供用開始後(平成22年10月21日以降)の取り組みについて
D滑走路の供用開始後の取組み
令和元年11月11日:第32回協議会
国土交通省からの説明
1.航空機騒音の現況等について
- 県内での航空機騒音の測定結果等の現状について説明があった。
- 騒音機測定地点(全12地点)において、南風運用が横ばい、あるいは減少傾向にあったが、南風悪天時の運用が増加していた。これは、平成30年度に比して梅雨明けが1カ月遅かったことに起因しているとみられる。
- 夏季の短期測定結果については、近隣固定局との大差は見られなかったが、北風運用が多かったため、その影響を受けた結果となっている。
- 木更津市の「下水処理場」の測定局のデータ欠損についてであるが、不具合については令和元年6月26日に解消している。この欠損を受け、国土交通省ではすべての測定局において、複数の職員の目視によるデータ確認と、異常値を検知するプログラムの修正を行った。
2.機能強化に向けたプロセス及び騒音軽減策の状況について
- 2020年3月29日からの増便・新飛行経路運用開始に向け、2020年1月下旬以降実機飛行による確認を行う予定。
- 現行飛行ルートの降下角引上げについては、新飛行ルートの運用開始後に様々な条件を整理し、検討していく。
3.総合的なコミュニケーションについて
新飛行経路の運航までに市民相談会を行う予定である。千葉県側についても開催を予定しているが、具体的な時期等は今後調整させていただく。
連絡協議会としての意見
- 時間帯活用など、様々な手法で騒音軽減に努めて貰いたい。
- 現行ルートの降下角引上げの検討、そして新たな技術についての情報提供を行い、その管制技術の進展を踏まえて騒音軽減を更に進めてもらいたい。
- 相談会については東京側が終了し次第、速やかな開催をお願いする。広く市民に周知するため、日程等決定次第の速やかな連絡を求める。
令和元年8月5日:第31回協議会(臨時会)
国土交通省からの説明
1.羽田空港機能強化に向けた追加対策について
国際線の着陸料金体系の見直し(高騒音機材使用の単価引き上げ等)、落下物対策基準の充実、都心上空ルート(南風時新到着経路:午後3時~午後7時の内3時間運用)の降下角を3度から3.5度へ引き上げることについての説明があった。
連絡協議会としての意見
- 千葉県の現行ルートにおける降下角の引上げについて、具体的かつ早急な検討をお願いしたい。
- 着陸料体系の再見直しの効果については検証し、その結果は公表されたい。
令和元年7月29日:第30回協議会
国土交通省からの説明
1.航空機騒音の現況について
- 県内での航空機騒音の測定結果等の現状について説明があった。
- 南風悪天時の運用が続いたことにより、代わりに南風好天時の運用が減少し、騒音機測定地点(全12地点)にもその影響が出ているが、航空機騒音の測定結果は概ね例年どおり。
- 木更津局については、機器障害のため平成30年8月から平成31年4月まで正確なデータが取得できず、欠測となってしまった。再発防止に徹底を図り、正確な情報の提供に努める。
2.総合的なコミュニケーションについて
羽田空港の航空機運用等に関する「市民相談会」(オープン型説明会)が、県内6箇所(千葉(2箇所)・市川・船橋・木更津・君津)で開催され、合計679名の来場者があった。
3.羽田空港の機能強化等に関する申入書の回答について
平成31年2月1日の連連絡協議会において、申入れを行った内容について回答があった。
( → 千葉県ホームページ「羽田空港の機能強化等に関する申入れ(平成31年2月1日)」)
4.羽田空港機能強化策に伴う航空機運用等について
- 年間3.9万回の処理能力拡大を図るが、千葉県側の騒音影響については軽減させることを改めて説明された。
- 機能強化後に運用される「都心上空ルート」(南風時新到着経路:午後3時~午後7時の内3時間運用)について、千葉県内は原則6,000フィート以上の高高度を飛行する。同時間帯では、航空機は佐倉市上空を約9,000フィート(第29回協議会で約10,000フィートと説明があったところ、本協議会にて修正)の高さで通過することが確認された。
- 深夜早朝時間帯に近接する6時台及び午後10時台の到着便の運用については、最大限の配慮をし、処理能力は現状の水準を維持する。
- 海ほたるの輝度向上については、本年3月28日から運用を開始した。
連絡協議会としての意見
- 羽田空港の機能強化や航空機運用等について、引き続き、住民への詳細な説明と積極的な情報公開に取り組むこと。
