佐倉平和使節団

更新日:2024年09月03日

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 佐倉市平和行政の基本に関する条例に基づく事業として、佐倉市では平成8年から毎年、市内の中学生代表が被爆地を訪問し、戦争の悲惨さ、平和の尊さを学ぶ佐倉平和使節団を実施しています。

 平和使節団の目的は、被爆地を訪問することだけではなく、現地で学んだことや平和の大切さを、自分の言葉で周りの人たちに伝えることにもあります。そのために、毎年8月15日に開催する佐倉市平和式典や、各学校の全校集会などで活動報告を行うほか、「平和祈念文集」を作成し、市内図書館などで市民の皆さんが閲覧できるようにしています(毎年12月頃に配架予定)。

令和6年度 第27回佐倉平和使節団 長崎訪問

令和6年度は、市内中学生の代表24名が、8月8日から10日まで長崎市を訪問しました。

一日目は、長崎市から委託を受けた、長崎平和推進協会が実施する平和学習プログラム「青少年ピースフォーラム」に参加し、被爆体験者の松尾 幸子(まつお さちこ)さんの被爆体験講話を聞き、その後青少年ピースボランティアを務める高校生や大学生の案内のもと、戦争の遺構を見て回るフィールドワークや、全国の自治体から集まった平和使節団と交流を深めました。

二日目は、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列した後、青少年ピースフォーラムの意見交換会に参加し「戦争をなくすためにどうすればよいか」をテーマに意見を交わしました。その後、長崎市長を表敬訪問し、佐倉平和使節団団長から、式典や青少年ピースフォーラムに参加し感じたことを踏まえた平和への決意を報告し、長崎市長から激励をいただきました。表敬訪問終了後は、長崎原爆資料館を見学し、宿泊先でこれまでに学んだことの学習会を行いました。

三日目は、爆心地公園にて、団員それぞれが平和への想いを込めて作成した折鶴の奉納と慰霊碑への献花を行い、平和公園内の遺構を見学したあと、長崎の歴史と文化を学ぶため、出島を見学し、佐倉への帰路につきました。

第27回佐倉平和使節団活動記録

令和6年8月8日(木曜日)

被爆当時11歳だった、松尾幸子さんによる被爆体験講話

フィールドワークで、青少年ピースボランティアの説明を聞く使節団員

令和6年8月9日(金曜日)

長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典を、式典会場と中継会場に分かれて見学しました。

式典後は、青少年ピースフォーラムのプログラムである、意見交換会に参加

平和の尊さについて改めて考える機会となりました

意見交換会終了後、長崎市役所を訪問し、長崎市の鈴木市長と面会しました。

使節団団長から鈴木市長へ、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典や、青少年ピースフォーラムに参加して学んだことを生かし、これから平和な世界を実現するための決意表明を行いました。

その後は使節団員から、長崎市の平和への取り組みについていくつか質問を行いました。

鈴木市長からは、若い世代が被爆者の思いを引き継ぎ、伝えていくことの大切さについてお話を頂きました。

「長崎で学んだことを佐倉市に持ちかえり、世界に向けて発信してほしい」「我々は微力ではあるが、無力ではない」という鈴木市長からの激励の言葉は、使節団員への貴重なメッセージになりました。

 

鈴木市長の言葉を胸に、恒久平和の実現を目指して佐倉平和使節団は活動を続けます

長崎市役所訪問後は、長崎原爆資料館を訪問し、被爆の実相を学びました

夜は、宿泊先で佐倉平和使節団の全体学習会を行いました。

「平和な世界の実現のために、私たちにできることは」をテーマに、積極的に意見を出し合いました。

令和6年8月10日(土曜日)

爆心地公園で折鶴の奉納と献花を行い、静かに手を合わせました。

令和5年度 佐倉平和使節団ピースセッション

 8月8日から10日の日程で長崎訪問を予定していましたが、台風の影響により、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典へ参加できなくなったことなどを鑑み、団員の安全を考えて、長崎訪問を中止しました。

