展覧会
漫画家生活30周年 こうの史代展


期間
2025年8月2日(土)~10月2日(木)
休館日
8月4日(月)、12日(火)、18日(月)、25日(月)、9月1日(月)、8日(月)、16日(火)、22日(月)、29日(月)会場
佐倉市立美術館 2・3階展示室観覧料
一般1,000(800)円、大学生800円(640)円、高校生以下無料
( )内は、前売り及び20名以上の団体料金
前売券は佐倉市立美術館、佐倉ハーモニーホール(佐倉市民音楽ホール)、佐倉市観光協会、JR佐倉駅前観光情報センターにて8月1日(金)まで販売予定
※発売開始日は決定次第HPにてお知らせします。
障害者手帳をお持ちの方は1階受付でご提示ください。ご本人とその介助者1名は無料です。
監修/福永信
協力/呉市立美術館、コアミックス、朝日新聞出版、日本文芸社、平凡社
企画/青幻舎プロモーション
『夕凪の街 桜の国』(手塚治虫文化賞新生賞、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞)『この世界の片隅に』(文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞)で知られる、こうの史代の全貌に迫る初の大規模原画展ついに開催!
漫画原画500枚以上!
カラーイラスト、挿絵原画、絵本原画、資料等も多数展示!

こうの漫画を読んでいて、ふと気づくのですが、彼女の漫画には、1冊も似た作品がありません。
そしてまた、ふと気づいて驚くのですが、こうのさんの描く漫画は、いつも、ほとんど同じタッチで描かれています。
4コマ漫画でも、戦争ものでも、同じ絵です。神話ものでも、ほのぼのショートストーリーでもあの絵柄で一貫しています。絵に噓がないんですよね。
こうの史代は、まだ漫画になってないこと、誰も手掛けてないところを探して漫画にしていく、漫画の世界の冒険家です。
だから読者は、彼女の漫画を読むたびに、「こんな世界知らなかった!」と、いつも思うのでしょう。
そして、そんな私たちに、彼女は、漫画の中から、こう呼びかけているようです。
見慣れたはずの「漫画」という表現が、新鮮な姿に見えてきたでしょ? ほら、まだこんなに描くことがあるよ、君も来ない?
本展では佐倉市立美術館の2階、3階の展示フロアのすべてを使って、こうのさんの歩いてきた道のりをたどります。
高校時代の漫画原稿から最新作まで、イラストから貴重な初公開の資料まで、漫画の創作に費やした膨大な時間を体感できる、圧巻の展示数です。
楽しみに待っていてくださいね。
福永信(本展監修者/小説家)
■ 関連イベント
こうのさんにお手紙が書けるよ!
本展会場内に、ファンレターを書くコーナーを設けます。展覧会を見てくださったかたなら、どなたでもご参加いただけます。会場内にある特製ポストに投函してください。こうのさんに直接お渡しします。ふるってご参加くださいね。
■グッズ
本展のための多数の特製グッズが勢揃い!
■プロフィール
こうの史代
1968年広島市生まれ。広島大学理学部中退。放送大学教養学部卒。1995年、「街角花だより」の連載で漫画家デビュー。インコとの日常を描く4コマ漫画「ぴっぴら帳(ノート)」で人気を博す。ニワトリと少女のユニークな日々を綴ったショートストーリー漫画「こっこさん」、子供の心を見開きページに釘付けにしたカラー漫画「かっぱのねね子」も同時期に連載。夫婦の気ままでコミカルな永遠の一日を捉えた「長い道」、こうの自身より年齢が上の主人公を初めて描いたドタバタ二世帯喜劇「さんさん録」でさらなる新境地を開く。原爆の被害とその後に続く“終わっていない”日々を真摯に紡いだ「夕凪の街 桜の国」を発表し、話題に。同作で第9回手塚治虫文化賞新生賞、第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞、映画化やドラマ化もされた。広島の軍都・呉の戦災を描く「この世界の片隅に」は、戦前から戦後まで、個人の時間を奪う戦争の惨禍のすべてを、日常の低い視点から力強く描いた。本作は第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞、またアニメーション映画(片渕須直監督)がロングラン大ヒットを記録。こうのにとっても集大成的な作品となった。その後も漫画という表現に対する好奇心は尽きず、非凡な才能炸裂のエッセイ漫画「平凡倶楽部」、ボールペンだけで古事記を忠実に漫画化した「ぼおるぺん古事記」(古事記出版大賞稗田阿礼賞受賞)、東日本大震災の翌年から描き継がれている「日の鳥」、漫符を素材にした画期的な漫画図鑑「ギガタウン 漫符図譜」、百人一首と遊んだ華麗なるカラー1コマ漫画「百一 hyakuich」など、ひとつとして似ていない作品を続々と発表。最新作「空色心経」では般若心経とコロナ禍の日々を2色の糸で撚り合わせるように重ね、時空を超えた世界と日常を結んでみせた。ブログ「こうのの日々」では「空色心経」の制作過程やインコTさんとの日常、日々のスケッチなどを公開している。
監修者
福永信(ふくながしん)
1972年東京都生まれ。京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)芸術学部中退。1998年、短編「読み終えて」でリトルモア・第1回ストリートノベル大賞を受賞し小説家デビュー。主な小説集に「アクロバット前夜」、「コップとコッペパンとペン」(表題作でユリイカZ文学賞受賞)、「星座から見た地球」、「一一一一一」、「実在の娘達」などがある。アンソロジー編集に「こんにちは美術」、「小説の家」(第4回鮭児文学賞受賞)、企画編集に「フジモトマサル傑作集」、展覧会企画協力に「カワイオカムラ ムード・ホール」展、「絵本原画ニャー! 猫が歩く絵本の世界」展、「芦屋の時間 大コレクション」展など。「遠距離現在 Universal/Remote」展図録に短編小説を寄稿。2015年、第5回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。
[会期中のイベント]
●夏のミテハナソウ
鑑賞コミュニケーター「ミテ*ハナさん」と、中学生アンバサダーと一緒に「こうの史代展」の作品を見ながらみんなでおしゃべりしよう!
2025年8月2(土)、3日(日)、8日(金)、9日(土)、10日(日)、11日(月・祝)、15日(金)、16日(土)、17日(日)、22日(金)、23日(土)、24日(日)、29日(金)、30日(土)、31日(日)
各日14:00-15:00 定員10名(予約不要・先着順)
開始10分前に佐倉市立美術館1階階段前集合
無料(参加には展覧会チケットが必要です)
佐倉市立美術館2.3階展示室
協力:ミテ・ハナソウ佐倉
●ミテハナ鑑賞会
鑑賞コミュニケーター「ミテ*ハナさん」と一緒に「こうの史代展」の作品を見ながらみんなでおしゃべりしよう!
2025年9月28(日)
14:00-15:00 定員10名(予約不要・先着順)
開始10分前に佐倉市立美術館1階階段前集合
無料(参加には展覧会チケットが必要です)
佐倉市立美術館2.3階展示室
協力:ミテ・ハナソウ佐倉
●ミュージアムコンサート
2025年8月17(日)、9月21日(日) 各日14:00-
佐倉市立美術館1階ロビー
無料・申込不要
協力:佐倉楽友協会