また、現在の飛行ルートについて、管制技術の進展なども踏まえ、今後も、更なる騒音軽減に取り組まれたい。 - 市民相談会で寄せられた意見に対する国の対応について、ニュースレター等を用いて住民にも分かりやすく丁寧に説明すること。
- 騒音測定結果は住民説明の基礎であることから、欠測を生じさせないよう対策を取ること。
- 機能強化にあたっては、首都圏全体での騒音共有の実現と本県の騒音影響の軽減が前提であり、特に、早朝・夜間時間帯においては、騒音影響に十分配慮した運用を行うこと。
平成31年1月17日:第29回協議会
国土交通省からの説明
1.航空機騒音の現況等について
- 県内での航空機騒音の測定結果等の現況について説明があった。
- 航空機騒音の測定結果は概ね例年どおり。
2.羽田空港機能強化策に伴う航空機運用の検討状況について
- 年間3.9万回の処理能力拡大を図りつつ、千葉県の騒音影響の軽減を実現することに対して説明があった。
- 機能強化後の飛行ルートなど具体的運用の検討状況などについて、情報提供がなされた。
新飛行経路について
- 北風好天時・好天時以外の飛行ルートについて、午前7時~11時30分まで(朝出発のピーク)と、午後3時~7時(出到着(国際)ピーク)において、羽田空港から出発して北を目指すルートが、やや西を通る(千葉県上空を通らない)ルートとなる。
- 南風好天時・好天時以外の飛行ルートにおいて、午後3時~7時のうち3時間程度は、羽田空港に到着する便について、都心上空を通るルートとなる予定であり、都心上空ルートでは千葉県内は6,000フィート未満では飛行しない見込み。(佐倉市においては、上記時間帯は高度10,000フィート以上上空を通過することとなる予定。)
深夜早朝時間帯に近接する午前6時台及び午後10時台の到着便の運用について
環境影響に最大限の配慮を図る観点から、機能強化後の処理能力は現状の水準を維持する。
富津沖海上ルートの運用比率向上について
平成30年度中に、海ほたる屋上の航空灯台の輝度を向上させ、富津沖海上ルートの運用比率向上を目指す。本年3月から運用開始の見込み。
落下物対策について
落下物防止対策基準について、日本の航空会社に対しては、本年1月15日から義務付けを開始しており、海外の航空会社に対しては、本年3月15日から義務付けを始める予定。
3.総合的なコミュニケーションについて
- 千葉県内において、市民相談会を本年5月頃に開催する予定。(日時・場所は今後調整)
- 市民相談会開催に先立ち、ニュースレターの発行も予定している。
(国土交通省からの説明事項:羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会(定例会)の開催結果について(平成31年1月17日)/千葉県)
連絡協議会としての意見
- 機能強化については、騒音軽減と住民の生活環境への配慮を求める千葉県側の意見を踏まえ、適切に進められたい。
- 機能強化方策と、それに伴う騒音軽減策については、いわゆる都心上空ルートについて関係機関との調整を適切に進め、本件への騒音影響に配慮しつつ、その実現を図っていくこと。
- 富津沖海上ルートについては、想定運用比率である25%を確実に上回ること。
- 県民の生活環境への影響の大きい早朝夜間の時間帯については十分な配慮を行うこと。
- 今後も住民への詳細で丁寧な説明を積み重ねていくこと。
(注意)なお、これまでの意見を総合し、国土交通省に書面による申入れを行いました。
(羽田空港の機能強化等に関する申入れ(平成31年2月1日))
平成30年6月6日:第28回協議会
国土交通省からの説明
1.航空機騒音の現況について
- 航空機騒音の測定結果等の航空機騒音の現況について情報提供。
- 羽田空港機能強化策等の諸般の方策の実施を通じて、引き続き騒音軽減に努めたい。
2.平成17年確認書及び平成22年確認書について
- 羽田空港の機能強化に伴い変更される運用などを踏まえ、確認書の改定が必要となる。
- 確認書の改定については、首都圏全体での負担の分散、単純な便数だけではなく、Lden(エルデン)を考慮した騒音負担軽減、また、将来技術等についての検討状況等、進捗の「見える化」についても努めていく。
3.羽田空港機能強化策及び騒音軽減策について
- 海ほたる輝度向上の本格運用の開始は平成31年に入ってからになる予定。
- 機能強化後に運用される「南風時の新到着経路(いわゆる都心上空ルート)」について、現在詳細は検討中だが、千葉県内は原則6,000フィート以上の高高度を飛行し、C滑走路着陸機については松戸市から佐倉市では約7,000フィート~約10,000フィートで飛行することとなる。
