令和8年2月佐倉市議会定例会 所信表明
本日、ここに令和8年2月定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましてはご出席を賜り、心から感謝申し上げます。
本定例会の開会に当たりまして、私の令和8年度の市政運営に対する所信の一端を申し上げ、議員各位並びに市民の皆さんのご理解とご協力を賜りたいと存じます。
さて、令和7年は、ここ佐倉市で生まれ育ったアスリートが、我が国で初めて開催されたデフリンピックなどの世界大会において活躍し、まさに、本市のブランドメッセージである「佐倉で才能が開花する」を体現され、私たちに大きな感動と勇気を与えてくれました。市長といたしましては、引き続き、ここ佐倉で暮らす全てのこどもたちが夢や希望を追いかけ、叶えることができる環境の整備や、障害の有無に関わらず、誰もが活躍できる共生社会の実現を進めてまいりたいと考えております。
また、戦後80年という節目となった昨年は、平和への思いを次の世代へ継承するための取組として、被爆地長崎の鈴木史朗市長をお招きし、平和祈念講演会を開催いたしました。鈴木市長からは、佐倉市とのつながりを交え、平和への願いや思いをお話しいただくなど、市民の皆さんと平和の尊さを共有することができ、特に、ご講演の最後に頂戴した「ピース フロム 佐倉」というメッセージは、参加された全ての方の胸に刻まれたものと考えております。私も、平和条例を有する自治体の長として、核兵器の廃絶と恒久平和の実現に向けた取組を、ここ佐倉から発信していく決意を強くしたところでございます。
次に、社会経済情勢をみてみますと、人口減少や少子高齢化、物価高騰、気候変動など、対応すべき課題が山積しております。
一方で、私は、市制施行100周年を見据えた中長期的な視点に立って、佐倉市に関わる方々と連携を図りながら、これらの課題に対して、適時適切に対応していくことにより、この難局を必ず乗り越えられると信じております。
佐倉市は、「第5次佐倉市総合計画」の「基本構想」において、将来都市像として、「笑顔輝き 佐倉 咲く みんなで創ろう「健康・安心・未来都市」」を掲げ、これまで様々な施策を推進してまいりました。
「基本構想」の計画期間は、令和2年度から令和13年度の12年間となっており、計画期間の半ばに差し掛かっているため、将来都市像の実現に向けて、「中期基本計画」に基づき、各種の取組を、より一層強化して推進していく必要があります。
このため、「中期基本計画」に位置づけた2つの重点施策に沿って、主な取組をご説明申し上げます。
初めに、重点施策の1つ目、「地方創生の取組」は、その下に4つの重点戦略を掲げておりますので、重点戦略ごとにご説明申し上げます。
1つ目の重点戦略は、「地域経済の活力増進を図り、魅力的な『しごと』に就ける機会の提供」でございます。
現在、インバウンド需要の増加を踏まえ、成田国際空港の機能強化が進められており、就業者数の増加や新たな産業拠点の形成に向けた民間投資の活性化などの経済効果が期待されております。
佐倉市としては、このような状況を絶好の機会と捉え、「企業誘致・公民連携推進室」が中心となって、新たな産業用地の確保や、規制緩和による佐倉インターチェンジ周辺などの土地利用の促進、企業誘致助成金などによる企業立地に係る支援を行い、雇用の創出を含めた地域経済の活性化を図ってまいります。
また、高齢者や障害者、女性などの多様な人材の就労機会と活躍の場を確保するため、介護予防に係る取組や、障害福祉サービスの充実、ハローワークや民間企業と連携した地域職業相談室による就労支援、新規就農者を含む農業者支援などを進めてまいります。
2つ目の重点戦略は、「佐倉の魅力を発信し、『ひと』の流れをつくり定住につなげる」でございます。
先程も申し上げましたが、成田国際空港の機能強化に伴い増加することが見込まれているインバウンド需要を獲得するため、「佐倉市観光グランドデザイン「観光Wコア構想」」に基づき、佐倉ふるさと広場の拡張整備を進めるとともに、「印旛沼・印旛放水路かわまちづくり計画」に基づき、千葉市・八千代市との連携事業を併せて展開することにより、印旛沼流域の歴史・自然を活かした回遊性の高い水辺空間の創出を進めてまいります。
また、佐倉の将来を担うこどもたちが、健全に成長して、才能を開花し、能力を生かすことができるよう、教育施策推進室が中心となって、「佐倉市教育ビジョン」に基づき、英語教育の充実などの教育施策の強化を進めてまいります。不登校など、学校に通うことができないこどもたちの教育機会を確保するため、「校内教育支援センター」や「ルームさくら」において、保護者を含めた、きめ細やかな相談対応や学習支援を実施してまいります。国政レベルで決定された小学校給食費の、いわゆる無償化の実施についても、対応してまいります。
さらに、市制施行70周年を契機に、高校生が主体的に企画運営に参画して開催した「青春文化祭」が成功裏に終了し、若い世代の視点や行動力が今後の佐倉市の活力の維持・向上に必要であることを実感したところであり、こうした取組を継続するとともに、若い世代の意見や考えを反映したまちづくりを進めてまいります。
