佐倉市立美術館

佐倉市立美術館

展覧会

令和4年(2022)年度の展覧会




収蔵作品展1 新収蔵作品を中心として

  • 期間
    2022年4月5日(火)~5月22日(日) 終了しました
  • 会場
    佐倉市立美術館2階展示室
  • 観覧料
    無料
新収蔵作品を中心として

当館では、令和3年度に佐倉市及び千葉県ゆかりの作家の作品などを収集しました。 本展では、佐倉市ゆかりの画家・浅井忠(1856-1907)の《氷川村》をはじめ、浅井忠と交流のあった漆芸家・杉林古香(1881-1913)の旧蔵品、 佐倉美術協会で活躍した画家・高橋凡平(1923-2015)と彫刻家・久保浩(1932-)と陶芸家・上瀧勝治(1941-)の代表的な作品、これらの新たに収蔵した作品を中心に展示いたします。 また、千葉県印西市を拠点として活躍した銅版画家・小林ドンゲ(1926-)の初公開となる資料(スクラップブック)も合わせてご紹介します。

収蔵作品展2 人間国宝・香取正彦の仏具と佐倉の工芸

  • 期間
    2022年5月28日(土)〜7月18日(日) 終了しました
  • 会場
    佐倉市立美術館2階展示室
  • 観覧料
    無料
人間国宝・香取正彦の仏具と工芸

人間国宝は、正式には重要無形文化財保持者といいます。これは、昭和29(1954)年に改正された文化財保護法により制度化されたもので、 「演劇、音楽、工芸技術その他の無形の文化的所産で我が国にとって歴史上又は芸術上価値の高いもの」(文化財保護法第一条第二項)の中で、 特に重要なものを高度に体得した人を認定するものです。 工芸家として初めて文化勲章を受章した鋳金家の香取秀真(かとり・ほつま)を父に持ち、幼少期を佐倉で過ごした鋳金家の香取正彦(かとり・まさひこ/1899-1988)は、 昭和52(1977)年に梵鐘の制作で重要無形文化財保持者の認定を受けました。香取正彦は父とともに、生涯で100口を超える梵鐘を制作しましたが、 同時に、時に依頼に応じ、あるいは研究のために、法要などで使用する多くの仏具を制作しました。 この展覧会では、当館の収蔵作品の中から香取正彦の制作した仏具をはじめとする作品を紹介します。 あわせて、正彦の父・香取秀真(1874-1954)や、津田信夫(つだ・しのぶ/1875-1946)、鈴木治平(すずき・じへい/1927-)など、佐倉ゆかりの金工家の作品を紹介します。

イラストレーター 安西水丸展

  • 期間
    2022年8月6日(土)〜9月25日(日) 終了しました
  • 会場
    佐倉市立美術館2・3階展示室
  • 観覧料
    一般800(640)円、大学・高校生600(480)円、中・小学生400(320)円、未就学児無料 (  )内は前売りおよび20名以上の団体料金
  • イラストレーター 安西水丸展

    安西水丸(1942-2014)は、1970年代より小説、漫画、絵本、エッセイ、広告、装丁、翻訳など枠にとらわれることなく様々な分野を横断して活躍したイラストレーターです。 20代の頃に広告代理店に勤めてデザインの基礎を学び、その後渡米。NYのデザイン会社で経験を積み、帰国後に入社した出版社で嵐山光三郎と出会います。 書籍や雑誌のデザインの仕事の傍ら、嵐山と行動を共にし、挿絵、漫画、絵本などその後のイラストレーターとしての基礎を築き、39歳の時に独立。 独立後は、村上春樹や和田誠らと共同で数多くの作品を生み出しました。多彩な活躍を見せた安西は、幼少期から中学校卒業直前までの時期を、母と共に千葉県千倉で過ごしました。 安西は創作の原風景として千倉での思い出を折りに触れて語っています。 本展では千葉ゆかりの作家として、安西の幼少期から晩年に至るまでの多岐にわたる仕事や、個展のために描いたイラストレーション作品を、原画と関連資料合わせて500点以上によって紹介します。 膨大な資料を通して、安西の歩んだ軌跡を振り返る県内初の回顧展を是非ご覧ください。

没後35年 清原啓子銅版画展


    • 期間
      2022年11月1日(火)〜12月18日(日) 終了しました
    • 会場
      佐倉市立美術館2階展示室
    • 観覧料
      一般600(480)円、大学・高校生400(320)円 中学生以下は無料 (  )内は前売および20名以上の団体料金
    没後35年 清原啓子銅版画展

    清原啓子(1955-87)は1978年、多摩美術大学美術学部絵画科3年生の時に版画コースを選択、 千葉県ゆかりの銅版画家・深沢幸雄(1924-2017)らに銅版画を学びます。清原が初めて制作した《鳥の目レンズ》 を見て驚いた深沢は「清原君、君は大変な銅版画家になりそうだ。何かキラキラしたものが見えるんだよ、 ひとつ頑張ってやってみないか」と語りかけたそうです。清原は深沢の期待通り、 1982年には第50回日本版画協会展において最高賞である協会賞を受賞、1983年には初個展を開催するなど、 早い時期から注目を集めますが、1987年に31歳の若さで急逝してしまいます。  1980年代、清原は自作について「時代遅れ」と自嘲しながらも、幻想・幻視探求へと作風を確立させることに伴い、  技法を長い時間と忍耐が要求されるエッチングに集約していきます。  後に深沢が「正に鏤骨(るこつ)、骨を刻むがごとく銅を刻んだのである。」と清原の約10年間の活動を振り返ったように、  ニードル(先端が針状に尖っている金属製の道具)による点と線をただならぬ密度で銅板に刻んでいたことから、  生前に制作された銅版画は未完成を含む30点のみでした。  本展では、作家が署名したオリジナル作品を中心として関連資料(素描、試刷り、原版等)を併せて約80点を展示、  作家が人生をとおして追求した銅版画表現の魅力をお伝えいたします。


収蔵作品展3 サクラ×佐倉

  • 期間
    2023年1月28日(土)~3月21日(火・祝) 終了しました
  • 会場
    佐倉市立美術館2階展示室
  • 観覧料無料
サクラ×佐倉

佐倉市は北総台地の中央部に位置し、北部には印旛沼が広がっています。 印旛沼には戦後になるまで橋梁はなく、昭和38年(1963)に舟戸大橋が架けられるまで渡し船が運航していました。 また、京成電鉄は昭和35年に都営地下鉄浅草線と相互に乗り入れ、2年後には京成佐倉駅からの直通運転を開始します。 一方、国鉄総武線は昭和47年に東京・成田間で快速電車の運転を始めました。 こうした中で住宅地の開発が進み、街の風景は大きく変わっていきました。 街の変化に伴い、当館のエントランスも銀行、市役所、公民館、図書館などと、時代によりさまざまな役割を果たしてきました。 そして、令和5年3月上旬には当館のある新町に「夢咲くら館」が開館します。 この展覧会では、うつりゆく佐倉の写真と佐倉に移住した作家たちの作品を中心にご紹介します。 また、3月下旬から「佐倉フラワーフェスタ」が始まります。ひと足早く、桜をテーマとした作品のコーナー展示を行います。 美術館で少しだけ春を感じてみませんか。