佐倉市地域計画を作ろう!
1.「人・農地プラン」から「地域計画」へ
農業者の減少や高齢化といった様々な問題を解決しながら農村の未来を話し合う「人・農地プラン」が、法律に基づいた「地域計画」に変更されました。「地域計画」では、地域の農業を続けるための方針と、「目標地図」という、農地一筆ごとの10年後の耕作者の計画を立てていきます。
皆様の大切な農地・人・地域を守り、よりよくしていくために、地域の皆様で話しあっていきましょう。
2.佐倉市地域計画の内容
「目標地図」を作成するには、「10年後、どの辺りの農地まで引き受けることができるか」「もしもの時には誰に貸すか」を考え、話し合いをしていきます。それらをまとめたものが、各地区の「地域計画」になります。
令和7年3月の地域計画策定後は、利用権設定等促進事業が農地中間管理(農地バンク)事業に一本化され、農用地利用集積等促進計画による利用権設定が行われます。地域計画で定めた農地の集積・集約化が進むように、農地の貸付け相手が「地域計画の目標地図に位置づけられた農地の受け手であること」が要件になります。
3.今後の流れ
認定農業者(認定新規就農者)、多面・土地改良区の代表、地域にお住まいの方、地域のために何かしたいという方のご参加をお待ちしています。詳しい日程等は、各地区の回覧板や市ホームページ等でお知らせしていきます。
進め方は、
(1)意向調査
耕作者や地権者の方に、2023年度(令和5年度)から意向調査をします。
(2)目標地図の作成
地域の皆さんで、地域の農業の方針を話し合います。具体的には、10年後に誰が、どの農地で、何を作っていくのか、色塗りをして区域分け(=「目標地図」)を作っていきます。
(3)地域計画の公表
皆さんで作った地域計画を、市が公表します。公表後は、地域計画に掲載された担い手を、市が支援します。また、定期的に見直し、更新していきます。
4.皆さんにお願いしたいこと
(1)農業者の方へ
意向調査の回答や、地域での話し合いへのご参加をお願いします(もし、参加が難しい場合は、信頼できる方にご自身の意見をお伝えしてください)。この際、少しでも効率的になるよう、農地の交換も含め耕作農地をまとめること(集約化)をご検討ください。
後継者や地域のことについて、ご家族やお知り合いの方と日頃からお話合いをお願いします。
(2)農地所有者の(農業者ではない)方へ
意向調査の回答にご協力をお願いいたします。また、耕作者への耕作の依頼や、まとまった農地の貸付け(集約化)にご協力ください。毎日の農作業はできなくても、草刈りや施設の管理等、人手が必要な場面はたくさんあります。ぜひ、参加にご協力ください。
なお、下記のような農地をお持ちの場合は、市役所までご相談ください。
・遊休化している
・未相続地で権利関係が複雑等、貸し付けが難しい農地
5.地域計画策定のメリット
農地集積協力金
地域計画に位置づけされた地区の中心となる経営体に、農地が集積されることが確実に見込まれる場合、農地集積に協力する方に対して協力金が交付されます。
スーパーL資金の金利負担軽減措置(当初5年間無利子化)
地域計画に地区の中心となる経営体として位置付けられた認定農業者が借り入れる「スーパーL資金」について、貸付当初5年間の金利を利子助成により実質無利子化されます。
6.今までの経緯
- 平成28年7月 佐倉市農業委員会総会でプラン策定方針説明
- 平成28年9月 認定新規就農者・新規就農者・新規就農予定者を対象とした説明会の開催及び話し合い
- 平成28年11月 認定農業者を対象とした説明会の開催及び話し合い
- 平成29年2月 「佐倉市人・農地プラン」検討会(「佐倉市人・農地プラン」の策定)
- 平成29年10月 「佐倉市人・農地プラン」検討会(「佐倉市人・農地プラン」の更新(1回目))
- 平成31年3月 「佐倉市人・農地プラン」検討会(「佐倉市人・農地プラン」の更新(2回目))
- 令和3年3月 「佐倉市人・農地プラン」検討会(「佐倉市人・農地プラン」の更新(3回目))
- 令和5年4月 農業経営基盤強化促進法の改正により、「人・農地プラン」が「地域計画」と名称変更される。このことに伴い、今後は「佐倉市地域計画」と改称する。
更新日:2023年12月11日