令和5年2月佐倉市議会定例会 所信表明

更新日:2023年02月20日

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 本定例会の開会に当たりまして、私の所信の一端を申し述べ、本年の市政運営に対し、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 私が「未来に希望が持てる、魅力あるまちづくり」を掲げて平成31年4月に市長に就任してから、早いもので約4年が経過し、まもなく任期の満了を迎えようとしています。この間、大きな災害や新型コロナウイルス感染症のまん延という未曽有の危機に直面しましたが、市民の皆様の生命と財産を守ることを最優先に、私の知識・経験・人脈のすべてを注ぎ込み、様々な取組を全力で推進してまいりました。あっという間の4年間でした。

 その結果、令和元年の大雨で被災した「明神橋」が、来月には開通いたします。災害復旧もようやく、ひと段落と言えると思います。コロナの感染状況は、一時期と比べ落ち着きを見せ始めておりますが、油断することなく、今後も引き続き、市民の皆様が、笑顔で元気に暮らし続けられますよう、全力で対策に取り組んでまいります。

 また、これらの災害や感染症への対応と並行いたしまして、4年前に掲げた皆様とのお約束を果たすべく、様々な取組にチャレンジした結果、それらの多くを実現することができました。これもひとえに、議員各位をはじめ、市民の皆様、関係者の皆様のご支援・ご協力の賜物と、心より感謝申し上げます。

 当市の財政状況は、人口減少・少子高齢化が進展する近い将来、さらに厳しくなることが予想されます。しかし、そのような中にあっても、行政サービスの水準を保ちつつ、市の中長期的なまちづくりの道しるべとなる「第5次佐倉市総合計画・前期基本計画」に基づき、各種施策を着実に推進してまいります。

 それでは、前期基本計画に位置付けた、5つの「まちづくりの基本方針」に沿って、本年取り組む主な施策につきまして、ご説明申し上げます。

 基本方針の1つ目は、「ともに支え合い誰もがいきいきと暮らせるまち-福祉・健康・子育て分野」でございます。

 まず第一に、いまだ私たちの生活を脅かしている新型コロナウイルス感染症から市民の皆様を守るため、感染症対策やワクチン接種等の取組を引き続き進めてまいります。

  福祉関連の取組といたしましては、現行計画の終了を受けて令和6年度から始まる「第5次佐倉市地域福祉計画」、「第9期佐倉市高齢者福祉・介護計画」及び「第7次佐倉市障害者計画・第7期佐倉市障害福祉計画」の策定作業を進めてまいります。また、敬老意識の高揚、高齢者の地域社会への参画・生きがいの充実に資するため、令和2年度に創設した「おじいちゃん・おばあちゃんありがとうの気持ちを伝えたい事業」を引き続き実施してまいります。

 子育て支援といたしましては、「夢咲くら館」内に設置する「佐倉市子育て交流センター」において実施いたします子育て世帯の交流や子育て相談、託児をはじめとした各種事業などにより、子育て世代の皆様が、安心して子どもを生み、育てられる環境を充実させてまいります。

 2つ目は、「人と自然が調和した安心して暮らせるまち-都市基盤・住環境分野」でございます。

 都市基盤の整備といたましては、安心・安全で快適な道路環境を確保するため、老朽化や破損の著しい道路の改修を行うとともに、歩行者や車両の通行の安全を確保するため、区画線、ガードレール等の安全施設の整備を進めてまいります。また、近年激甚化する災害への対応といたしましては、雨水排水ポンプ施設の更新など、浸水被害対策を推進してまいります。

 さらに、たくさんの市民の皆様に楽しんでいただける憩いの場所の充実を図るため、佐倉城址公園の整備や、長嶋茂雄記念岩名球場の防球ネットの整備等を行ってまいります。

 これらの他、住環境分野の取組といたしましては、住まい・生活環境についての基本的な方向性を示す「住生活基本計画」が令和5年度で終了することを受けまして、次期計画の策定作業を進めてまいります。

 3つ目は、「地域の資源を活かした活力と賑わいのあるまち-産業・観光・文化分野」でございます。

 市内農業者に安定した農業経営を行っていただけるよう、各種支援の充実を図りつつ、環境にやさしい農業を進めるとともに、市内経済の活性化を目指し、企業誘致や商店街への支援を継続してまいります。

 また、観光による交流人口の増加や地域経済の活性化を図るため、当市の代表的な観光施設である佐倉ふるさと広場や佐倉草ぶえの丘等の整備・拡充を図ってまいります。さらに、旧今井家等の修繕・耐震化を行ったうえで、民間事業者による期間限定の店舗を開設するなど、古民家活用に向けた取組を進めるとともに、豊かな自然や歴史に育まれた佐倉ならではの観光資源を活かした観光イベントや積極的なプロモーションなどを、感染症対策に十分配慮しながら実施してまいります。

 4つ目は、「豊かな心を育み 笑顔あふれるまち-教育分野」でございます。

 生涯学習環境の充実、さらには城下町エリアの活性化に資する拠点として整備を進めてまいりました「夢咲くら館」が、いよいよ、3月4日に開館いたします。図書館機能だけでなく、子育て支援、展示、カフェなど様々な機能を併せ持つ「夢咲くら館」は、地域の方から親しまれ、市内外からたくさんの方々に、何度でも訪れていただける施設を目指してまいります。

 学校教育分野の取組といたしましては、市内小中学校施設の改修・修繕を着実に推進し、安心して学ぶことができる教育環境を提供いたします。また、学校給食の負担軽減の一環として、県と協調して「第3子以降学校給食費補助事業」を継続して実施いたします。さらに、国が進める「部活動改革」の一環として、令和5年度から、市内中学校における部活動の地域移行を段階的に進めてまいります。

 最後に、5つ目は、「市民とともに創る多様性のある持続可能なまち-市民参加・自治体運営」でございます。

 まず、「前期基本計画」が本年、最終年を迎えることから、令和6年度から始まる「中期基本計画」の策定作業を進めてまいります。

 また、今後も厳しい財政状況が続く中、限られた経営資源のもと様々な課題を乗り越えるため、効率的な行政運営や財政の健全化、公共施設の配置の最適化をはじめとする行財政改革に取り組み、持続可能なまちづくりを進めるための財政基盤の強化を図ってまいります。

 さらに、新たな財源確保策として昨年から準備を進めてまいりました「ネーミングライツ」の運用を、4月1日から、市民音楽ホール及び市立美術館において開始いたします。

 その他、「ゼロカーボンシティ」や「デジタルトランスフォーメーション」など、社会全体で推進すべきテーマにも取り組み、基礎自治体としての責任を果たしてまいります。

 以上、主な施策の考え方について申し上げました。

 本年も、本市に携わるすべての方々に感謝の気持ちを忘れずに、「オール佐倉」で、「さらなる躍進、さらなる前進」を目指して、引き続き、まちづくりを推進してまいりたいと考えております。

 改めて、皆様のご理解とご協力を賜りますようお願いいたしまして、令和5年の私の所信といたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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