令和2年2月佐倉市議会定例会 所信表明

更新日:2022年06月01日

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 本日、ここに令和2年2月定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましてはご出席を賜り、心から感謝申し上げます。
 本定例会の開会に当たりまして、私の所信の一端を申し述べ、本年の市政運営に対し、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 昨年、佐倉市は、立て続けに強風、豪雨災害に見舞われました。改めて、一連の災害により被災した皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 発災から約5か月が経過した今も、市営住宅での避難生活を余儀なくされている方々がいらっしゃるほか、佐倉市の基幹産業である農業への甚大な被害、桜の名所である佐倉城址公園の倒木やがけ崩れ、ちばリサーチパーク内にある明神橋付近の通行止めなど、その爪痕は、市内各所に残っております。
 佐倉市は、いまだ復旧・復興の途上にあります。
 令和2年度佐倉市当初予算案は、災害からの復旧復興を最優先に編成いたしました。
 国が進める国土強靭化の取組みに併せて、地域計画の策定を進め、ハード対策だけでなく、ソフト対策も含めて、「平時からの備え」を進めてまいります。
 市民の皆様が、1日でも早く元の生活を取り戻せるように、そして、佐倉市がこのたびの災害を乗り越え、さらに発展できるように、引き続き、誠心誠意、市政運営に取り組んでまいります。

 本年は、戦後75年、佐倉市が平和条例を制定し、平和都市宣言をしてから25年を迎える節目の年でございます。
 多くの尊い命が失われた先の大戦が終結してから75年の年月を数え、戦争を知らない世代が多数となった今、戦争の悲惨さを風化させることなく、平和の尊さ、命の大切さを、次の世代へしっかりと継承し、恒久平和の実現に向けて、今後も平和行政を推進してまいります。

 令和元年11月定例会におきましては、市の中長期にわたる最上位の計画となる、第5次佐倉市総合計画の基本構想及び前期基本計画のご承認をいただきました。新たな計画は、本年4月、令和2年度からスタートいたします。
 新しい総合計画に基づく各種施策を、「オール佐倉」で、積極的かつ効果的に展開することによって、将来都市像「笑顔輝き 佐倉咲く みんなで創ろう「健康・安心・未来都市」」の実現を目指してまいります。

 また、本年は、「東京2020 オリンピック・パラリンピック」が開催される、日本にとって歴史的な1年となります。佐倉市は、ホストタウンとして大会運営をサポートするとともに、市の魅力を世界に発信し、併せて、選手たちと市民や子どもたちとのスポーツ交流、文化交流の場を創出、提供することによって、スポーツ振興及び国際交流の増進に努めてまいります。

 さらに、AIを始めとする最先端技術が、どのように地方創生に活かされ、我々の生活に影響を与えていくことになるのか、市として、常に、新たな時代の流れに適応し続けられるように、国の動向等を注視してまいります。

 今後、市の人口は、少子高齢化が本格的に進み、労働力の中核となる生産年齢人口が減少する一方で、お年寄りの方々の人口、特に75歳以上の方の人口が増加していくことになります。その中で、インフラの老朽化対策や福祉サービスの需要の増加など、新たな行政需要に対応しつつ、市勢を維持発展させていくためには、戦略的にまちづくりを進めていく必要がございます。

 そこで、新たな総合計画では、令和2年度から4年間の前期基本計画期間内に、重点的かつ分野横断的に取り組む目標として、4つの重点目標を掲げております。

 1つ目の目標は、「市民協働の加速化、持続可能なまちづくり」でございます。
 佐倉市においても、高齢化や人口減少が進む中で、今後も市民の皆様が安心して、日々、生活することができるまちづくりを進めていくため、地域活動の活性化や市民活動に対する支援、まちづくり活動の担い手の育成、さらには、産官学連携の促進などに取り組むとともに、産業経済の活性化を図り、佐倉に安定した「しごと」をつくるため、引き続き、企業の立地を促進するための助成や創業及び事業承継を支援してまいります。

 2つ目の目標は、「健康寿命の延伸・生涯活躍の場の創出」でございます。
 多くの方が、医療や介護に依存せずに、自分らしくいきいきと自立した生活を、慣れ親しんだ地域で送り続けられるように、健康寿命の延伸、生きがいづくりへの支援や就業支援、さらには、生涯学習の推進など活躍の場の創出に努めてまいります。
 そこで、(仮称)佐倉図書館等新町活性化複合施設の整備を着実に進めるなど、生涯学習の環境の充実、さらには、地域の担い手の育成につながる学習支援の充実を図ってまいります。

 3つ目の目標は、「子育て世代の流入・定住促進、子育て支援施策等の維持拡充」でございます。
 子育て世代に評価される、住みやすいまちとなるよう、女性が働きながら、安心して子どもを産み、育てられる環境を整えてまいります。また、多様な働き方を推進する施設「佐倉市スマートオフィスプレイス」、通称コラボ サクラでは、民間のノウハウを活用し、さらなるサービスの向上に努めます。
 また、佐倉市に定住していただくため、今後も引き続き、空き家バンクをはじめ各種住宅施策を展開してまいります。

 4つ目の目標は、「計画的な施設・インフラ整備の推進、持続可能な財政運営」でございます。
 市内の道路や上下水道などのインフラは、老朽化が進んでおり、今後も、これらを維持管理していくためには、多額の費用が必要となります。
 加えて、福祉サービスのさらなる増加が見込まれますことから、施設やインフラの整備を計画的に推進していくとともに、その財源を確保するため、積極的に行政改革を推進し、効率的な行財政運営に努めてまいります。

 以上、第5次佐倉市総合計画に設定した4つの重点目標に沿って、主な施策の考え方を申し上げました。これらの施策を優先的、重点的かつ分野横断的に実施し、佐倉市勢のさらなる発展を図ってまいります。

 平成31年4月に、私が佐倉市長に就任してから、早くも2年目を迎えようとしております。
 来年度からスタートする第5次佐倉市総合計画にもとづきまして、令和の時代の、新しい佐倉市を、皆様とともに、築き上げてまいる所存でございますので、改めて、皆様のご理解とご協力を賜りますようお願いいたしまして、令和2年の私の所信といたします。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

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