4.市民相談会の結果について
- ルート別(南風好天時ルート、南風悪天時ルート、北風時ルートの3ルート)に応じて、オープンハウス型の市民相談会を県内3ヶ所にて実施。
- 現在の環境影響に対して負担軽減を求める要望や、一方で首都圏全体での騒音分担に繋がる事に期待する声も聞かれた。
- 今後も、再拡張協議会・連絡調整部会等で協議しながら、新飛行経路運航開始までの間、広報や周知方法の工夫を行い、丁寧な情報提供を行っていく。
(国土交通省からの説明事項:羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会(定例会)の開催結果について(平成30年6月6日)/千葉県)
連絡協議会としての意見
- 県及び関係市町の意見、そして、住民から寄せられた意見を踏まえ、今後とも継続して、騒音軽減のための方策の検討をしっかりと進め、その実現を図ること、そして、機能強化後の運用についても、これまでの説明を踏まえて詳細な設計を進めること。
- 特に早朝夜間の運用については充分配慮すること。
- 検討状況や想定される本県への影響について、適切なタイミングで協議会側に情報提供すること。
- 富津沖海上ルートを使用する北風好天運用について、再拡張当初の想定運用比率である25%を大きく上回ることができるよう、今後も継続して改善に取り組むこと。
- 機能強化後の運用方法についてだけではなく、既存ルート下の騒音軽減についても引き続き検討・協議を実施し、可能な対策は早期に実施すること。
- 今後も市民相談会の開催など、住民への詳細な説明を丁寧に積み重ねていくこと。
平成29年11月14日:第27回協議会
国土交通省からの説明
1.航空機騒音の現況について
- 航空機騒音の測定結果等の航空機騒音の現況について情報提供。
- 羽田空港機能強化策等の諸般の方策の実施を通じて、今後も騒音軽減に努めたい。
2.羽田空港機能強化策及び騒音軽減策について
- 「機能強化策及び環境影響等に配慮した方策」の実現に向けた進捗状況等の報告。
北風時の富津沖海上ルートの活用拡大を図るための、海ほたる上の航空灯台の輝度を上げる方策は、平成30年度予算により工事を実施し、同年度中の運用開始を予定。 - 機能強化に伴う航空機運用案については、現在、概定作業中であり、概定内容が明らかになり次第、機能強化後に予想される本県上空の通過機数や具体的な騒音影響等と併せて、速やかに提示する。
- 新飛行経路の導入等に伴い「羽田再拡張後の飛行ルート等に関する確認書」の改定が必要と認識しており、今後、具体的な内容を協議していくこととしたい。
3.総合的なコミュニケーションについて
- 昨年度に引き続き、千葉県内3か所でオープンハウス型の「市民相談会」を平成30 年3 月に開催する。(県内に大別して3種類ある着陸経路ごとに1か所。各1回開催。)
- 市民相談会の開催に合わせて、ニュースレター(情報紙)を発行する。
連絡協議会としての意見
- 機能強化に伴う航空機の具体的な運用方法等の案の検討を進めるに当たっては、早朝・夜間の運用を含めて、その本県への影響を早急に提示したうえで、これらに対する本県側の意見も踏まえるとともに、住民生活への影響に極力配慮すること。
- 機能強化に伴い示された対策のほか、既存の飛行経路における更なる騒音軽減等のため、技術の進展等も踏まえた可能な対策について、引き続き検討・協議のうえ、早期に実施すること。
- 市民相談会での説明資料は、前回寄せられた意見に対する国の対応方針も盛り込むとともに、既存の飛行経路に関する内容や安全対策なども含め、会場(飛行経路)ごとに異なる住民の関心や意見を踏まえた内容とし、かつ、分かりやすい説明を心がけること。
平成29年7月19日:第26回協議会
国土交通省からの説明
1.航空機騒音の現況について
- 航空機騒音の測定結果等の航空機騒音の現況について情報提供。
- 羽田空港機能強化策等の諸般の方策の実施を通じて、今後も騒音軽減に努めたい。
2.羽田空港機能強化策及び騒音軽減策について
- 「機能強化策及び環境影響等に配慮した方策」の実現に向けた進捗状況等の報告。
- 低騒音航空機の導入を促すための新しい空港使用料体系を本年4月から導入済。
- 北風時の富津沖海上ルートの活用拡大を図るための、海ほたる上の航空灯台の輝度を上げる方策については、平成30年度中の運用開始に向けて準備中。
- 機能強化策導入後に予想される本県上空の通過機数と具体的な騒音影響等については、航空機運用等の設計中であるため、運用案の概定後、速やかに提示する。
3.市民相談会の結果について
