新型たばこについて

「加熱式たばこ」などの新型のたばこが急速に普及していますが、どういうものかご存じでない方も多いかもしれません。
ここでは、主に「加熱式たばこ」に関する情報を掲載いたします。
1 加熱式たばこ
たばこ葉を使用し、燃焼させず加熱により発生した蒸気を吸引するたばこです。
燃焼させないためタールの発生を抑えることができますが、たばこ葉を使用するため、ニコチンを含む有害物質は発生します。
厚生労働省は、「加熱式たばこの主流煙に健康影響を与える有害物質が含まれることは明らかであるが、販売されて間もないこともあり、現時点までに得られた科学的知見では、加熱式たばこの受動喫煙による将来の健康影響を予測することは困難であり、今後も研究や調査を継続していく必要がある」としています。
代表的な加熱式たばこ
●iQOS(アイコス)…フィリップモリス(PMI/PMJ)
●Ploom TECH(プルームテック)…日本たばこ産業(JT)
●glo(グロー)…ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)

図 日本で販売されている加熱式たばこ(2022年7月現在)
(参考:国立研究開発法人国立がん研究センター たばことがん 加熱式たばこ)
加熱式たばこの健康影響
加熱式たばこの煙には、ニコチンや発がん性物質などの有害な物質が含まれています。
加熱式たばこのパッケージの注意文言(健康警告)にも「加熱式たばこの煙(蒸気)は、発がん性物質や、依存性のあるニコチンが含まれるなど、 あなたの健康への悪影響が否定できません。」、「加熱式たばこの煙(蒸気)は、周りの人の健康への悪影響が否定できません。健康増進法で禁じられている場所では喫煙できません。」と書かれています。
一方で、たばこの製造・販売企業は、加熱式たばこは従来のたばこに比べて健康被害が少ない、加熱式たばこに換えることで健康被害を少なくできるなどと宣伝しています。
しかし、加熱式たばこは販売されてから間がなく、研究が十分に行われていないため、現段階で健康への長期的な影響について予測することは難しい状況です。仮に有害物質が9割減少しても健康被害が9割減少するとは限りません。公衆衛生の予防原則の観点から、紙巻きたばこと同様の対策が必要です。
【引用:国立研究開発法人国立がん研究センター たばことがん 加熱式たばこ】
*例えば・・・
iQOSのパンフレットには「iQOSにリスクがないというわけではありません」、「たばこ関連の健康リスクを軽減させる一番の方法は、紙巻たばこもiQOSも両方やめることです」との記載があります。
JTがPloom TECHについて説明した資料にも、全編にわたって「本資料は、プルーム・テックの使用に伴う健康上のリスクが他のたばこ製品と比べて小さいことを説明するものではありません」と記載されています。
《注意》乳幼児の加熱式たばこの誤飲事故について
加熱式たばこの誤飲事故が複数報告されています。
最近では、誘熱体として金属片が内蔵されたスティックも販売されています。
乳幼児のお子さまがいる環境に加熱式たばこを使用している人がいる場合は、日頃からどのような銘柄、タイプの加熱式たばこを吸っているか周囲の方も把握しておきましょう。
Vol.649 加熱式たばこの誤飲に注意!(消費者庁ホームページ)
なくならない乳幼児による加熱式たばこの誤飲に注意(独立行政法人国民生活センター ホームページ)
加熱式たばこは健康・安全ではありません(佐倉市作成チラシ)

※二次元コードを読み込む際は、下記のPDFからご覧ください。
【チラシ】加熱式たばこは健康・安全ではありません (PDFファイル: 522.7KB)
◆関連サイト
2 電子たばこ
たばこ葉は使用せず、カートリッジ内の液体(リキッド)を電気加熱により発生する蒸気を吸引するものです。
日本では、ニコチンを含むリキッドは医薬品であり医薬品医療機器等法(薬機法)により販売をするためには許可が必要となります。
今現在許可されたリキッドは存在しないため、日本国内で販売している電子たばこにニコチンは含まれていません。(※)
(※)日本ではニコチン入りの電子たばこの譲渡・販売を法律で禁止されています。個人輸入等で入手した海外製の電子たばこにはニコチンが含まれている可能性がありますのでご注意ください。
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更新日:2025年04月01日