上勝田の盆綱

更新日:2022年06月01日

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上勝田(かみかつた)の盆綱(ぼんづな) 佐倉市指定文化財(無形民俗文化財)

藁で作られた盆綱を3人で抱えている、首に手ぬぐいをかけ上半身は裸で短パンをはいた子供たちの写真

 盆綱は藁で作られた龍(りゅう)で、お盆に仏様をこの龍に乗せて迎える行事です。
 子ども達が主役となって行われます。
 盆綱作りは7日に始まり、藁(わら)を左撚(よ)りにし、太さ15センチ、長さ6メートルほどの龍を作ります。
 そして、龍を撚る際に仏様が乗るという“こぶ”を作ります。
 上勝田には2か所の墓地があるため、子どもたちは2組に分かれて行事を行います。
 龍は7日から13日まで毎日川に持って行って水をかけてしまっておき、13日の夕方、堂の前橋と村の辻に、それぞれ集合した子ども達は、新しい褌(ふんどし)ひとつ(現在は短パンを着用)になってみんなでこの龍を抱きかかえて墓地まで行きます。
 墓地に着くと左廻りに7回廻って龍の“こぶ”のところに、古い墓石の破片をあてて「乗ったか、乗らねか」と3遍繰り返して唱え、同じようにして今度は「乗った乗った」と3遍繰り返して言います。
 その龍をみんなで抱きかかえて、村の各戸を廻り、「仏様(ほとけさま)をおくってきたよ」といって家の庭を3回(新盆しんぼんの家では7回)まわり、次々と村の家に仏様を送りとどけます。
 最後にお寺(妙勝寺)の境内で龍が千切(ちぎ)れるまで廻って、お寺の前の川に千切れた龍を流します。
 子どもたちが龍に乗せて来る仏様は無縁仏(むえんぼとけ)といってどの家にも迎えられない不運な仏様で、この無縁仏を家々に送ってお盆供養を一緒にしてあげようというものです。

地域

上勝田(かみかつた)

時期

8月13日

動画「上勝田の盆綱」

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