加えて、転入促進による定住人口の増加を図るため、住生活基本計画に基づき、近居・同居の住替え支援や、中古住宅リフォーム支援などの助成制度の充実を図るとともに、空き家・空き地バンク事業の推進に取り組んでまいります。
3つ目の重点戦略は、「市民の結婚・出産、子育ての希望を叶える」でございます。
結婚を希望する市民の皆さんに、結婚へとつながる機会を提供するため、佐倉市婚活支援協議会と連携し、婚活イベントの充実や、結婚相談に加え、婚活イベントでマッチングした方々の成婚率を高めるため、フォローアップを行ってまいります。
また、若い世代の皆さんが、健康やキャリア、将来の家族像などのライフプランを主体的に考えるきっかけとなるプレコンセプションケアの啓発を進めてまいります。
さらに、「佐倉市こども計画」に基づき、妊産婦・こども・子育て家庭に対する切れ目のない相談・支援を進めてまいります。その一環として、こどもの特性を早期に発見し、就学に向けて、適切な支援につなげるため、令和8年度から、新たに5歳児を対象とした健診を開始する予定です。
加えて、待機児童の解消に向けた学童保育所の整備や、放課後子ども教室の設置を進めるとともに、ひとり親家庭や低所得世帯のこどもを対象とする大学受験の検定料等の助成を開始する予定です。
なお、少子化の要因が複雑化する中で、一元的かつ組織横断的な対応を行うため、人口減少・少子化対策の調整に関する事務を位置づけた企画政策課が調整役となって、関係部署間の連携を図り、市を挙げて、人口減少・少子化対策に係る取組を進めてまいります。
4つ目の重点戦略は、「安心して笑顔で暮らし続けられる『まち』をつくる」でございます。
市民の皆さんが住み慣れた地域で、生き生きと安全・安心に生活し続けていくことができるよう、世代間交流や社会参加の促進による健康づくりや介護予防、介護従事者に対する資格取得支援や介護施設の整備などによる包括的な支援体制の充実を進めてまいります。
また、高齢者や障害者を含む全ての市民の皆さんが、安全・快適に移動できるよう、バスやタクシーの事業者に対する支援を通じて公共交通機関の継続性を確保するとともに、京成佐倉駅北口へのエレベーター設置や、通学路の整備、歩道や車道の改修などを進めてまいります。
さらに、地球温暖化による自然災害リスクが増大する中で、市民の生命・財産を守るため、地域防災計画に基づき、河川や調整池の改修や、公園・緑地の安全対策を進め、また、高齢者や障害者、妊産婦などの特別な配慮が必要な方々が安心して避難生活を送ることができる指定福祉避難所の整備や、備蓄物資の充実など、災害への備えを万全にしてまいります。
加えて、持続可能な行財政運営を行うため、公共施設の再配置や、新庁舎整備の在り方の検討、DXの推進による行政サービスの提供を進めてまいります。
次に、重点施策の2つ目、「気候変動への対応」に関する主な取組について、ご説明申し上げます。
昨年は、佐倉市では台風などによる大きな自然災害は発生しませんでしたが、地球環境を守り、未来の世代に引き継ぐことは、現世代の責務であると考えております。
このため、県内市町村では、佐倉市のみが設置している「気候変動適応センター」において、国や県などの関係機関と連携しながら、引き続き、気候変動対策行動計画に基づき、分野横断的に各種の取組を進めてまいります。
昨年9月に、佐倉里山自然公園内の畔田谷津が、市民団体の取組などによって生物多様性の保全が図られている区域として環境省が認定する「自然共生サイト」に選定されました。これを契機として、先月開催した「生物多様性シンポジウム」において、失われつつある生物の多様性を回復軌道に乗せて自然を豊かにするという「ネイチャーポジティブ宣言」を行いました。
また、バイオ炭の普及啓発に向けた仕組みづくりや、田んぼダム協力者への支援、クーリングシェルター及び「さくら涼み処」の設置などを進めてまいります。
さらに、気候変動対策は、市民一人ひとりの理解と協力が不可欠であるため、広報紙やSNSなどにより情報を発信するとともに、学校の授業などにおける気候変動に関する学習(ESD)を継続してまいります。
以上、第5次総合計画・中期基本計画の重点施策に沿って、主な取組をご説明申し上げました。
佐倉市と関わり、ともに歩む全ての方々への感謝の気持ちを忘れずに、佐倉市が長い年月にわたり積み重ねてきた「歴史・自然・文化」という誇るべき資源を、次世代に責任を持って引き継ぐとともに、市民の皆さんが、夢と希望を持って暮らし続けることができる「持続可能なまち・佐倉」の実現に向けて、「オール佐倉」で邁進してまいります。
改めて、議員各位並びに市民の皆さんのご理解とご協力を賜りますよう、お願いいたしまして、令和8年度の所信といたします。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
この記事に関するお問い合わせ先
企画政策部 秘書課(秘書班)
〒285-8501 千葉県佐倉市海隣寺町97
電話番号:043-484-6100
ファクス:043-486-2509
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更新日:2026年02月25日