特定外来生物について(カミツキガメなど)

更新日:2023年10月12日

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特定外来生物とは

 「特定外来生物」とは、外来生物法(正式には「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」)により、生態系などに被害を及ぼすものとして指定された生物です。

 生態系などに被害を及ぼす、とは、人間にとって危険であるだけでなく、繁殖力の強さから、以前からその土地にいた在来種を絶滅させたり、在来種にとって代わり、生物多様性が失われ、外来生物で単一化した生態系を形成することも含まれます。
 そのため、外来生物法では、特定外来生物に指定された生物を飼育・栽培・保管・運搬・販売・譲渡・輸入・野外に放つことなどを原則禁止しています。

佐倉市の主な特定外来生物

 いずれも外来生物法において、特定外来生物に指定された生物を飼育・栽培・保管・運搬・販売・譲渡・輸入・野外に放つことなどは原則禁止されています。

カミツキガメ

 佐倉市をはじめ印旛沼流域内には特定外来生物であるカミツキガメが多数生息していることが確認されています。雑食性で、在来種や固有種を直接食べてしまったりなど、在来種への影響が危惧されております。

 カミツキガメは、例年5月から6月を繁殖期として活動が活発となりますので、遭遇する可能性が高まります。

発見しても、触れたりしないでください。カミツキガメにより、かまれたり、ひっかかれたりした場合には、大けがにつながることもあり、陸にいるときは特に攻撃的ですので、小さいお子さんなどは手をかまれないよう注意する必要があります

 あやまって釣り上げてしまった場合など、捕獲した個体については、市や警察において緊急的な収容を行いますので、ご連絡ください。 (市や警察が捕獲作業を行うことはありません。)

  •  佐倉市役所生活環境課 043-484-6148 (土曜日・日曜日・祝日を除く)
  •  佐倉警察署 043-484-0110

 千葉県は「千葉県におけるカミツキガメ防除実施計画書」を環境省に提出し防除をおこなっています。

艶がある濃い緑色の甲羅で鋭い爪があるカミツキガメの写真

写真:環境省

セアカゴケグモ

 佐倉市内で、過去に確認された例がある特定外来生物です。

 メスは毒を持ちますので、見つけても手で触れたりしないようご注意ください。

 佐倉市内での発見例についての詳細は、下記リンクのページに掲載しています。

オオキンケイギク

 5月から7月ごろにかけて、おおよそ膝から腰の高さほどの草丈で、コスモスに似た形の鮮やかな黄色の花を咲かせます。

 繁殖力が旺盛で、在来種を駆逐する可能性があるため、栽培、運搬、繁殖しないようご留意ください。

 所有地に生えている場合には駆除をお願いします。

 駆除の際は、種子ができる前に根ごと引き抜き、タネがこぼれないよう袋の中で枯死させてから、可燃ごみとして処分してください。

花びらの先がギザギザ状になっている黄色い花のオオキンケイギクの写真

写真:環境省

ナガエツルノゲイトウ

 佐倉市内の河川の両岸や、田んぼ・水路などで生育が確認されています。

 この植物は、乾燥に強く、ちぎれた茎片で容易に増殖し、在来種を駆逐するにとどまらず、その繁殖力で水田や水田の畔(あぜ)を覆ったり、水面にマット状に繁殖できることから、水路を塞(ふさ)ぎ、激しい降雨時には水路の溢(あふ)れを引き起こす可能性もあります。

 そのため、見つけても、栽培、運搬、繁殖しないでください。

 所有地に生えている場合には駆除をお願いします。

 駆除の際は、土中の茎から引き抜いてよく乾燥させ、枯死させてから、可燃ごみとして処分してください。

 また、ちぎれたかけらで容易に繁殖してしまうため、水路の下流へ流れないようネットを張るなどの対策をしたうえで行ってください。

緑の葉っぱ、白い小さな花を咲かせているナガエツルノゲイトウの写真
川辺に緑色の草が沢山生えている写真

写真:環境省

オオフサモ

 オオフサモは、観賞用の水草として持ち込まれたものが、野外で繁殖するようになったもので、主に河川や水路で確認されています。

 所有地に生えている場合には駆除をお願いします。

 駆除の際は、土中の匍匐茎(ほふくけい)で越冬する性質があるため、土中の茎から引き抜いてよく乾燥させ、枯死させてから、可燃ごみとして処分してください。

 また、ちぎれたかけらで容易に繁殖してしまうため、水路の下流へ流れないようネットを張るなどの対策をしたうえで行ってください。

茎から緑色の葉が輪生状に生え一面がオオフサモの水草で覆われている写真

写真:環境省

アレチウリ

つるを伸ばし成長するアレチウリの写真

写真:環境省

 北アメリカ原産のウリ科の一年生草本で、8 月から10 月に開花し、大量
の種子をつけます。生育速度が非常に速く、数m~数十mのつるを伸ばして
群生します。

 畑や河川敷などで大量に繁茂し、在来の植生と競合することから、生態系
への影響が危惧されています。

畑や樹園地など、所有地に生えている場合には駆除をお願いします。

条件付特定外来生物について(令和5年6月1日改正)

全国各地に定着している外来生物であるアカミミガメアメリカザリガニは、飼育している人も多く、単に特定外来生物に指定すると、かえって生態系等への被害を生じるおそれがあることから、一部の規制を適用除外とする「条件付特定外来生物(通称)」に指定されました。

アカミミガメの写真

アカミミガメ(写真:環境省)

アメリカザリガニの写真

アメリカザリガニ(写真:環境省)

飼育や捕獲はこれまで通り行うことができますが、野外に放したり、逃がしたりすることは禁止され、罰則の対象となります。

詳しい規制内容については、下記のリンクから環境省ホームページをご覧ください。

その他注意が必要な外来生物について

 特定外来生物に指定されてはいませんが、日本にもともといなかったうえに、その繁殖力から注意が必要な外来生物について、注意喚起のため掲載いたします。

ナガミヒナゲシ

 道路脇の植え込みなどで咲く、オレンジ色の可憐なポピーですが、根から毒性物質(アレロパシー物質)を出すことで、他の植物の生育を阻害し、街路樹を枯らすこともあることが分かっています。

 花が終わると結実し、大量の細かい種子を周囲にばらまいて生育域を拡大していきます。

 所有地に生えている場合には、種子ができる前に根ごと引き抜き、可燃ごみとして処分してください。

アメリカオニアザミ

先端に紫色の花をつけたとげとげしいアメリカオニアザミの写真

 ヨーロッパ原産のキク科の植物で、7月から10月に紅紫色の花を咲かせます。

 繁殖力が非常に強く、在来の植物の生育場所を奪うなどの影響を与えるだけでなく、葉や茎などの様々な部分に鋭いトゲを持つため、人やペットを傷つける恐れがあります。

 所有地に生えている場合には、駆除をお願いします。

駆除を行う際は、鋭いとげがあるため革手袋等をつけて、草刈り鎌などで刈るか、スコップ等を使用して周辺の土ごと掘り上げてください。株や根が残っていると再生しますので、再度駆除が必要です。

 刈り取ったり抜き取った植物は、指定のごみ袋に入れて、可燃ごみとして処分してください。

外来種かも?と思ったら

環境省ホームページにて特定外来生物の同定マニュアルを公開しています。カミツキガメや外来植物等の判別にご活用ください。

この記事に関するお問い合わせ先

[環境部]生活環境課(環境政策・自然環境班)
〒285-8501千葉県佐倉市海隣寺町97番地
電話番号:043-484-4278
ファクス:043-486-2504

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