勝間田の池の主
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下勝田の勝間田の池では、ある百姓がつりをしていたが、一天俄(いってんにわか)にかき曇り、烈風とともに強雨の振りだすとみるや、たちまち水しぶきと共に、腹の赤い大蛇のごときものがおどり出た。
くだんの百姓、あまりのことに腰をぬかし、池にはまり込んでしまったが、やがてはうようにして家に帰りついたという。
この大蛇は、いわゆる「池の主」で、水神がその姿となってあらわれたものであり、そういう水神信仰はかなり古くから広範囲にわたってなされていたもののようである。
水稲栽培を主たる生業とするわが国で、水の便りを仰ぐこと厚く、水の神こそ穀物の豊穣をもたらすものとして、信仰を集めたであろうことは想像にかたくない。
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更新日:2022年06月01日