- 羽田空港の航空機運用等に関する「市民相談会」を、昨年12月から本年1月にかけ、県内3か所(千葉・松戸・木更津)で開催し、期間中、計408名の来場者があった。
- 主な意見としては、市民相談会の開催を評価し広く情報提供を求めるもの、早朝・夜間についての配慮を求めるもの、新飛行経路等による経路の分散を求めるもの、千葉県上空での到着経路の交差解消など現飛行経路の騒音軽減を求めるもの等があった。
- 市民相談会での住民意見も踏まえ、更なる騒音軽減に取り組むとともに、ニュースレター(情報紙)や市民相談会など様々な手段を活用した情報提供を引き続き実施していく。
連絡協議会としての意見
- 本県上空の通過機数など機能強化に伴う航空機の具体的な運用方法等の案と、これに伴う本県への影響を早急に提示し、これらに対する本県側の意見も踏まえて検討を進めること。また、検討に当たっては、住民の生活への影響に極力配慮すること。
- 既存の飛行ルートにおける更なる騒音軽減等のため、機能強化に伴い示された対策のほか、可能な対策については、引き続き検討・協議のうえ、早期に実施すること。
- 市民相談会で住民から寄せられた意見について、国としてどのように対応していくのか、住民にも分かりやすく示すこと。
- 市民相談会の開催など、住民への詳細な説明を今後も丁寧に積み重ねていくこと。
平成28年11月18日:第25回協議会
国土交通省からの説明
1.市民相談会の開催について
- 総合的なコミュニケーションの一環として、千葉県内で「市民相談会」を開催する。
- 羽田空港への着陸経路は、風向きや天候に応じて、大別して3種類あるが、この経路ごとに1か所ずつ会場を設ける。
- 会場は「千葉市会場」「松戸市会場」「木更津市会場」の3か所とし、12月から1月にかけて、「オープンハウス型」で開催する。
- 会場には国土交通省の職員が常駐し、来場者の質問等に丁寧に対応する。
- 説明内容は、現行の航空機運用、これまでの騒音軽減の取組み等に加え、羽田空港の機能強化策(南風時の新飛行経路を含む)と騒音軽減策について。
2. 羽田空港機能強化策および騒音軽減策について
「機能強化策及び環境影響等に配慮した方策」の実現に向けた検討状況等について報告があった。
連絡協議会としての意見
- 市民相談会での説明資料は、当該会場が位置する地域の飛行経路の特性に応じた内容も盛り込むこと。
- 市民相談会での住民からの意見を公表するとともに、寄せられた意見も踏まえ、騒音軽減策の具体化や将来の方策を検討すること。
- 住民への詳細な説明を、今後も丁寧に積み重ねていくこと。
- 機能強化に伴う航空機の具体的な運用方法等の案と、これに伴う本県への影響を早急に提示し、これらに対する本県側の意見も踏まえて検討を進めること。
- 既存の飛行ルートにおける更なる騒音軽減のため、機能強化に伴い示された対策のほか、可能な対策については、引き続き検討・協議のうえ、早期に実施すること。
平成28年7月26日:第24回協議会及び第2回羽田空港機能強化に関する連絡調整部会
国土交通省からの説明
1.羽田空港機能強化策及び騒音軽減策について
- 国が設置する「首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会」で、基本方針として「機能強化策及び環境影響等に配慮した方策」を提示する。これは羽田空港機能強化策と同時に、千葉県下の騒音影響を増やすことなく、更に軽減を進めるための方策である。
- 南風時到着経路について、新たな経路の設定(午後3時から午後7時(切り替え時間含む))により、千葉県下の騒音影響の軽減を図る。
- 羽田空港の機能強化に際し、北風時到着経路も影響を増やさず、また、全ての経路について、更に影響軽減を図るための多面的な方策を講じる。
- 今後は、関係自治体の協議結果を踏まえて、この基本方針に即して、県及び関係市町と協議を行いながら、方策の具体化及び運用の詳細設計等を進める。
- 千葉県内において、様々な手法を組み合わせた総合的なコミュニケーションを進める。
2. 航空機騒音の現況について
- 航空機騒音の測定結果等について情報提供があった。
- 諸般の方策の実施を通じて、今後も陸域への騒音軽減に努めたい。
3.その他
機能強化に伴う具体的な運用方法等を含め、環境影響等に配慮した方策の具体化に向けて、「羽田空港機能強化に関する連絡調整部会」を中心に国と協議していくこととなった。
連絡協議会としての意見
- 南風時の新到着経路の運用と環境影響等に配慮した方策により、機能強化後の騒音負担が現在よりも確実に軽減されるよう求める。
