ゲートキーパー
ゲートキーパーとは

《特別な資格は必要ありません》
ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聴いて、必要な支援につなげ、見守る人のことです。
「ゲートキーパー」は、誰にもできる自殺予防のための行動です。身近な人の「いつもと違う」に気付いたら、まずは勇気を出して、声をかけることから始めてみませんか。
ゲートキーパーの役割
ゲートキーパーの役割は、
「気づく」「声をかける」「話を聴く」「つなぐ」「見守る」の5つです。
1 気づく
身近な人の「いつもと違う様子」に気づく

こころのSOSは、身体面、心理面、行動面など、さまざまな形であらわれます。
□ 表情が暗く、元気がない
□ 遅刻や欠勤(欠席)が増えた
□ 仕事や家事での失敗が増えた
□ 体調不良や不眠などを訴える
□ 食欲がない、飲酒量が増えた
・・・など
2 声をかける
変化に気づいたら、勇気を出して声をかける

こころのSOSに気付いたら、勇気を出して声をかけてみましょう。
声かけによって、相談のきっかけが生まれます。「あなたのことを心配している」というあたたかな気持ちを伝えることが大切です。
《声かけのヒント》
「つらそうだけど、どうしたの?」
「ちゃんと眠れていますか?」
「体調が悪そうだけど、何かあった?」
「何か力になれることはない?」
3 話を聴く
相手の気持ちを尊重し、じっくり話を聴く

相手の話をそのまま受け止めて、共感を示し、心配していることを伝えましょう。気持ちを否定したり、安易な励ましは逆効果です。
《傾聴のポイント》
●「大変だったね」「よく頑張ったね」など相手に共感し、労う
●「もっと頑張れ」など、安易に激励しない
●「心配している」という気持ちを伝える
●「話してくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝える
・・・など
4 つなぐ
必要な情報を伝え、早めに専門家への相談を勧める
話を聴いて、必要であれば医師やカウンセラーなどの専門家や相談窓口へつなぎましょう。
◆ 佐倉市の相談先はこちら
5 見守る
その後の様子を気にかけ、じっくりと見守る
不安や悩みを解消して、こころ、体の健康を取り戻すには時間がかかります。
専門機関につないだあとも、相手に寄り添いながら、焦らずじっくりと見守りましょう。
「誰でも ゲートキーパー手帳」

厚生労働省では、ゲートキーパーとして悩みを抱える人の支援を行う時に必要なポイントをコンパクトに紹介した手帳を作成しています。 印刷したものを折りたたんで常に持ち歩けるサイズになっており、取り出して見やすいようにまとめました。 支援が必要な人のご家族や友人を含め、多くの方にご利用いただきやすくなっています。
【印刷時の注意点】
「誰でもゲートキーパー手帳」を印刷する際は、長辺綴じで両面印刷をして、4つ折りにしてご利用ください。(A4両面印刷・折りたたみ版)
誰でも ゲートキーパー手帳 (PDFファイル: 831.6KB)
ゲートキーパーを増やす

佐倉市では、誰もが安心して暮らせる地域づくりを目指し、身近な人のこころの変化に気づき、寄り添う「ゲートキーパー」の存在を大切にしています。
その一環として、市民、高校生、市職員などを対象に、毎年ゲートキーパー養成研修を開催しています。
更新日:2025年09月10日