消防団の任務

更新日:2022年06月01日

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消防署と消防団-常備消防と非常備消防

 消防機関には、消防本部・消防署と消防団とがあります。
 消防本部・消防署は「常備消防」と呼ばれ、消防職員が不意の事態に備えて常に待機しています。災害が発生した場合には現場に急行し、消火活動、救急救助活動、予防活動を行います。
 一方、消防団は「非常備消防」と呼ばれ、団員は普段はそれぞれの生業につきながら、災害発生時には消防団員として市民の生命・身体及び財産を保護するとともに、災害による被害を軽減するという重要な任務に従事します。

消防団のさまざまな活動

 消防団と聞くと火災発生時の消火活動を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
 しかし、消防団は消防署の消火活動を支援するため、さまざまな面でそのサポートにも当たっています。
 また、台風などの風水害、大規模な地震などの際にも活躍します。

火災発生時の活動

水利確保

消火活動には大量の水が不可欠です。消防団は、消防水利(消火栓や防火水槽など)の確保を行い、消防署職員の消火活動を支援します。

交通整理

火災現場には多くの消防車両が集まります。多くの場合、消防車両は現場付近の道路に停車します。そのため、消防団は現場付近の交通整理を行い、消火活動による交通の乱れを最小限に抑えます。

避難誘導

火災の規模によっては、近隣への被害も想定されます。そのような場合、消防団員は周辺住民の避難誘導に当たります。

現場監視

火災現場の状況によっては、鎮火後に再び発火する可能性があることも。消防団員は再発火防止のため、また、最発火した場合にもすぐに対応できるように、昼夜を問わず長時間にわたって火災現場の監視にあたることもあります。

風水害発生時の活動

排水作業

台風や集中豪雨などの風水害が発生した場合、道路冠水や住宅浸水などの被害が生じます。消防団は冠水が想定される場所に土のうを積んだり、浸水した場所の排水作業などを行います。

地域巡回

消防団は各地域を巡回して被害状況を確認します。また、河川の氾濫や崖崩れなどの発生が想定される場合、近隣住民への避難勧告の広報を行います。

大規模地震発生時の活動

救助活動

阪神・淡路大震災において、現地の消防団は消火活動に当たっただけでなく、倒壊した家屋の下敷きになった数多くの人々を救出しました。消防団は大規模な地震が発生した場合、このようにより多くの人手を必要する地域密着性の高い活動に従事します。

平常時の活動

 消防団の活動は災害時だけと思われがちですが、いざ出動というときに迅速に行動し、正しく活動するためには普段からの訓練が重要です。
 また、実際に現場に着いて活動しようとしたとき、機器が正常に作動しなければ意味がありません。
 そのようなことがないよう、消防団員は平常時でも災害に備えた活動を行っています。

操法訓練

災害現場では、誰でも落ち着きを失ってしまい、冷静に行動することができなくなってしまいます。消防団では、操法訓練(消防器具の基本的な使い方や動作の訓練)などを繰り返し行うことにより、非常時においても冷静に行動できるようにしています。
(注意)操法については、2年に1回「佐倉市消防団消防操法大会」を開催し、優秀な団員の表彰などを行っています。また、大会で優秀な成績を収めた部は佐倉市の代表として、財団法人千葉県消防協会印旛支部が開催する支部大会にも出場します。

実戦訓練

消火や救助などの活動を行うためには、必要な器具を迅速に、適正に使えなければなりません。そのため、消防団では毎年、実際の災害現場での活動を想定した「実戦訓練」などを行い、団員各自に素早く確かな操作を学ぶ機会を提供しています。

資機材の点検

実際に現場で活動するときに、機械や器具に故障があれば人命に関わります。そのようなことがないよう、定期的に点検を実施し、消防車両やポンプなどに異常がないか、正常に作動するかを確認しています。

救命講習の受講

災害時には多くの負傷者が出ることが予想されます。消防団員は消防署の協力のもと、定期的に救急救命講習を受講しています。
 また、女性消防団員は上級救命講習も受講。災害時の負傷者救護に備えています。

予防・啓発活動

災害の被害を最小限に抑えるための最も有効な手段は、「みんながそれぞれに普段から気を付けておく」こと。消防団は地域の防災訓練や市が行う市民防災訓練に参加したり、歳末警戒活動などを通じて市民の皆さんに火災予防を呼びかけています。
また、女性消防団は駅前での街頭啓発活動なども行っています。

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[危機管理部] 危機管理課
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