低周波音でお困りの方へ
低周波音について
音とは
音は空気の圧力振動であり、その振動が耳に伝わって鼓膜を振動させることにより、人は音として感じます。このとき、大きい圧力変動であれば大きい音、小さい圧力変動であれば小さい音に聞こえます。また、1秒間に振動する回数を周波数といい、回数が多ければ高い音、少なければ低い音として聞こえます。音の大きさは音圧レベルで表し、単位はdB(デシベル)を用います。音の高さは周波数で表し、単位はHz(ヘルツ)を用います。
低周波音とは
一般的に人が聞き取れる音の周波数(可聴域)は概ね20ヘルツから20,000ヘルツとされています。このうち、概ね100ヘルツ以下の音を低周波音、さらに20ヘルツ以下の音を超低周波音と呼んでいます。(注意)低周波音の発生源として、次の例が挙げられます。
工場・事業場 | 送風機、圧縮機、振動ふるい、真空ポンプなど |
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店舗・公共施設 | 変圧器、ボイラー、空調室外機、冷凍機など |
交通機関 | 道路高架下、高速鉄道トンネル、ヘリコプターなど |
一般家庭 | エコキュート(家庭用ヒートポンプ給湯器)、エネファーム(家庭用燃料電池コージェネレーションシステム)など |
その他 | 風車、治水施設など |
低周波音の影響は、「物的影響」、「睡眠影響」、「心理的・生理的影響」などがあります。これらの影響は、ある大きさ以上の音圧レベルになると発生することがあります。主な現象や症状には次のものがあります。
物的影響 | 家具や建具(戸・窓・ガラス等)の振動、置物の移動 |
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睡眠影響 | よく眠れない、寝付けない |
心理的・生理的影響 | イライラ感、圧迫感、頭痛や吐き気等 |
発生源対策
低周波音は音として知覚されにくいこともあり、発生源を特定することは難しい場合があります。また、低周波音については法令に基づく規制が無いため、原則当事者間で解決いただくことになります。
(注意)下記の対策を講じることにより影響を軽減できる場合があります。
- 機器、構造物の不具合・設置方法・調整不足等を確認し、整備・点検を行う
- 機器類に消音機を取り付ける
- 設置場所を離すなど設置場所を工夫する
エコキュートやエネファームを設置する場合には
近年増えている一般家庭からの低周波音による影響を未然に防止するため、住宅街でエコキュートやエネファーム等を設置する場合は、販売業者・設置業者とよく相談し、近隣トラブルが起きないよう配慮しましょう。
更新日:2022年06月01日