令和6年2月佐倉市議会定例会 所信表明

更新日:2024年02月26日

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 本日、ここに令和6年2月定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましてはご出席を賜り、心から感謝申し上げます。本定例会の開会に当たりまして、私の所信の一端を申し述べ、本年の市政運営に関し、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 まず始めに、令和6年能登半島地震で亡くなられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に対して、心からお見舞いを申し上げます。
 佐倉市では、各種イベント会場や公共施設に募金箱を設置し、市民の善意を被災地へお届けするとともに、石川県珠洲市や輪島市へ職員を派遣しておりますが、被災地の皆様の一日も早い、復旧・復興を、今後もできる限り支援してまいります。本市におきましても、令和元年の台風・大雨では、甚大な被害を被り、この災害からの復旧には、長い時間と多くの労力がかかりました。この度の能登半島地震も自分事として捉え、引き続き防災対策を徹底し、安全・安心なまちづくりを進めてまいります。

 また、佐倉市は、本年3月31日に市制施行70周年を迎えます。この記念すべき年を市民の皆様と共に祝い、次代へと継承していく契機とするため、未来の地域社会を担う若い世代の発想力と行動力をお借りしながら、現在、70周年関連事業の準備を進めているところでございます。
 その取組の一環として、2月8日には、佐倉市と、市内5校の県立高等学校等による、包括連携協定を締結いたしました。この協定締結を契機に、30年後の市政施行100周年を見据えたまちづくりを、若い世代の方々と一緒に進めてまいります。

 そして、4月からは、第5次佐倉市総合計画 中期基本計画の計画期間がスタートいたします。本計画では、佐倉市が目指すべき将来都市像の実現に向け、前期基本計画を継承し、「福祉・健康・子育て」、「都市基盤・住環境」、「産業・観光・文化」、「教育」、「市民参加・自治体運営」といった5つのまちづくりの基本方針に基づき、それぞれの施策を、計画的に進めてまいります。
 また、近年顕在化しつつある気候変動の影響、依然として好転の兆しが見られない人口減少や少子高齢化といった課題解決に向け、「気候変動への対応」と「地方創生の取組」を重点施策に位置付け、施策間の連携を図りながら、重点的に取り組んでいくことで、計画全体の着実な推進を図ってまいります。

 それでは、中期基本計画に位置付けた重点施策に沿いまして、主な取組について、申し述べさせていただきます。

 はじめに、「気候変動への対応」に関する主な取組につきまして、申し上げます。   令和6年4月1日に、千葉県内の市町村では初となる、気候変動対策室を設置し、国や県等の関係機関と連携しながら、気候変動対策に取り組んでまいります。具体的には、今年度中に策定いたします行動計画に基づき、温室効果ガスの排出抑制に資する「緩和策」と気候変動の影響によって発災確率の高まる気象災害による被害等を少しでも軽減するための「適応策」について、政策連携や地域連携など、多様な連携強化を図り、効果的・効率的に進めてまいります。

  次に、「地方創生の取組」に関する主な取組について、4つの重点戦略ごとに申し上げます。
  1つ目の戦略は、「地域経済の活力増進を図り、魅力的な「しごと」に就ける機会を提供する」ことでございます。
 全国的に労働人口が減少する中、地域経済の活性化を図り、市民の皆様が魅力的な仕事に就けるよう、企業誘致助成金など既存の取組に加え、来年度から、企画政策部に企業誘致に関する専門の組織を設置し、新たな産業用地の検討や官民連携による企業立地支援の取組を戦略的に進めてまいります。また、佐倉商工会議所と連携した起業・創業支援やCO-LABO SAKURAでの利用者交流会など、起業・創業に関わる方々への支援を引き続き進めてまいります。
  さらに、佐倉市地域職業相談室による就労相談や新規就農者の支援を継続するなど、市内で就業を希望する誰もが、魅力的な仕事に就けるような取組を検討し、市民の就労促進や職場への定着支援を図ってまいります。加えて、佐倉商工会議所やシルバー人材センターなどとも連携し、若い世代や高齢者、女性、外国人、障害のある方など多様な人材が、仕事を通じ、活躍できる場の創出に取り組んでまいります。

