「死にたい」と打ち明けられたら…

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話をそらさないで「気持ち」をたずねましょう

大切な人に「死にたい」と打ち明けられたら、誰もが言いようのない強い不安を抱きます。
しかし、どんなに本人の自殺願望が強くても、実際は100％その意思が固まっているわけではなく、「死にたい」気持ちと「生きたい」気持ちの間で激しく揺れ動いているのです。
「死にたい」のではなく「死んでしまいたいくらいつらい」ということを、わかってもらいたいだけなのかもしれません。「死にたい」という言葉に驚かないで、まず、悩みを聴くことが重要です。

（1）時間をかけてじっくりと話を聴く

相手の感情や気持ちを優先し、十分に話を聴いてあげましょう。

NG それは気にしすぎですよ

OK とてもおつらそうですね

（2）相手の気持ちに共感を示す

むやみに明るくしたり、安易に励ましてはいけません。
「そんなに思いつめていたのね」と相手の気持ちに寄り添いましょう。

NG もっと明るい話をしましょう

OK そう思えてしまう気持ちをもう少し聴かせてください

（3）話をそらしたり批判しない

別の話題にそらしがちになりますが、そうすると二度と心を開いてくれなくなるかもしれません。
自殺願望を批判したり、叱ったりすることも、かえって絶望感を強めます。

NG 死んではいけません

OK 死んでほしくありません

（4）安易な助言や世間一般の常識を押し付けない

気分転換をすすめたり、「命を粗末にするな」「死ぬ気になれば何でもできる」などと社会一般の常識を押し付けても、自殺するしか解決方法がないと思い込んでいる人の耳には入っていきません。

NG もう少し頑張ってください

OK よく頑張ってきましたね

OK 私はあなたのことが心配です

（5）十分に話を聞いたうえでほかの選択肢を考える

自殺しか選択肢がないと思いつめた人でも、混乱した気持ちを言葉に出して話しているうちに、少しずつ冷静になります。
最終的には専門家への相談を勧めましょう。

NG そのうち良くなります

OK 1人じゃありませんよ、一緒に考えましょう

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