令和元年6月佐倉市議会定例会 所信表明

更新日:2022年06月01日

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 本日、ここに6月定例市議会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、ご出席を賜り、心より感謝申し上げます。
 また、全国市議会議長会から表彰を受けられました櫻井道明議員に対しまして、心からお祝いを申し上げます。佐倉市政発展のため、ご尽力をいただきましたご努力に対し、厚く御礼を申し上げる次第であります。
 本定例会にあたり、当面する行財政運営の概要と私の市政運営に対する所信の一端を申し上げます。

 私は、『元気と笑顔で佐倉市を変える』と訴えまして、4月の佐倉市長選挙において、当選をさせていただきました。
 今、地方自治体は、人口減少、少子高齢化による社会保障費の増大や、道路・上下水道などインフラの老朽化等、社会問題を抱え、その解決に向けた独創的な政策・自主財源の確保・最適な自治運営手法の構築が望まれております。
 このような状況の中、市長となった私の仕事は、「市民・議会・職員」が対話を通じて、心を一つにする絆を結び、「オール佐倉」で、未来に向けたまちづくりに取り組むことだと思っております。
 議員各位並びに市民の皆様におかれましては、今後ともご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。

 それでは、市政運営における私の主な政策について、その概要を申し上げます。
 今回の市長選挙の立候補にあたりまして、私は、『未来に希望が持てる魅力あるまちづくり』を進めて行くため、8つの柱を掲げました。

 まず、1つ目は、『高齢化・少子化対策の推進』であります。
 高齢者の皆様が、将来にわたって住みなれたまちで、いきいきと、自分らしく、安心して暮らしていただくための施策を展開してまいりたいと考えております。
 そして、佐倉市の未来を担う子ども達に対しては、『幼児教育の無償化』を適切に進めていくとともに、保育施設の整備や保育人材の確保等により、質・量ともに保育の充実を図ってまいります。更には、妊娠、出産から子育てまで切れ目のない支援を継続・充実させてまいります。

 2つ目は、『安定した行財政・市民サービスの充実』であります。
 市民サービスの質を落とすことなく、安定した行財政運営を進めていくためには、自主財源の確保が重要になってくると考えております。
 また、歳出の削減策といたしましては、各事業は毎年度、費用対効果の検証による見直しを図り、無駄の無い、公正で効率的な行政運営を徹底してまいります。このことによりまして、市民目線で開かれた市役所を実現してまいります。

 3つ目は、『安心、安全なまちづくり』であります。
 近年多発している大規模地震や、異常気象による局地的豪雨など、市民生活を脅かす災害に対する備えにつきまして、さらにスピード感を持って取り組んでまいりたいと思います。
 また、先月末に川崎市でスクールバスを待っていた小学生が包丁で刺されるという痛ましい事件があり、私も心を痛めたところでございますが、このような事件が起こらないよう、警察等関係機関と協力して、犯罪を未然に防ぐ抑止対策や、子ども達が安心して町を歩けるよう、交通安全にも注力してまいりたいと思っております。

 4つ目は、『命と健康を守る施策の推進』であります。
 市民の皆様の健康を守るために、まず、健康診断の受診率向上を図ってまいります。
 また、健康保持のためには、日頃からスポーツを身近に楽しめる環境の整備も重要なことから、岩名運動公園を始めとした運動施設の充実を図ってまいりたいと考えております。

 5つ目は、『多様な価値観を受け容れる「ふるさと佐倉」』であります。
 これは、入国管理法の改正などによる海外からの多様な人材を受入れる体制の整備のほか、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を控え、国際化にも対応できる人材の育成にも努めてまいります。

 6つ目は『産業、経済の活性化』であります。
 市内既存企業の事業継承や事業拡大並びに、海外を含む市外からの起業・創業に対して積極的に支援を行うことによって、産業経済の活性化を図りたいと考えております。
 さらには、ふるさと広場を核とした観光振興にも力を傾け、フラワーフェスタや花火大会などのイベントが開かれていない時期でもたくさんの方々が、佐倉市を訪れていただけるような環境の整備を検討してまいります。

 7つ目は『文化、歴史、自然環境を誇れる佐倉』であります。
 佐倉には誇るべき歴史、自然、文化という資源がございます。印旛沼に代表される自然環境は、貴重な佐倉の財産であります。
 この貴重な印旛沼の水質浄化や、沼を取り巻く自然環境の保全に、私の県議会での経験も活かし、国や県とも協力して取り組んでまいりたいと思います。
 また、日本遺産に代表される歴史的な街並みと、秋祭りを代表とする伝統文化を観光資源として活用してまいりたいと考えております。

 8つ目は『多くの人材が育つ佐倉の教育』であります。
 私は、「他者への思いやり」を持った子どもが育まれる佐倉の教育であって欲しいと思っています。
 今後とも、他者を思いやることができ、豊かな心を育む教育が実践され、いじめのない学校で、多くの子どもたちの才能が開花する佐倉の教育を目指してまいりたいと考えております。

 以上、主な政策とその実現に向けた基本施策について申し上げました。

 私は、未来の佐倉を創造し、市民の皆様が佐倉に住んでよかったと心から思っていただけるようなまちにするためには、市民の皆様、議会、執行部、職員が想いを共有し、オール佐倉でまちづくりを進めていく必要があると考えております。
 議員各位並びに市民の皆様には、ご理解、ご協力を賜りますよう、
 重ねてお願いを申し上げまして、佐倉市長としての私の所信といたします。
 ありがとうございました。

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