  2つ目の戦略は、「佐倉の魅力を発信し、「ひと」の流れをつくり定住につなげる」ことでございます。
 定住人口・交流人口の増加を図るため、引き続き、様々な情報媒体を活用して、佐倉市の魅力を発信してまいります。また、フィルムコミッションやテレビ番組を通じたシティプロモーションにも力を入れてまいります。
  また、来年度から創設する魅力推進部を中心に、佐倉の魅力をより一層高めるための取組として、観光Wコア構想に基づき、佐倉ふるさと広場の整備・拡張を進めるとともに、印旛沼・印旛放水路かわまちづくり計画に基づき、千葉市・八千代市と連携した事業を展開してまいります。先月、協定を結んだ「千葉うみさとラインプロジェクト」をはじめ、印旛沼流域の歴史・自然等が感じられる回遊性が高い水辺空間の創出を進めてまいります。
  観光Wコア構想のもう一方の核、城下町エリアでは、今年度トライアルサウンディングを実施しました旧今井家住宅及び旧平井家住宅の改修工事等に着手し、古民家を活用したまちの活性化も並行して進めてまいります。
  併せて、成田空港とも連携し、国内外からの訪問客の増加を図ってまいります。
  さらに、佐倉市に定住していただける方を増やしていくため、住宅取得に係る支援を拡充してまいります。
  加えて、教育環境の充実が図れるよう、市内小中学校施設の安全性を確保する改修を計画的に推進していくとともに、小中学校の給食の質・量を確保し、おいしい給食を児童・生徒に提供するため、給食食材のうち、お米とパンにつきましては、公共で調達し、物価高騰にも対応してまいります。

  3つ目の戦略は、「市民の結婚・出産、子育ての希望を叶える」ことでございます。
  市民の皆様の結婚へとつながる機会を提供する取組として、佐倉市婚活支援協議会と連携し、魅力ある婚活イベントを継続するとともに、結婚相談を実施し、希望する方が幸せな結婚へとつながるよう、支援してまいります。
 また、子育て世代に選ばれるまちとなるため、「こども家庭総合支援拠点」と、「子育て世代包括支援センター」の両機能を併せ持つ「こども家庭センター」を新たに設置し、妊産婦や子ども、子育て家庭に対する相談・支援機能を強化してまいります。
加えて、学童保育所の待機児童の解消に向けた施設整備や、佐倉の豊かな自然を活用したこどもの居場所づくりなど、子育て支援策の拡充にも取り組んでまいります。

  4つ目の戦略は、「安心して笑顔で暮らし続けられる「まち」をつくる」ことでございます。
 今後も市民の皆様が安心して生活し続けていくための、健康寿命の延伸に資する取組として、国民健康保険及び後期高齢者医療制度加入者の人間ドック助成を拡充するとともに、生きがいづくりの支援や生涯学習の推進など、誰もが活躍できる場の創出に努めてまいります。
  また、スポーツを楽しんでいただける環境の充実を図るため、佐倉市民体育館の整備や、長嶋茂雄記念岩名球場防球ネットの整備、小出義雄記念陸上競技場の整備等を進めてまいります。
  さらに、新たな幹線道路の整備や、老朽化の著しい道路の改修、区画線、ガードレール等の安全施設や通学路の整備など、市民生活に欠かすことのできない社会インフラの整備を計画的に進めてまいります。
  加えて、大規模災害から市民の生命・財産を守るため、雨水排水ポンプ施設の更新などの浸水対策を着実に進めていくとともに、民間建築物の耐震改修等への支援や、自主防災組織の活動支援、防災備蓄品の充実など、災害に備えた体制整備を強化してまいります。
  このほか、持続可能な行財政運営を進めていくため、公共施設の再配置の検討とデジタル技術を活用した行政サービスの利便性向上に取り組んでまいります。

  以上、主な施策の考え方について申し上げました。
  これらの施策を優先的に推進し、未来に希望の持てる、持続可能な佐倉市を、皆様と築き上げてまいる所存でございます。
  改めて、皆様のご理解とご協力を賜りますようお願いいたしまして、令和6年の私の所信といたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。

この記事に関するお問い合わせ先

企画政策部 秘書課(秘書班)
〒285-8501 千葉県佐倉市海隣寺町97
電話番号:043-484-6100
ファクス:043-486-2509

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