- 既存の飛行ルートにおける更なる騒音軽減のため、機能強化に伴い示された方策のほか、可能な対策については、2020年を待つことなく、引き続き検討・協議のうえ、随時実施すること。
- 機能強化に伴う具体的な運用方法等を速やかに提示し、千葉県側の意見も踏まえ検討を進めること。
- 関係自治体の要望を踏まえ、現状で大きな騒音影響を受けている地域の実情に配慮し、詳細な説明を丁寧に積み重ねていくこと。
平成27年11月17日:第23回協議会
国土交通省からの説明
1.南風好天時における北側ルートについて
- 4000フィートから4500フィートへの高度引き上げについては、4月2日から本運用を開始し、順調に運用している。
- これ以上の対策は、安全上の問題、成田空港を離着陸する経路の関係から、中長期的課題とならざるを得ないが、引き続き実現が可能な方策を検討していく。
2.南風悪天ルートについて
気象条件に左右される点はやむを得ないが、比率の低減に向けた運用を徹底していく。
3.富津沖海上ルートについて
気象条件により海上ルートが可能な場合は、運用を徹底していく。
4.首都圏全体における騒音分担について
羽田空港機能強化に向けた双方向の対話(説明会等)において寄せられた意見の概要について説明。
会議における佐倉市の意見
1.騒音軽減策について
- 南風好天時における北側ルート500フィートの高度引き上げは、騒音軽減策として十分なものではないことから、更なる騒音軽減策の検討、実施を求める。
- 都心上空ルート下の東京、神奈川、埼玉で説明会が開催される中、千葉県側に対しても国による住民への直接説明を求める。
平成27年9月16日:第1回 羽田空港機能強化に関する連絡調整部会
「羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会」では、羽田空港の機能強化に関する国からの説明の受け皿となる「羽田空港機能強化に関する連絡調整部会」が開催されました。
1.羽田空港機能強化に関する連絡調整部会の設置について
千葉県から、部会設置について説明。
出席者:国、県、佐倉市を含む関係9市
(注意)関係9市:佐倉市、千葉市、市川市、船橋市、木更津市、松戸市、君津市、浦安市、四街道市
2.機能強化に係る取組状況等について
- 羽田空港機能強化に関する取組等について、国から説明。
- 説明会(オープンハウス)の状況等について、国から説明。
- 住民への広報について、国から説明。
会議における佐倉市の意見
- 佐倉市を含む千葉県住民にこれ以上の負担が生じることがないようにしていただきたい。また、現状の改善を行っていただきたい。
- 羽田空港の機能拡張の必要性は理解するものの、千葉県全体にしっかりした対応と説明を行っていただきたい。
- 未だに強い内容の苦情が寄せられており、現状の改善がない状態では理解を得るのは難しい。
- 国による住民への直接説明(説明会開催)をしていただきたい。
平成27年6月5日:第22回協議会
国土交通省からの説明
1.南風好天時における北側ルートの高度引き上げについて
- 平成26年3月6日から試行運用を行ったが、技術面・安全面について特段の問題がないことを確認し、本年4月2日から本運用を開始した。
- 更なる高度引き上げに関しては、南側ルートや成田空港離着陸機との安全間隔の確保等課題が多いが、引き続き、中・長期的に騒音軽減のための可能な方策について検討を行う。
2.富津沖海上ルートの運用結果
- 平成26年度の運用比率は20.1%であった。
- 当該ルートの運用は気象状態に左右されるが、実施可能な状況下においては原則実施しており、今後も陸域への騒音軽減に努めたい。
3.首都圏全体における騒音分担について
首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会の概要、各関係自治体との協議状況、今後の進め方等について説明。
4.空港運用・環境に係る情報提供について
国のホームページ等において、拡充・改善を段階的に図っていく。
5.航空機騒音測定局の設置について
航空機騒音測定局について佐倉市立上志津中学校へ設置完了した。
会議における佐倉市の意見
1.航空機騒音の現況について
南風好天時における北側ルートの高度引き上げについて一定の評価をしているが、騒音軽減策として十分とはいえないことから、体感出来てない地域住民にも騒音の軽減を実感できるよう一層の高度の引上げなど更なる騒音軽減策を講じ、一日も早い事態の改善を図っていただきたい。
2.航空機騒音測定局の設置について
佐倉市立上志津中学校への航空機騒音測定局の設置について感謝する。今後、詳細なデータを提供をいただくようお願いしたい。
