妊産婦・乳幼児の災害への備え

災害はいつ起きるかわかりません。
災害が起きたときのことをイメージし、災害に備える、どう行動したらよいか等を事前に考えておくことが大切です。
令和元年(2019年)9月に発生した台風15号では、佐倉市において観測史上最も強い風(最大瞬間風速33.9m/s)を観測し、停電はピーク時に約24,000軒、復旧までに9日かかる地域もありました。
その1か月後の台風19号の発生では、過去最強クラスでの関東地方への上陸が予想され、多くの方が開設した避難所へ避難しました。
10月25日の大雨では過去最多の降水量を観測。土砂崩れや浸水など市内に大きな被害が出ています。
出産を控えた妊婦さん、生まれたばかりの赤ちゃん・乳幼児を災害から守るために、各家庭での備えをお願いします。
非常用物品
災害時避難用リュックに下記の物品をひとつの袋にまとめて準備し、いつでも持ち出せるようにしておくとよいでしょう。
災害支援物資が届くまでに、2~3日かかると言われます。物品は、2~3日分を目安として準備しておきましょう。
また、食料品など、有効期限があるものが含まれるため、最低、年に1回は点検し、物品を入れ替えることをお勧めします。
妊産婦の災害時の備えリーフレット
保健センターの備蓄品

佐倉市では、こどもの安全と安心確保を目的として、健康管理センター・西部保健センター・南部保健センターの3箇所に、妊産婦・乳幼児の災害時非常用物品として、下記(表)の物品を備蓄しています。
このほかに、アイスバックや生理用ナプキン、ピューラックス等の消毒薬なども確保、備蓄品の充実・強化に努めています。
非常用物品の備蓄一覧(一部)
- ミルク(ほほえみらくらくキューブ)
- 液体ミルク(ほほえみらくらくミルク)
- 調乳用の水
- アレルギー用ミルク(ミルフィー)
- 哺乳瓶
- 哺乳瓶洗浄剤(ミルトン)
- 米粥(ドライフーズ)
- 紙おむつ
- さらし
- 分娩キッド
- 処置キッド
(注意)避難される全妊産婦・乳幼児が、災害を長期間乗り切るための十分な量を確保することは難しいため、各ご家庭でも災害に備えて準備をしておきましょう。
家の中の備え

自宅を安全な場所にすることが、なによりです。屋内の安全確保は、災害時だけではなく、日ごろの子どもの事故防止にもつながります。家庭で地震発生を想定した訓練や身を守る行動を子どもと一緒に確認しておくとよいでしょう。
- 転倒防止器具を2方向以上に取り付ける
- 二段重ねの家具は、器具で上下を固定する
- 寝る場所や赤ちゃんが日常過ごす近くには、なるべく家具を置かない
- 棚から食器や本が飛び出さないようにストッパーをかける
- テレビも壁やテレビ台に固定する
- 飛散防止フィルムをガラスにはる
- 通路には、なるべくものを置かない
緊急時の連絡方法
複数の連絡方法を考え、連絡先を記入して母子健康手帳と一緒に持っておきましょう。もし、災害時に連絡がとれなくなった時は、例えばNTTの災害用伝言ダイアル171や、携帯電話の災害用伝言板などを使って安否を確認する方法があります。
避難行動要支援者に対する支援制度について
佐倉市では、災害対策基本法に基づき、高齢者や障害者のかた、乳幼児・妊産婦のかたなど、災害時に自力で避難することが困難で支援が必要となるかた(避難行動要支援者)の災害時の避難対策の一環として、「平常時避難行動要支援者名簿」と「災害時避難行動要支援者名簿」の2種類の名簿を作成します。 詳しくは佐倉市社会福祉課のホームページでご確認ください。
災害時の対応

自宅が安全なら、避難する必要はありません。
避難する場合は、火事などの二次災害を防ぐ為、揺れがおさまってから調理器具などの火を確実に消し、ガスの元栓を閉め、電源ブレーカーを切りましょう!
また、避難する際は、動きやすい服装で2人以上での行動を心がけましょう。
あなたの地域の避難場所
いざという時にあわてずに行動できるよう、避難場所と避難経路を事前に確認しておきましょう。
日頃からの相談や情報収集ができる機関
問い合わせ内容 | 機関名 | 電話 |
---|---|---|
防災対策全般に関すること | 佐倉市危機管理課 | 043-484-6131 |
佐倉市防災行政無線テレフォンサービス | 佐倉市危機管理課 (フリーダイヤル) |
0120-711-508 |
健康・医療・妊娠・出産・育児等に関すること | 佐倉市健康管理センター | 043-485-6712 |
健康・医療・妊娠・出産・育児等に関すること | 佐倉市西部保健センター | 043-463-4181 |
健康・医療・妊娠・出産・育児等に関すること | 佐倉市南部保健センター | 043-483-2812 |
耐震診断に関すること | 佐倉市建築指導課 | 043-484-6169 |
妊産婦の災害時の健康チェック

妊娠中は、冷えるとお腹がはる場合があります。できるだけ温かくするよう心掛けましょう。また、長時間無理な姿勢でいると、血行が悪くなり血栓ができやすくなります。水分補給を心がけ、足を動かしたりストレッチをするなどして、予防しましょう。
お腹の張りに伴って、出血をする場合があります。清潔なナプキンを当て、ゆっくりやすみましょう。出産に繋がる場合もあるので、助産師や医師に連絡し指示を得ましょう。
災害時における助産師による支援活動に関する協定
佐倉市では、災害時の避難生活においても妊産婦・乳幼児が安全で、安心して生活できる環境を提供できるよう、一般社団法人千葉県助産師会ご協力のもと、『災害時等における助産師による支援活動協力に関する協定』を締結しています。
更新日:2023年06月02日