さらに知るために…
関連展示施設の紹介
さらに深く順天堂や佐倉の蘭学、佐藤家のひとびとに知っていただくために、関連する展示を行っている施設を紹介します。
新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、休館中の場合がございます。ご注意ください。
順天堂大学日本医学教育歴史館
日本の医学教育の歴史を資料等により検証できる施設で、順天堂大学内にあります。日本における近代医学の導入・教育の流れを順天堂大学が所蔵する医史学関係の資料を通じて知ることができます。順天堂の歴史を伝える資料も多く展示され、順天堂が日本の近代医学において大きな役割を果たしたことをうかがい知ることができます。
*当面の間、臨時休館中
佐倉高校地域交流施設(鹿山文庫)
千葉県立佐倉高等学校は、佐倉藩の藩校であった「成徳書院」がもととなっています。学校には、藩校時代の貴重な古典籍を含む「鹿山文庫関係資料」(千葉県指定文化財)があり、地域交流施設で一部が展示されています。この資料群には、佐藤泰然が翻訳した医学書など順天堂関連資料も含まれており、佐倉が蘭学の先進地であったことがうかがわれます。
女子美術大学歴史資料室
女子美術大学は、明治33年(1900年)に、横井玉子、藤田文蔵によって創立された「私立女子美術学校」がもととなっています。佐藤志津は、明治34年(1901年)に横井玉子からの願いを受けて学校の経営再建に取り組みました。女子美術大学歴史資料室では、佐藤志津が校主を務めた女子美術学校時代からの貴重な史料を展示・紹介しています。
主要参考文献
本コンテンツを執筆するにあたり、参照した主要な文献は下記のとおりです。
- 村上一郎『蘭醫佐藤泰然―その生涯とその一族門流』房総郷土史研究会、1941年
- 順天堂編『順天堂史』上巻、1980年
- 佐倉市教育委員会編『千葉県指定史跡 旧佐倉順天堂保存修理工事報告書』佐倉市教育委員会、2002年
- 土佐博文「佐倉順天堂門人とその広がり 門人帳にみる門人とその史料をめぐって」青木歳幸・岩淵令治編『地域蘭学の総合的研究』国立歴史民俗博物館研究報告第116集、2004年
- 日本医史学会編『佐倉順天堂―近代医学の発祥地―』日本医史学会・佐倉市教育委員会、2012年
- 相川忠臣『出島の医学』長崎文献社、2012年
- 順天堂大学175年史編纂委員会『写真で見る順天堂史 175年の軌跡』学校法人順天堂、2014年
- 国立科学博物館『特別展「医は仁術」』国立科学博物館、2014年
- 長崎歴史文化博物館編『特別展「医は仁術」』長崎歴史文化博物館、2014年
- 谷昭佳「下岡蓮杖の最初期写真―在外コレクションを中心として」『東京大学史料編纂所画像史料解析センター通信』第67号、2014年
- 相川忠臣「近代医学の誕生―松本良順、佐藤尚中とポンペ―」佐倉市教育委員会『風媒花』第30号、2017年
- 月澤美代子「明治期に日本で製作・使用された皮下注射器―佐藤恒二蒐集注射器の調査と分析―」日本医史学会編『日本医史学雑誌』第64巻第1号、2018年
- 佐倉市教育委員会『千葉県佐倉市 旧佐倉順天堂遺跡(第1・2次)』2018年
- 佐倉市立美術館『佐藤志津没後100年記念 女子美術大学と佐藤志津展』2018年
- 女子美術大学歴史資料室「佐藤志津没後100年記念展 佐藤志津と私立女子美術学校」2019年
- 中澤惠子「医師 浜野昇の活動―医療・衛生の普及を中心に―」千葉県文書館編『千葉県の文書館』第25号、2020年
- 松田清「ポンペ講義録と佐倉の医学生たち ―新発見オランダ語写本の語るもの―」佐倉市『佐倉市史研究』第33号掲載予定、2020年
更新日:2024年03月04日