こころの健康づくり・自殺予防
~守りたい かけがえのない あなたのいのち~

我が国の自殺者数は、平成10年以降連続して3万人を上回るという深刻な事態が続いていましたが、国を挙げた自殺予防の取り組みにより、平成24年から4年連続で3万人を下回っています。しかし、依然として多くの方が自殺で亡くなっている状況に変わりはありません。
1人が自殺や自殺未遂をすると、それによって精神的な打撃を受ける人が少なくとも5人はいるといわれています。自殺や自殺未遂は、本人だけの問題ではなく、その家族や知人、友人、同僚にも大きな精神的ダメージを及ぼす問題なのです。
自殺は、その多くが「追い込まれた末の死」であり、その多くが「防ぐことができる社会的な問題」といわれています。また、「自殺を考えている人は何らかのサインを発していることが多い」といわれています。
佐倉市健康推進課 自殺予防スローガン
~ 守りたい かけがえのない あなたのいのち ~
健康推進課では、「誰も自殺に追い込まれることのない社会」の実現を目指して、こころの健康づくりや自殺予防に取り組んでいます。
自殺予防の十箇条 (厚生労働省「職場における自殺の予防と対応」より)
次のようなサインが数多くみられる場合は、自殺の危険が迫っています。
できるだけ早く精神科などを受診しましょう。
(1)「うつ病の症状に気をつける」
- 自殺した人の約9割が心の病気にかかっており、中でも多いのがうつ病です。
- 気分が沈む、気力がわかないといった症状がみられたら注意してください。
(2)「原因不明の身体の不調が長引く」
- 検査で異常がみつからない場合、うつ病の可能性があります。
- うつ病では不眠、食欲不振、体重減少はほとんどのうつ病で出現します。
(3)「酒量が増す」
アルコールはうつ病の症状を悪化させるとともに、酔って自分をコントロールする力が鈍り、自殺に及んでしまう人もいます。
(4)「安全や健康が保てない」
自殺に先立って、持病の治療を突然やめてしまう場合があります。
(5)「仕事の負担が急に増える、大きな失敗をする、職を失う」
- 長時間労働による過労、昇進による責任の増大で心のバランスを崩す人もいます。
- 大きな失敗や失職等も自殺につながるおそれがあります。
(6)「職場や家庭でサポートが得られない」
未婚、離婚、単身赴任、配偶者との死別で家族がそばにいない、家庭や職場で居場所がなく、問題を抱えているのに、サポートが得られない状況で、しばしば自殺は生じます。
(7)「本人にとって価値あるものを失う」
家族の死など、その人にとって特別な価値があるものを失うと、生きる意味さえ見失うことがあります。
(8)「重症の身体の病気にかかる」
働き盛りの人が重い病気にかかると、それまでの人生が大きく変わってしまい、自殺を招くおそれがあります。
(9)「自殺を口にする」
(1)~(8)の項目に複数あてはまる人が自殺をほのめかしたり、はっきりと口にするのはかなり危険な状態です。
(10)「自殺未遂に及ぶ」
未遂者は適切なケアを受けられないと、その後も自殺行動を繰り返し、本当に命を落とす確率が高いことがわかっています。
お問い合わせ
佐倉市役所 [健康推進部] 健康推進課 成人保健班(健康管理センター内)
電話: 043-312-8228 ファクス: 043-485-6714
更新日:2022年06月01日