【井野長割遺跡】 〔国 史跡〕
(注意)通常時は、井野長割遺跡への立入はできません。
遺跡保護のため、当面の間、現状で保存します。
市が主催する見学会等にお越しください。

井野長割遺跡の概要
井野長割遺跡は、今からおよそ4千年から3千年前に営まれた縄文時代のムラです。
縄文時代の盛土がきわめて良好に残っており、遺跡の学術的な価値が高いことから、平成17年3月2日付けで国史跡に指定されました。
この遺跡の重要性は、3千年を経た現在に至るまで、縄文時代の原風景とも言うべき景観が残されていることと、さまざまな施設が計画的に配置されたムラの姿がわかることです。
原風景の特徴を表す盛土は、南北約160メートル、東西約120メートルの範囲に途切れながら環状に巡るほか、内側にも存在します。盛土の高さは内側の低いもので約1メートル、外側の高いもので約2メートルあります。
盛土がつくられた要因はまだ不明確な部分がありますが、他遺跡の調査では、盛土の上に竪穴住居跡などをつくるときに、盛土造成を繰り返したことがわかっています。
盛土は、小学校の建設や宅地造成によって北側から西側の大部分が失われてしまいましたが、盛土の下は完全には破壊されていないことが確認されています。
ムラの中心部にあたる盛土の内側は共同の広場であり、そこを取り巻く盛土の上や下に竪穴住居跡が配置されています。
盛土の途切れた部分には道が設けられ、その道沿いにドングリ類を貯蔵するための穴やお墓、竪穴住居跡などが配置されています。
井野長割遺跡の保存整備
史跡井野長割遺跡保存整備事業基本計画書
平成25年3月に、史跡井野長割遺跡の保存整備についての基本計画をまとめています。
計画書は市政資料室でも閲覧可能です。今後は、本計画に基づき基本設計の策定へと進めていきます。
更新日:2025年02月25日