 代替プログラムとして「佐倉平和使節団ピースセッション」を実施し、被爆されたかたなどから当時のお話を伺い、「平和な世界を実現するために今から私たちができること」をテーマにグループワークを行いました。

プログラム

  • 長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典の中継視聴
  • 戦争についての講義(中村紘さん)
  • 広島被爆体験講話(小谷孝子さん)
  • 長崎被爆体験講話(樋口惠子さん)
  • グループワーク:テーマ「平和な世界を実現するために今から私たちができること」
戦争についての講義をする中村さん

戦争についての講義をする中村さん

腹話術で被爆体験を語る小谷さん

腹話術を交えて被爆体験を語る小谷さん

母の被爆体験を語る樋口さん

母の被爆体験を語る樋口さん

お話をしてくださった3人を交えたグループワーク

お話をしてくださった3人を交えたグループワーク

令和4年度 佐倉平和使節団 広島訪問

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、被爆地への訪問を2年間中止していましたが、令和4年度は、市内中学生の代表24名が7月27日から7月29日まで広島市を訪問し、被爆体験講話や被爆遺構の見学を通して、被爆されたかたの平和への思いや、核兵器の恐ろしさを学びました。

第25回(令和4年度)佐倉平和使節団活動記録

7月27日(水曜日)

 広島平和記念資料館の会議室にて、広島で被爆されたかたの被爆体験講話を伺いました。

被爆体験講話

近藤康子さんによる被爆体験講話

翌日のフィールドワークに向けた話し合い

翌日のフィールドワークに向けた話し合い

7月28日(木曜日)

 平和記念公園にて、団員が作った折り鶴の奉納と献花をした後、広島平和記念資料館と平和記念公園を見学しました。
 また、午後は、班に分かれて広島市内の被爆遺構などを巡るフィールドワークを行い、夜には、2日間で学んだことを班ごとに話し合い、発表と意見交換を行いました。

折り鶴の奉納と献花

折り鶴の奉納と献花

広島平和記念資料館を見学

広島平和記念資料館を見学

ヒロシマピースボランティアのかたの案内で平和記念公園の慰霊碑や被爆樹木をを見学

ヒロシマピースボランティアのかたの案内で、平和記念公園内の慰霊碑や被爆樹木を見学

被爆遺構などのフィールドワーク

被爆遺構などのフィールドワーク

2日間で学んだことの発表と意見交換

2日間で学んだことの発表と意見交換

7月29日(金曜日)

 広島城と縮景園に行き、被爆した石垣や現在の町並みなどを見学しました。

広島城を見学

広島城を見学

令和3年度 青少年ピースフォーラム(オンライン学習会)に参加しました

 新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、令和3年度の佐倉平和使節団の被爆地訪問は中止とし、長崎平和推進協会(長崎市)が実施する「青少年ピースフォーラム(オンライン学習会)」へ参加しました。 ピースフォーラムは、8月8日、9日の2日間開催され、全国からおよそ20自治体、200人が参加しました。
 佐倉市は、8日の被爆体験講話や被爆遺構の現地ガイドなどの平和学習に参加し、市内中学校の代表生徒20人が長崎原爆の実相について学びました。

プログラム(佐倉市参加日程)

  • 開会宣言
  • 長崎市長挨拶
  • 被爆体験講話(奥村アヤ子さん 当時8歳。爆心地から500メートルの距離で被爆)
  • 原爆資料館内の展示紹介
  • 被爆遺構の現地ガイド
前方のモニターに女性が写っていて、座って話を聞く学生たちの後ろ姿が写っている写真

ピースボランティア(長崎の青少年)による開会宣言

学生たちがメモを取りながら話を聞いている写真

奥村アヤ子さんの被爆体験講話

令和2年度 佐倉平和使節団 中止について

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大の状況を受け、令和2年度の佐倉平和使節団の実施について佐倉平和使節団協議会で協議した結果、参加する生徒たちの安全と健康を最優先し、中止を決定いたしました。

 ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

令和元年度 佐倉平和使節団 長崎訪問

 令和元年度は、市内中学生の代表24名の団員が、8月8日から8月10日の日程で長崎市を訪問しました。

 1日目は、長崎市の平和学習プログラム、青少年ピースフォーラムに参加し、被爆体験者の築城昭平(つづきしょうへい)さんから、当時のお話を伺いました。
 その後、青少年ピースフォーラムの運営ボランティア(青少年ピースボランティア)の大学生や高校生の案内のもと、被爆遺構を見て回るフィールドワークを行いました。
 夜には、青少年ピースフォーラムの交流会に参加し、全国の自治体が派遣した平和使節団の生徒と交流を深めました。

 2日目は、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列した後、青少年ピースフォーラム意見交換会に参加し、全国から集まった平和使節団とともに、平和や自分たちの未来について考えました。その後、長崎原爆資料館の見学や、爆心地公園での千羽鶴の奉納、慰霊碑への献花を行い、平和公園も訪れました。

 3日目は、長崎の歴史と文化を学ぶため、出島とグラバー園を見学しました。

第24回(令和元年度)佐倉平和使節団活動記録

8月8日(木曜日)

京成佐倉駅北口ミレニアムセンター佐倉前に集合、羽田空港から長崎へ向かいました。

右側に市長、左側には並んで立っている学生たち、中央には沢山のスーツケースが置かれている写真

ミレニアムセンター佐倉前で出発式を行いました

長崎市の平和学習プログラム、青少年ピースフォーラムに参加し、被爆体験者の築城昭平さんから、当時のお話を伺いました。

舞台の前の床に学生たちがぎっしりと座っていて、講和を聞いている写真

講話を聞く全国の生徒たち

青少年ピースフォーラムの運営ボランティア(青少年ピースボランティア)の大学生や高校生の案内のもと、被爆遺構を見て回るフィールドワークを行いました。

青少年ピースフォーラムの運営ボランティアの方が資料を見せながら生徒たちに説明をしている写真

青少年ピースボランティアの説明を聞く団員たち

この日の夜、青少年ピースフォーラムの交流会に参加し、全国の自治体が派遣した平和使節団の生徒と交流を深めました。

円卓の周りに沢山の生徒たちが立っていて、ケーキを食べたり、拍手をしている写真

全国の平和使節団の生徒と交流

8月9日(金曜日)

長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列しました。

奥に平和祈念像、手前には沢山の式典参加者たちが座っている写真

長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典

青少年ピースフォーラムの一環として、全国から集まった生徒同士で、意見交換を行いました。
世界の状況やそれぞれが思う平和とは何かについて意見を出し合い、平和のために一人ひとりができることを考えました。

床の上に沢山の生徒たちが座って意見交換をしている様子を上から写している写真

意見交換をする生徒たち

 長崎原爆資料館を訪れ、長崎の被爆前後の歩みや核兵器の恐ろしさについて学びました。

生徒4名が箱に入った土のようなものを触って見学している写真

長崎原爆資料館を見学

爆心地公園において献花を行い、折り鶴を捧げました。
折り鶴は、平和使節団のために、各学校や家庭などで協力して作成したものです。

折り鶴やメッセージボードを持った生徒たちが並んで立っている写真

爆心地公園で献花と折り鶴の奉納

夕食後、この2日間の学習を振り返り、学んだことや考えたことについて意見交換や発表を行いました。

畳の部屋に生徒たちが座っていて、代表の生徒が資料を見せながら発表をしている写真

班で話し合った意見を発表

8月10日(土曜日)

長崎の歴史を学ぶため、長崎市内にある出島とグラバー園を見学しました。

家が沢山建っている出島の模型を生徒たちが見学している写真

出島を見学

生徒たちが奥に見える長崎市内の街並みを見ている写真

グラバー園から望む長崎市内

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