知っているようで知らない?「糖尿病」
毎年11月14日は「世界糖尿病デー(World Diabetes Day)」

世界に拡がる糖尿病の脅威に対応するため、毎年11月14日は「世界糖尿病デー(World Diabetes Day※)」と定められ、糖尿病について啓発をしています。
また、毎年11月14日を含む一週間を「全国糖尿病週間」としています。
今年は、11月11日(月曜日)から11月17日(日曜日)となります。
(※)World Diabetes Day(ワールド ダイアベティス デイ/略称:WDD)
「世界糖尿病デー」とは(World Diabetes Day実行委員会)
糖尿病週間イベント わくわく健康教室(聖隷佐倉市民病院)

日時:11月9日(土曜日)午前9時~正午
場所:聖隷佐倉市民病院
お問い合わせ:043-486-1151(聖隷佐倉市民病院)
糖尿病とその現状
糖尿病とは、インスリンというホルモンがうまく作用しないことで、ブドウ糖が利用されずに血液中に溢れてしまう病気です。血液中のブドウ糖の濃度のことを、「血糖値」といいます。
厚生労働省が実施する「国民健康・栄養調査」の最近の結果によると、「糖尿病が強く疑われる者」の割合は男性18.1%、女性9.1%とされています。
糖尿病は、初期では痛みなどの自覚症状がほとんどありません。しかし、血糖値が高い状態が続くと、知らず知らずのうちに血管が傷つき、動脈硬化が進んでいきます。そのまま放っておくと、「脳卒中」や「心筋梗塞」、「腎症」等の様々な合併症を起こすため、日頃からの予防・早期発見・確実な治療が大切です。
糖尿病は、“痩せている人”も要注意!

「痩せているから糖尿病は大丈夫!」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は痩せていても糖尿病になりやすいことがわかってきました。
痩せていても、糖尿病になる要因は、【少ない筋肉】。
筋肉は収縮することによって、血液中のブドウ糖を取り込み、エネルギー源とします。
痩せていて、筋肉量が少ない人は、食後に十分な量のブドウ糖を筋肉に取り込めず、高血糖を生じやすいと考えられています。
活動量や筋肉量を増やすことが大切です。
糖尿病の合併症 ~覚え方は、「しめじ」と「えのき」~

血糖値が高い状態が続くと、血管や神経が傷つけられ、全身にさまざまな合併症を引き起こします。
合併症の覚え方は、「しめじ」と「えのき」。
細い血管が傷ついて起こる合併症
細い血管が傷ついて起こる合併症は、神経、目、腎臓に症状が現れる、『糖尿病の三大合併症』。頭文字をとって「しめじ」と覚えることができます。
し・・・神経(しんけい)の症状 ※手足のしびれ、感覚のまひ等
め・・・目(め)の症状 ※網膜症、白内障など (成人の中途失明の原因上位)
じ・・・腎臓(じんぞう)の症状 ※腎症・腎盂(じんう)腎炎 (人工透析の原因第1位)
太い血管が傷ついて起こる合併症
太い血管が傷つくと、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を引き起こします。「えのき」と覚えることができます。
え・・・壊疽(えそ) ※血管障害・皮膚の感染症などから足が腐る
の・・・脳卒中(のうそっちゅう) ※脳梗塞や脳出血
き・・・虚血性(きょけつせい)心疾患 ※心筋梗塞・狭心症など
糖尿病を予防・改善するポイント ~生活習慣の改善で予防ができます!~
改善ポイント | 心がけたい内容 |
---|---|
1.食事 |
◆バランスの良い食事 |
2.運動 |
◆有酸素運動(ウォーキング、軽いジョギング、サイクリングなど) |
3.定期的な健診受診 | 糖尿病は自覚症状がほとんどないので、年1回の健診をぜひ受けましょう。「HbA1c(へモグロビンエーワンシー)」「空腹時血糖」の値で判定区分がわかり、早期発見ができます。 |
糖尿病の予防をはじめ、健康づくりに関する事業のご案内
市では、市民のみなさまの健康づくりのための各種教室・相談を実施しております。
内容などの詳細は、各ページよりご確認ください。
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更新日:2024年10月17日