平成26年11月14日:第21回協議会
国土交通省からの説明
1.南風好天時における北側ルートの高度引き上げについて
- 今年3月6日から試行運用を開始しているが、引き続き技術面、安全面からの検証が必要であり、本運用に向けて1年程度の検証が必要であることから、平成27年春の本運用を目指す。
- 更なる騒音軽減に向けては、航空機の低騒音化や技術進展に合わせて引き続き検討していく。
2.首都圏全体における騒音分担について
- 今年8月に開催した「首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会」において、千葉県及び千葉市から首都圏全体での騒音分担について意見があり、国としてもしっかりと受け止め、対応していく。
- 今後の進め方については、現在調整中であり、動きがあり次第情報提供していく。
(注意) その他、国土交通省から、今年度中に上志津中学校に航空機騒音測定局を設置し、翌年度から監視を行う方針であることが示された。
会議における佐倉市の意見
1.航空機騒音の現況について
- 住民からは、「高度が500フィート引き上げられたものの騒音の軽減は体感できない」といった意見や、「高度引上げに伴う変更後の航路に向け旋回する際、エンジン出力上昇により騒音がより大きく感じられるようになった」といった意見が寄せられている。
- また、新ルート下の住民からも苦情が寄せられるようになっている。
- 十分とは言えないまでも高度の引上げが行われたことについては一定の評価をするものの、住民が騒音の軽減を実感できるよう、国は責任を持って、より一層の高度の引上げなど更なる騒音軽減策を講じ、一日も早い事態の改善を図っていただきたい。
2.首都圏全体における騒音分担について
- 佐倉市としては、現状の改善を求めている状況の中、現状より事態が悪化する羽田の機能強化案は認められないと考えている。
- また、新聞報道等、南風案2による新たな飛行経路の運用は午後3時から7時までの一部時間帯に限られるとの情報もあるが、佐倉市に対する苦情には、起床時や就寝前の感覚が鋭敏になっている時間帯の騒音に関するものが多く、当該時間帯の騒音負担が軽減されなければ住民にとっての実質的な負担軽減にはつながらないと考える。
- ついては、首都圏における騒音の分担は、これら時間帯の騒音の分担も含め、住民が実質的な負担軽減を実感できるものとなるようお願いしたい。
平成26年6月6日:第20回協議会
国土交通省からの説明
1.南風好天時における北側ルートの高度引き上げについて
今年3月から試行運用が開始されたところであり、今後は、必要な検証を行い、安全を確認しながら段階的にすすめていく。本方策も含め、更なる騒音軽減に向け引き続き検討する。
2.富津沖海上ルートの運用結果について
平成25年度の運用比率は23.6%であった。
会議における佐倉市の意見
- 地域住民からは、「高度が500フィート引き上げられたものの騒音の軽減は体感できない」「高度引き上げに伴う変更後の航路に向け旋回する際、エンジン出力上昇により騒音がより大きく感じられるようになった」といった意見が寄せられている。
- 地域住民が国土交通省に直接説明を求めた際、「不誠実の対応であった」「説明が不十分であった」との苦情が市に寄せられるなど、その対応にも大変苦慮している。
- 問題が顕著となってから3年以上経過しているにも関わらず、引き続き苦情が申し立てられている現状を大変遺憾に思っている。
- ついては、より一層の高度の引き上げなど更なる騒音軽減策を講じ、一日も早く国の責任で事態の対処を図っていただきたい。
平成26年3月26日:羽田空港の国際線増枠に伴う運用について
羽田空港の国際線増枠に伴う運用に関する国土交通省のダイヤ調整結果について
国際線増枠に伴う運用の柔軟化について、国土交通省よりダイヤ調整結果が示されました。
羽田空港の国際線増枠に伴う運用について国土交通省のダイヤ調整結果(千葉県ホームページへリンク)
平成26年1月10日:羽田再拡張後の騒音軽減に関する緊急要望への国土交通省の回答
羽田再拡張後の騒音軽減に関する緊急要望への国土交通省の回答
平成25年11月19日付け千葉県知事(羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会会長)発国土交通大臣あて、羽田再拡張後の騒音軽減に関する緊急要望に対して、国土交通省より回答がありました
羽田再拡張後の騒音軽減に関する緊急要望への国土交通省回答(千葉県ホームページへリンク)
