御奉射

更新日:2022年06月01日

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御奉射(おびしゃ)

 御奉射(おびしゃ)は長熊の場合、五良神社(ごりょうじんじゃ)(ウブスナサマ)・浅間神社(せんげんじんじゃ)のそれぞれで1月20日に行われていましたが、現在は行事に近い日曜日に行われています。
 弓矢を射てその年の豊凶の占いをする行事ですが、長熊のように実際に弓矢を射る儀式を残している地区は少ないようです。聖護院大根(しょうごいんだいこん)とゴボウで作った亀に松竹梅の枝をさし半紙で鶴を折って飾りを作ります。亀の口にはトウガラシをくわえさせ、御膳(おぜん)に米を盛り幣束(へいそく)がたてられます。この飾りを中心に一対の弁慶(べんけい)にニンジンとゴボウをさして、これを田楽(でんがく)といって飾ります。
 お的(まと)行事に使う弓と矢は細い篠竹(しのだけ)で、弓の弦は麻を綯(な)って作り、的は篠竹の先を直径20~30センチほどの輪として、半紙に貼(は)って作ります。
 亀の飾りと弓矢ができると、年番の者がそれぞれの神社に行き、的を射て帰ってきます。
 お的行事が終わってから、村の人々が行事の会場となる公会堂に集合し、区長・神社総代が中心となって行事を進行しますが、おびしゃの世話役は年番といい一年ごとに交代します。
 年番交代はお頭渡(とうわたし)と言われます。
 飾りの前で年番交代が行われ、ゴマメ・キンピラを肴(さかな)とし三献(さんこん)の儀式が行われます。かつては謡(うたい)などの芸能も奉納されたようです。その後、神社総代が年番の者の背に幣束を差して、年番は幣束を背負い家に行き(“やどおくり”という)神棚に幣束を祭ってから、公会堂へ戻ってきます。その後、酒宴が行われ、亀の飾りの前のゴマメ・キンピラがふるまわれます。

地域

 長熊(ながくま)

時期

1月20日

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