熱中症を予防しましょう
熱中症は予防できる病気です!

近年、気温は急激に高くなっています。
また、平成30年以降、令和3年を除いて、1,000人以上が熱中症で命を落としています。
消防庁によると、令和6年に熱中症で救急搬送された人数がもっとも多かった場所が「自宅」、次いで「道路」でした。
熱中症は予防できる病気です。
熱中症を予防して、暑い夏を乗り切りましょう!
熱中症を引き起こす要因

熱中症を引き起こす要因は、「環境」「からだ」「行動」によるものが考えられます。
【環 境】
・気温が高い、湿度が高い、風が弱い など
【からだ】
・体温調節機能が十分に発達していないこどもや体の調節機能が低下している高齢者、発熱による脱水、二日酔いや寝不足 など
【行 動】
・激しい運動や慣れない運動、長時間の屋外作業、水分補給できない状況 など
これらの要因により、体温調節等がうまく働かなくなり、熱中症を引き起こす可能性があります。重症化すると、死に至る可能性もありますが、正しい知識と適切な行動で防ぐことができます!
熱中症予防のためにおさえたい!室内・屋外別のポイント
室内
室温や湿度の上昇はもちろん、屋外での活動後に適切に身体を冷やせなかったときなどは、室内でも熱中症が発生します。令和 6 年の全国の熱中症による救急搬送人数は 9 万 7000 人を超え、うち約 4 割が住居で発生しています。
《室温28℃、湿度70%以下に調節を》
◆ 扇風機やエアコンを使い、室温28℃、湿度70%以下に調節を。
(体感ではなく、温湿度計を確認し、調整をしましょう。)
《熱帯夜予想の日は朝までエアコンを》

◆ 夜間の最低気温が25度以上を「熱帯夜」と言います。熱帯夜が予想される日は、寝てる間の熱中症を防ぐためにも、朝までエアコンを使用してください。
◆ 就寝中にエアコンを使うとのどが痛くなる、体がだるくなる場合は以下をお試しください。
→ エアコンの設定温度を高めにする、エアコンの風向きを調整する、タイマー機能を活用する など
屋外
《暑い時間帯の外出を控える》
特に日中の11時~15時は暑い時間帯のため、ご注意ください。
《外出する時は、以下の点に留意を》

◆ 日傘や帽子で直射日光を避ける
◆ 日陰を利用して日よけをする
◆ 外出は通気性のよい服で(えりやそで、すそなどにゆとりがあるデザインや通気性のよいもの。吸汗速乾の素材を使った下着もおすすめ。)
◆ 運動や力仕事は、1人で行わず、こまめに休憩を(めやすは30分に1度)
日ごろからできる、熱中症予防の3つのポイント
《ポイント1 》 水分・塩分を補給する
◆ のどの渇きを感じる前に、水分補給を(のどの渇きは脱水が始まっている証拠)
◆ 大量の汗をかいたら、スポーツドリンクや塩飴などで塩分も一緒に補給する
🥛1日の水分補給のめやす🥛
・飲料として摂取すべき量(食事等に含まれる水分を除く)は、1日あたり1.2 リットルが目安とされています。発汗量に見合った量の水分の摂取が必要です。(環境省「熱中症環境保健マニュアル(2022)」
・一気にたくさん飲むのではなく、コップ1杯程度(150~250ml)を1日に6~8杯飲むようにしましょう。
*腎臓、心臓等の疾患の治療中の方で、医師に水分の摂取について指示されている場合は、その指示に従ってください。
*病気などで水分や塩分、糖分に制限のある方は、主治医にご相談ください。
《ポイント2》規則正しい生活を
◆ 1日3食、栄養バランスよく食事をとりましょう。
◆ 特に「たんぱく質」をしっかりとると、熱中症に強いからだになります。
◆ 寝不足や二日酔いにも気を付けましょう。
《ポイント3》 熱中症に関する情報をチェックする
◆ スマートフォンやテレビなどで、「熱中症警戒アラート」の発表有無や「暑さ指数」など、熱中症に関する情報をチェックすることも忘れずに。
~熱中症予防のために、暑さ指数(WBGT)の確認を!~
熱中症を予防するには、みなさんがいる環境の熱中症リスクを常に気にする習慣をつけることが大切です。暑さ指数(WBGT)も活用して、日頃の熱中症対策を心がけましょう。
📝暑さ指数(WBGT)については以下のページをご参照ください
◆ 熱中症ゼロへ 熱中症について学ぼう:原因・環境や暑さ指数(WBGT)
熱中症になりやすいのは、こども・高齢者
高齢者
◆ 体内の水分が不足しがち
(若年者よりも体内の水分量が少ない)
◆ 暑さに対する感覚機能が低下
(加齢により、暑さやのどの渇きに対する感覚が鈍くなる)
◆ 暑さに対する体の調節機能が低下
(体に熱がたまりやすく、暑い時には若年者よりも循環器系への負担が大きくなる)
※心臓や腎臓の悪い方や持病をお持ちの方は、かかりつけの医師にご相談下さい。
こども
お子さまの注意点、対策など

◆ 特に乳幼児は、体温調節機能が未熟なため、大人よりも熱中症になりやすく、日ごろから注意が必要(こどもは体温上がりやすい。大人の3~5倍のスピードで体温が上昇。)
◆ 大人に比べて地面近くにいるこどもは、照り返しにより特に高温にさらされる危険があるため注意が必要。照り返しはコンクリートやアスファルトでは強く、芝生や土では弱くなる。
車内の事故も要注意! わずかな時間でも、熱中症のリスク上昇!
・炎天下でなくとも、閉め切った車内で冷房をきると、車内の温度は一気に上昇します(車内は温度上昇が早い)。
・こどもは自分で予防、対策がとれません。日陰に車を置いたり窓を少し開けたりしても危険には変わりはありません。「ちょっとの間だから」と油断せず、子どもにとって危険な環境であることを忘れずに過ごしてください。
熱中症関連情報サイト
◆環境省(熱中症予防情報サイト) ★熱中症予防に関する情報が網羅されています★
◆こども家庭庁(みんなで見守り「こどもの熱中症」を防ぎましょう!)
熱中症の対処法
熱中症のサイン
熱中症は、急激に悪化することがあります。
「いつもと違う」と感じたら、がまんせず早い段階で涼しい場所へ避難しましょう。
《次の症状は要注意》
めまい・立ちくらみ、こむら返り、大量の汗、頭痛・嘔吐、倦怠感、生あくび、口が渇く、手足のけいれん・・・など
熱中症の対処法・応急処置
・風通しのよい日陰や涼しい室内へ移動し、水分をとる
・安静にしていても症状が改善しない場合は、医療機関を受診する
*救急車を呼ぶべきか迷った時は、#7119(救急安心センター)に相談を。
◆厚生労働省(熱中症予防のための情報・資料サイト 応急処置など掲載ページ)
一時的に暑さをしのぐ場所「さくら涼み処」を開放しています

熱中症の予防のため、暑いと思った時にひと休みでき、一時的に暑さをしのげる場所が「さくら涼み処」です。
公共施設及び市内協力店舗等の一部を「さくら涼み処」として開放しております。
「さくら涼み処」に関する情報は、以下のページをご覧ください。
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更新日:2025年06月16日