平成25年11月19日:羽田再拡張後の騒音軽減に関する緊急要望
羽田再拡張後の騒音軽減に関する緊急要望を提出
11月8日の羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会において、国土交通省より、来年3月の国際線増枠に合わせた運用の柔軟化について説明があり、騒音影響の増加が強く懸念されること、また、南風好天時における北側ルートの高度引き上げ方策が、騒音軽減策として不十分であることから、連絡協議会として、11月19日に、緊急要望を行いました。
平成25年11月19日付け千葉県知事(羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会会長)発国土交通大臣あて
羽田再拡張後の騒音軽減に関する緊急要望(千葉県ホームページへリンク)
参考資料(千葉県ホームページへリンク)
平成25年11月8日:第19回協議会
国土交通省からの説明および想定される佐倉市への影響
1.出発・着陸回数・方面別機数の柔軟化及び到着機の面的運用について
国土交通省の説明
来年3月の国際線増枠により、離陸・着陸が一定時間帯に集中することから、1日の総枠数を変えずに、環境影響評価書(国土交通省東京航空局ホームページへリンク)で想定した1時間あたりの離陸・着陸回数各40回を、総枠数80回を変えずに、それぞれ37~43回の範囲内で柔軟に対応する。
想定される佐倉市への影響
佐倉市上空を通過する便数が増加する可能性があります。
国土交通省の説明
欧米便及び東南アジア便の増加に伴い、国際線の遅延等による着陸機が集中する場合は、一部の便について、千葉県上空で、北ルートから南ルート、南ルートから北ルートへ着陸経路を変更する面的運用を行う。
想定される佐倉市への影響
佐倉市上空を通過する便数が増加する可能性、及び混雑時に北総地域上空で旋回飛行する可能性があります。
2.南風好天時における北側ルートの高度引き上げ方策について
国土交通省の説明
北側ルートの高度引き上げを検討した結果、現状ルートより東側に経路を移設し、500フィート(約150メートル)高度を引き上げる試行運用を行う。
想定される佐倉市への影響
騒音影響範囲が東側に広がります。
連絡協議会の対応
- 提案のあった柔軟化及び面的運用は、航空機の騒音被害の拡大を招くことから、住民にとって到底受け入れられるものではない。騒音軽減に向け、抜本的な対策を要望する。
- 南風好天時における北側ルートの高度引き上げについては、騒音軽減策としては不十分であり、更なる高度引き上げやルートの分散化などの改善を要望する。
- 上記等について、国土交通省に対して緊急要望を行うこととした。
平成25年6月4日:第18回協議会
国土交通省からの説明
南風好天時の到着経路の騒音軽減策である南(房総半島南側)方面から千葉市上空を飛行する経路の高度引き上げについて、今年3月7日から本運用に向けた試行運用を再開した。
今回の試行運用において、安全性の確認及び課題の抽出・検討を進めているところであるが、当初想定することのできなかった問題が発生しなければ、検討を踏まえて秋(9月公示、11月運用開始)の本運用開始を目指す。
また、南方面からの到着経路の高度引き上げの本運用開始に合わせ、北(印西市・八千代方面から佐倉市上空を通過)方面から千葉市上空を飛行する到着経路の高度引き上げについて、本格検討を開始する。
このほか、佐倉市と四街道市に騒音測定局を新設し、14ヶ所(県内12ヶ所)で騒音監視体制を強化する など
会議における佐倉市の意見
- 航空機騒音問題に関する問い合わせに関しては、国は誠意を持って直接対応してもらいたい。
- 航空機騒音臨時測定の結果について、国はW値、Lden、騒音発生回数、パワー平均値だけではなく、千葉県が実施・公表している項目と同じものを示していただきたい。
- (佐倉市上空を飛行する航空機の高度引き上げの検討開始を受けて)羽田空港の国際線3万回の増枠が計画される来年3月までに、北からのルートの高度引き上げを実現していただきたい。
- 3年前のD滑走路運用前の静かな環境に戻して欲しい。
平成24年12月21日:第17回協議会
国土交通省より、羽田再拡張後の騒音軽減に関する申入書(平成24年11月14日付け)に対する回答
南風好天時の飛行ルートの高度引き上げについて、佐倉市に関連する北方面からの到着経路の高度引き上げについては、南方面からの到着経路の試行における検証状況を踏まえ、課題の抽出・整理など検討の準備作業を進めている。騒音苦情の多いB747に関しては、平成26年度予定の退役時期の更なる前倒しと具体的な減便スケジュールを明示するよう国として航空会社に強く要請を行っている。また、低騒音機材の就航等については、今後も航空会社に要請していくなど。
