水害時の衛生対策と消毒方法について
佐倉市では、台風等の水害による床上浸水の被害を受けられた市民の方々に対し、消毒の助言・支援を実施しております。家屋が浸水した場合は、細菌やカビが繁殖しやすく、感染症にかかるおそれがあるため、洗浄や消毒が必要になることがあります。消毒については、佐倉市健康推進課までお問い合わせください。また、清掃や消毒方法については、下記をご覧ください。
佐倉市役所 健康推進部 健康推進課 電話 : 043-485-6711
浸水した家屋の清掃をされる方へ
感染症予防のためには、清掃と乾燥が最も重要です。
1 家屋等が浸水した場合
豪雨等により家屋などが浸水した場合、洗浄や拭き取りにより十分に汚れを除去して、乾かした後、消毒するようにしてください。
(消毒は、汚れのない状態でないと、効果を発揮することができません。)
2 衛生対策について
家屋等が浸水した場合、次のとおり洗浄および衛生対策を行ってください。
床上の場合
室内は、食事や睡眠など生活を行う場所のため、泥や汚れを十分に取り除いた後、消毒を行いましょう。
- 水が引いた後、濡れた畳や家の中の不要な物を片付けてください。
- 汚れた家具や床・壁などは、水で洗い流すか、雑巾で水拭きするなどしてください。
- 食器類や調理器具などは、水洗いして汚れをきれいに洗い流してください。
- 食器棚や冷蔵庫などは、汚れをきれいに拭き取ってください。
家の周囲や床下の場合
土砂等を取り除いた後、水道水で洗い流し、しっかり乾かすことが重要です。
床下に土砂や水分が残っている場合、その湿気により、家の基礎や土台(床組)などに影響が出る場合があります。
- 汚泥や不要なものなどを片付けてください。
- 庭木や外壁についた泥は、水で十分に洗い流してください。
- 床下換気口のごみを取り除き、床下の風通しを良くしてください。
- 床下はスコップや流水を用いて汚泥を取り除いた後、雑巾などで水気をなくし、扇風機などにより強制的に換気し、乾燥させてください。
(注意)床下や庭などの消毒は原則不要です。
3 消毒の方法について
消毒薬は、過剰に使用すると人の健康や環境へ影響を与えることがあります。使用は必要最小限としましょう。使用の際には、取り扱い説明書に従い、事故が起こらないように注意してください。
家庭で使いやすい消毒薬とその使い方
お近くのドラックストアやホームセンター等で購入できます。
塩化ベンザルコニウム(逆性石けん)10%
使用濃度0.1%(薬液を100倍になるように水で薄める。)
家具や床などの消毒に適しています。雑巾に浸して拭いてください。(ゴム製品、皮革製品への使用はさけてください。)
次亜塩素酸ナトリウム6%(家庭用塩素系漂白剤など)
使用濃度0.02%(薬液を300倍になるように水で薄める。)
飲食器具等の消毒に適しています。薬液に5分程浸した後、水洗いしてください。(金属には使用できません。)
アルコール系消毒薬(速乾性すりこみ式のものなど)
使用濃度70%以上のもの(薄めずそのまま使用する。)
手指等の消毒に適しています。乾燥した状態の手指に消毒液をつけてしっかりすりこんでください。
消毒薬を使う際の注意点
- (注意)消毒薬を取り扱う際には、ゴム手袋などを使用するとともに、皮膚や目にかからないように注意してください。また、皮膚についた場合、水と石鹸でよく洗い流し、目に入った場合は、水で15分以上洗い流し、医師の診察を受けてください。
- (注意)薄めた消毒薬をペットボトルに移し替えて使用する場合は、中身が消毒薬であることを表示し、早めに使いきるようにしてください。(誤飲防止)
- (注意)消毒液の入っていたバケツやじょうろなどは、使用後、十分に水で流してください。
- (注意)床下の消毒・乾燥用に消石灰を撒くことについては、方法や効果について明確にしめされたものがありません。消石灰は、水に溶けると強アルカリ性となるため、使用する場合には、目や皮膚につかないように、また、口に入らないよう十分注意してください。
【厚生労働省】被災した家屋での感染症対策
被災した家屋での感染症対策について、厚生労働省が清掃等について案内しています。(下記リンク先・外部サイト)
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更新日:2024年04月25日