熱中症にご注意ください
熱中症とは?
●熱中症は、気温が高いことなどで、体の中の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体の調整機能が正常に働かなくなることによって引き起こされます。
●人の体は常に熱を作り出す一方、汗をかいたり、皮膚から熱を逃がすことで体温の
上昇を抑えています。このような体温の調節機能がうまく働かず、体内に熱がこもり、体温が異常に上昇することで熱中症は起こります。
●重症化すると、死に至る可能性もありますが、正しい知識と適切な行動で防ぐことができます。また、応急処置を知っていれば、命を救うこともできます。
環境省の【熱中症予防情報サイト】をご活用ください
●環境省では、【熱中症予防情報サイト】で、熱中症の発症危険度を示す【暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)】の予測値・実況値の発信を行っています。
●熱中症の危険性が極めて高いと予測される場合は、「熱中症警戒アラート」・「熱中症特別警戒アラート」の情報を発信しています。
●無料のメール配信サービスのほか、LINE公式アカウント「環境省」にて、熱中症予防対策の情報配信を実施しております。 詳しくは、環境省「熱中症予防情報サイト」をご確認ください。
熱中症に関する参考サイトはこちら
熱中症になりやすい方・・・特に、高齢者やお子さまは要注意!
高齢者の注意点、対策など
🌟熱中症患者のおよそ半数が高齢者(65歳以上)です。熱中症は炎天下で起こりやすいと思われがちですが、室内や夜間でも多く発生しています。
🌟下記「熱中症の予防について」を参考に、熱中症に留意しながらお過ごしください。
🌟周囲の方も、こまめな水分補給等を行うよう、お声かけをお願いします。
お子さまの注意点、対策など
🌟乳幼児は自宅と屋外での発生が多く、児童・生徒は学校での運動中に多く発生
・特に乳幼児のお子さまは、体温調節機能が未熟なために大人よりも熱中症になりやすいため、日ごろから注意が必要です。
🌟車内の事故も要注意! わずかな時間でも、熱中症のリスク上昇!
・炎天下でなくとも、閉め切った車内で冷房をきると、車内の温度は一気に上昇します(車内は温度上昇が早い)。
・また、子どもは体温上がりやすいと言われています(大人の3~5倍のスピードで体温が上昇)。
・子どもは自分で予防、対策がとれません。日陰に車を置いたり窓を少し開けたりしても危険には変わりはありません。「ちょっとの間だから」と油断せず、子どもにとって危険な環境であることを忘れずに過ごしてください。
熱中症の予防について
屋外の留意点・対策
留意点 |
●畑や工事現場など、屋外での長時間の作業は熱中症の危険を高めます。 |
対策 | ●日陰を歩く、日傘・帽子などで暑さを避ける。 ●「暑さ指数(WBGT)」、「熱中症警戒アラート」、「熱中症特別警戒アラート」を参考にして危険度が高い時には外出を控える。 ●飲み物を持ち歩き、細やかに水分補給をする。たくさん汗をかいたときは水分・塩分・スポーツドリンクなどの補給をする。 ●いざという時の連絡先を持ち歩く |
屋内の留意点・対策
留意点 | ●熱中症の約4割は屋内で発生しています。 ●風呂場や気密性の高いビルやマンションの最上階では危険が高くなります。 ●夜間も注意が必要です。熱帯夜のように気温が高い夜には、寝ている間、知らず知らずのうちに熱中症になることがあります。 |
対策 |
●こまめに水分補給を。(普段は水や麦茶、たくさん汗をかいたときは水分・塩分・スポーツドリンクなどを補給する) |
水分補給は、早めに!こまめに!
🌟のどの渇きは脱水が始まっている証拠であり、渇きを感じてから水を飲むのではなく、渇きを感じる前に水分を摂ることが大切です。
🌟砂糖や塩分などの濃度が高いと、吸収までの時間が長くなる点に注意が必要です。また、アルコールや多量のカフェインを含む飲料は、尿の量を増やし体内の水分を排せつしてしまうので、水分補給としては適しません。
🥛こまめな水分補給の目安🥛
一気にたくさん飲むのではなく、コップ1杯程度(150~250ml)を1日に6~8杯飲むようにしましょう。
※腎臓、心臓等の疾患の治療中の方で、医師に水分の摂取について指示されている場合は、その指示に従ってください。
節電時のエアコン使用のポイント
エアコンの控えすぎなど、過度の「節電」は熱中症の危険が高くなるので注意が必要です。「節電」を意識しすぎるあまり、エアコンを使うのをためらったり、我慢をしすぎないで下さい。
👉室温28度以下、湿度70%以下になるように使用する(体感ではなく、温湿度計を確認し、調整をしましょう。)
👉扇風機や送風機を有効活用する
👉フィルターの掃除はこまめに行う
(掃除の目安は2週間に1度。フィルターが目詰まりすると冷房の効果が下がり、無駄な電気を使います)
👉室外機の周りに物を置かない
(冷房の効果が下がります。風通しのいいところに設置しましょう)
熱中症の対処法
重症度別対処法
重症度 |
症状 |
対処方法 |
【軽症】 現場での応急処置で対応ができる |
めまい、たちくらみ、筋肉のこむらがえり(痛み)、汗をふいてもふいても出てくる |
・まず涼しい場所に避難 ・衣服をゆるめ、体を冷やす ・水分、塩分の補給 |
【中等度】 病院への搬送を必要とする |
・頭がガンガンする(頭痛)、吐き気、嘔吐、体がだるい |
・まず涼しい場所に避難 ・衣服をゆるめ、体を冷やす ・水分、塩分の補給(自分で摂れなければ、すぐに病院へ!) ・足を高くして休む |
【重度】 入院して集中治療の必要がある |
意識がない、体のひきつけ(けいれん)、呼びかけに対し返事がおかしい、まっすぐに歩けない(走れない)、体温が高い |
・氷や水で冷やす(首、脇の下、足の付け根など) ・すぐに救急隊を要請! |
「さくら涼み処」・「クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)」に関する情報はこちら
📝「さくら涼み処」・「クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)」に関する情報は、こちらのページをご覧ください。
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更新日:2024年07月19日