会議における佐倉市の意見
- (航空機騒音臨時測定の結果については)W値のみでなく、算出根拠となる詳細データを提供願いたい。
- 北側経路(4,000フィート)について、現在の南風好天時運用が開始されてから2年経過するが、具体的な騒音軽減策が何もない。佐倉市として、このまま増便ということは到底容認できない。
- 航空機騒音問題に関する苦情や情報提供に関しては、国も真摯に対応してもらいたい。
平成24年11月9日:県・市町村連絡協議会担当部課長会議
国土交通省に対する「羽田再拡張後の騒音軽減に関する申入れ」の内容について協議
昼間時間帯の運用改善(南風好天時の飛行ルートの高度引き上げの実現等)、深夜早朝時間帯(午後11時から6時)の海上ルート運用の徹底、苦情対応の充実・騒音測定体制の充実、将来の技術進展等にあわせた騒音軽減策の検討、首都圏での騒音共有の実現 など
羽田再拡張後の騒音軽減に関する申入れについて(千葉県ホームページへリンク)
会議における佐倉市の意見
- 南風好天時の4,000フィート経路は、何ら対策が採られていない。このままでは、昨年・今年・来年と3年間全く対策なしということになる。速やかに改善をお願いしたい。
- 航空機騒音測定結果について、国ではWECPNLの結果だけでなく、詳細データも積極的に情報公開してもらいたい。
- 環境基本法に基づき定められている環境基準において、昼間時間帯として6時から午後10時までが規定されていることから、羽田空港の運用に係る昼間時間帯についても、6時から午後10時とすべきではないか。
平成24年10月15日:市長が航空機騒音に関する要望書を国土交通大臣に提出
蕨市長らが、直接、国土交通大臣等に、騒音対策を求める要望書を提出
- 騒音の実態を把握するため、固定騒音測定局の設置と結果の公表
- 高度の引き上げや、航路の分散化など早急な騒音対策の実施
羽田空港再拡張に伴う航空機騒音に関する要望書を羽田国土交通大臣に提出しました
平成24年6月4日:第16回協議会
国土交通省からの説明
「日没後の富津沖海上ルートの運用改善方策」と「南風好天時における高度引き上げ方策の検討」の国土交通省から協議会に説明
会議における佐倉市の意見
飛行経路(ルート)について、どうしてこういったルートを設定したのか、市民にもわかるような説明を、国のホームページ上で公開していただきたい。
平成23年11月29日:国からの情報提供
国土交通省からの情報提供
南風好天時の着陸ルート見直しに伴う詳細ルートについて、国土交通省から情報提供
平成23年11月16日:第15回協議会
国土交通省からの説明
南風好天時の着陸ルートの見直しなどについて、国土交通省から協議会に説明
会議における佐倉市の意見
- 佐倉市内でも複数の苦情が寄せられている。北風時はほとんどなかったが、南風運用となって以降、多くの苦情が寄せられるようになった。
- 再拡張前の6,000フィート~8,000フィートから比べると、現在の4,000フィートでは市民にとって非常なストレス。「環境基準はクリアしている」ということかもしれないが、佐倉市民の置かれている状況はご理解願いたい。
- 過去(再拡張前)に、佐倉市上空は技術上4,000フィート以上で飛行するのは難しい、との説明があったと理解しているが、技術的な説明が不足していると認識している。現実に上空を飛行するようになって、住民の方に説明し切れない部分もある。この点について、国において市町村向けの説明をお願いしたいし、また、国から直接市民への説明する手段・方法も考えてもらいたい。
平成23年6月6日:第14回協議会
国土交通省から協議会に回答
千葉県内陸部における飛行ルートは、一部地域に偏りがあり、平成23年4月7日より北風時の到着経路の改善を図ったが、これ以外の経路に関する騒音改善策も、検討を続けていくこと など
平成23年2月16日:国土交通省への申し入れ
国土交通省への申入れ
着陸ルートの分散を期待していた千葉県内陸部において、南風好天時の着陸ルートの交差地点が一部地域に偏るなど、着陸ルートが集中しており、一部着陸ルートについてはルートの見直しが行われることとなっているが、今後も内陸部における飛行ルートの分散を図るための検討を早急に進めること など
羽田再拡張後の運用に対する申入書(千葉県ホームページへリンク)
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更新日:2022年06月01日