されました。

 昭和62年11月、千葉県文化財センターにより、再び調査が実施されましたが、期間、面積ともに制約があり、全容を明かすまでには至りませんでした。しかし、従来、金堂跡、講堂跡とされた遺構を再調査の結果、これを否定し、伽藍配置そのものに対して疑義を現すなどの問題提起がなされました。未だ謎の多い長熊廃寺の全容が明らかにするためには、更に多くの時間がかかると思われます。

大きな木が数本立ち並ぶ自然の中に建つ長熊廃寺跡の石碑の写真

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