令和3年2月佐倉市議会定例会 所信表明

更新日:2022年06月01日

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 本定例会の開会に当たりまして、私の所信の一端を申し述べ、本年の市政運営に対し、議員各位並びに市民の皆さまのご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 まず、世界的に大流行しております新型コロナウイルス感染症に罹患された皆さまに対し、衷心よりお見舞い申し上げますとともに、医療従事者をはじめ感染症対策にご協力いただいている皆さま、私たちの生活を維持するために働いていただいている皆さまに心から感謝申し上げます。
 また、感染症対策に役立てていただきたいと多くの方々から心温まるご寄附を頂戴いたしました。皆さまのご厚意に対し、深く御礼申し上げます。新型コロナウイルス感染症が収束し、安心・安全な日常生活を迎えるその日まで、佐倉市では引き続き「オール佐倉」で感染症対策を推し進めていく所存でございます。

 理想のまちづくりを進めるため、すべての市民の道しるべとして、1970年、昭和45年12月に制定された佐倉市民憲章が制定50周年を迎えました。
 全ての市民が互いに協力して魅力ある「ふるさと佐倉」を築こうという思いが込められた市民憲章は、多くの団体や市民の皆さまのご理解・ご協力の下、半世紀にわたり大切に守られ育まれてまいりました。昨今の頻発する災害や新型コロナウイルス感染症など一人の力では克服できない「困難」に立ち向かうためにも、人と人とのつながりを大切にしたまちづくりが、以前にも増して重要となってきております。これまで先人たちの英知と熱意、そして、たゆまぬ努力によって築き上げられてきた「佐倉市」を、社会が大きく変化する中にあっても維持し、さらに発展させ、そして、しっかりと次世代に引き継ぐため、今後も、市民憲章の理念を堅持し、理想のまちづくりを推進してまいります。

 少子高齢化の進展等による社会経済情勢の影響に加え、昨年度の災害、そして新型コロナウイルス感染症の影響により、市の財政状況はさらに厳しくなることが見込まれているところでございます。そのような中においても、佐倉市の将来都市像である「笑顔輝き 佐倉 咲く みんなで創ろう『健康・安心・未来都市』」を実現していくためには、戦略的にまちづくりを進めていく必要がございます。
 そこで、第5次佐倉市総合計画前期基本計画に掲げた4つの重点目標に沿って、各施策に取り組んでまいります。

 1つ目の目標は、「市民協働の加速化、持続可能なまちづくり」でございます。
 市では、平時、有事を問わず、民間事業者等と連携協力に関する協定を締結するなど、着々と「官民連携」を進めております。
 一方で、佐倉で生まれ育った若者たちを中心に、佐倉を「子どもたちが戻ってこられる場所」にするため、積極的に活動する団体が発足するなど、地域の課題を「わがこと」としてとらえる方々が着実に増えてきており、いま「市民協働」の分野には、新たな息吹が芽生えていると感じているところでございます。
 今後も、官民連携や市民協働を推し進め、市民の皆さまをはじめ様々な分野の方々に参画いただきながら、佐倉市が将来にわたって持続可能なまちとなるよう、努めてまいります。

 2つ目の目標は、「健康寿命の延伸・生涯活躍の場の創出」でございます。
 新型コロナウイルス感染症の拡大により、改めて自身の健康や家族との絆、そして、地域の皆さまとのコミュニケーションなど些細な日常のありがたさを痛感した方も多いのではないでしょうか。
 佐倉市では、引き続き、新型コロナウイルス感染症対策に懸命に取り組むとともに、多くの方が自分らしくいきいきと自立した生活を慣れ親しんだ地域で送り続けられるように、健康寿命の延伸、生きがいづくりへの支援や就業支援に努めてまいります。
 そして、歴史・文化のまちを象徴する旧城下町の保全や地域の活性化に資する拠点施設となる(仮称)佐倉図書館等新町活性化複合施設の整備を着実に進め、生涯学習の環境の充実、さらには、地域の担い手の育成を図ってまいります。

 3つ目の目標は、「子育て世代の流入・定住促進、子育て支援施策等の維持拡充」でございます。
 子育て世代に支持される住みやすいまちとなるよう、引き続き待機児童対策や学童保育所の整備などに取り組み、女性が働きながら安心して子どもを産み、育てられる環境を整えてまいります。
 また、多様な働き方を推進する施設「佐倉市スマートオフィスプレイス」、通称コラボサクラでは、民間のノウハウを活用するとともに、新型コロナウイルス感染症対策に万全を期した上で、さらなるサービスの向上に努めます。
 併せて、佐倉市への定住促進を図るため、今後も引き続き、空き家バンクをはじめ各種住宅施策を展開するなど、UIJターンの促進についても注力してまいります。

 4つ目の目標は、「計画的な施設・インフラ整備の推進、持続可能な財政運営」でございます。
 老朽化が進んだ、市内の道路や上下水道などのインフラを今後も維持管理していくためには、多額の費用が必要となります。加えて、高齢化の進展等により、福祉サービスのさらなる増加が見込まれますことから、施設やインフラの整備を計画的に推進していくとともに、その財源を確保していく必要がございます。
 市では、「佐倉市まち・ひと・しごと創生推進計画」に資する事業に対する企業からの寄附を募る「企業版ふるさと納税」及び使途を明確にしたうえで期間や目標金額を設定して寄附を募る「ふるさと納税型クラウドファンディング」を開始し、自主財源の確保に努めてまいりました。
 今後も、政策的経費の財源となる自主財源を確保するため、積極的に行政改革を推進し、効率的な行財政運営に努めてまいります。

 以上、第5次佐倉市総合計画に設定した4つの重点目標に沿って、主な施策の考え方を申し上げました。これらの施策につきましては、それぞれの目標に設定した重点指標などをもとに、進捗を確認しながら、効果検証及び改善に努め、佐倉市勢のさらなる発展を図ってまいります。

 令和3年度、佐倉市は、子育て施策の充実や健康危機事案への対応強化など喫緊の行政課題に対し、専門的かつ柔軟に対応するため組織改編を行います。新しい組織体制のもと、今年度に開始した質・量のみならず「市全体の取組みによる改革」を進め、地域経済を向上させることを目標とする「第6次佐倉市行政改革」を断行いたします。
 併せて、市は、住民に一番近い基礎自治体であり、そのセーフティーネットは極めて重要であることを自覚しつつ、透明性の高い業務遂行により市民に貢献できるよう、無駄のない公正で効率的な市政運営に鋭意取り組んでまいりますので、改めて皆さまのご理解とご協力を賜りますようお願いいたしまして、令和3年の私の所信といたします。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

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