思春期保健

更新日:2023年07月13日

ページ番号: 5465

思春期保健について

 心身ともに成長が著しく,人格形成にとって重要な時期である思春期において,子どもが心身ともに健やかに成長できるように支援することにより,健全な母性および父性の育成を図ることを目指します。「自分を大切にする」という視点から、生命の大切さや親子の結びつき、薬物乱用防止、性についての正しい知識の普及などを行います。

次世代を担う子どもたちの自尊感情と自己肯定感について

制服を着た3人の子供のイラスト

平成23年の市民健康意識調査で、中・高校生では、自分のことを「とても好き、まあまあ好き」と肯定的に捉えている割合が、男子42.0%、女子28.7%であり、平成14年の市民健康意識調査(男性60.7%、女性43.3%)と比べ男女ともに低下していることがわかりました。
 自尊感情や自己肯定感の低下は、家庭や学校、友人関係において、不安や悩みを抱えている、また自信を持って行動できない子どもが存在していることを意味します。
 このため、子ども自身が、一人ひとり自分のよさに気づき、自信をもって、失敗や挫折を恐れず前向きに挑戦する意欲を、家庭と地域で上手に育み、高めていくことが何より大切です。
 まずは、一番身近な親や近所の人からの「よくがんばっているね、えらいね」など心温まる声掛けや、「ありがとう」「うれしい」などの気持ちを素直に伝えていくことが、子どもたちの自信につながります。

 次世代を担う子どもたちの自尊感情と自己肯定感を、家族・地域ぐるみで上手に育んでいきましょう。

自尊感情・自己肯定感って何?

自尊感情とは、自分をどれだけ、価値ある存在として捉えられる感情や態度を意味するものです。
また自己肯定感とは、自分のよいところも悪いところも含めて、肯定的に捉える感情を意味するものです。

自尊感情・自己肯定感を育むために大切なこと

 自己肯定感という自分を大事に思う気持ちを育むには、子どもたち自身が「愛されている」と日々実感できることが大切です。それには、一番身近な両親や家族の存在が重要です。
 子どもたちは、自分自身を肯定できると、自分以外の相手や動物、植物など、自分を取りまく世界についても同じように大切な存在だということに気づきます。

自尊感情・自己肯定感を育むために、家族や地域でできること

  • 普段から、子どもたちとの会話や食事を楽しみながら、愛情あふれた家庭づくりを心がけていきましょう。
  • 子どもたちのやる気を育み、子どもたちの自己評価を高めるために、「ありがとう」「うれしいよ」などの気持ちを素直に伝えるよう心がけていきましょう。
  • 「よくがんばったね。」「えらいね。」と、お母さんや、近所のおじさん・おばさんなど周囲の人に褒められて育つことが、子どもの自信や連帯意識を培うことにもつながります。家族・地域ぐるみで子どもたちの良い面を褒めて育てるよう心がけていきましょう。

学校保健分野との連携・協働について (平成24年度~)

 市の教育委員会と連携し、『自分を大切にする』という視点で、クラス担任の協力を得ながら、養護教諭と保健師が一緒になり授業を行っています。今回、小学2年生を対象に行っている授業「おへそのひみつ」について、その一端をご紹介いたします。

小学2年生 おへそのひみつより 『おへそは、ありがとうの“感謝の気持ちを思い出すスイッチ”』

 2年生の生活科では、「自分のことをもっとしりたいな」という学習とのつながりで「わたしのたんじょう~おへそのひみつ~」という学習があります。これは、おへそを通して赤ちゃんがおなかの中で育つ様子や、生まれてきた様子を知ることで、両親や周りの人たちに大事に育てられていることへの感謝の気持ちを育んでいくと共に命の大切さを学んでいくことをねらいとして行っています。

へその緒がつながった赤ちゃんのイラストが貼られた黒板とモニター画面の間に立っている先生、席につき話を聞いている生徒たちの写真

(注意)へその緒の役割等を保健師が説明している場面

授業の始まりは、クラス担任による「おへそある・なしクイズ」で、クラス全体が大いに盛り上がる場面になります。授業の中盤から終盤にかけては、養護教諭と保健師で、へその緒の役割や胎内でお母さんと1本の管でつながっていた「へその緒」が、新しい命の誕生により、「おへそ」になる話を通して、「おへそは、ありがとうの感謝の気持ちを思い出すスイッチ」と表現することで、生まれてくるまで大事に育てられたかけがえのない存在であることを伝えています。

黒板の前に立って説明している先生と赤ちゃんの人形を抱いている地区担当保健師、授業を受けている生徒たちの写真

(注意)赤ちゃん人形を用いて保健師が説明している場面

 また、お母さんの健康とお腹の中にいる赤ちゃんの健康を守るための大切な手帳である母子健康手帳のPRと、外見からは妊婦であると見分けがつかない時期に、お腹に赤ちゃんがいることを周囲の人に知らせる「マタニティマーク」の周知にも努めています。授業を行った後のアンケート結果からは、(1)マタニティマークを持っている人がいたら席を譲る、(2)マタニティマークを持っている人を見かけたら親切にする、(3)自分が大人になったら奥さんを手伝いたい等、自分以外の他者を思いやる記述も多く見受けられています。これからも、学校保健分野との協働授業を通して、子どもたちに、命の大切さを伝えて行きます。

ご家族の皆様方には、日々子育て、仕事、家事に奮闘されている毎日であることと思いますが、お子様がお腹の中にいた時はどのようなことを思っていたのか、また家族の皆様は、お子様が生まれてくることに対してどのような思いをされていたのか等、その当時を振り返りつつ話し合ってみては如何でしょう。

その他の情報について

以下のホームページに関連する情報がありますので参考にしてください。

一人ひとりに応じた健康支援事業  /千葉県

相談機関/相談窓口

いじめ、不登校に関する相談窓口

千葉県

佐倉市

危険ドラッグに関する相談窓口

千葉県

ミッドワイフ千葉

 月経に関する悩み、性感染症、望まない妊娠、妊娠・出産、育児、避妊、不妊など、思春期から更年期の体の不調など様々な女性の健康問題や悩みに助産師がさまざまな女性の健康問題や悩みに電話で応じます。相談は無料です。

  • 【相談時間】 月曜日~金曜日 / 午前10時~午後1時(祝日・年末年始を除く)
  • 【電話】 080-5039-4720

一般社団法人日本家族計画協会 思春期・FPホットライン

 自分の体のことで不安があり、保護者や先生、友達にも相談できずに悩んでいることがあるが、様子をみていいのか、お医者さんに診てもらったほうがいいのか迷っていることがある場合の相談窓口。

  • 【相談時間】 月曜日~金曜日 午前10時~午後4時(祝日年末年始は休み)
  • 【電話】 03-3235-2638

 (注意)電話相談では、お名前をきくことはありません。秘密も守られますから安心してお話しください。

この記事に関するお問い合わせ先

[健康推進部]母子保健課(母子保健班)
〒285-0825千葉県佐倉市江原台2丁目27番地
電話番号:043-485-6712
ファクス:043-485-6714

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